ココナッツオイルの驚くべき効能6選
最近人気のココナッツオイルは、そのまま、または温めて料理に使うことができる、美味しく風味のあるオイルです。
人気と共にその名前も浸透しているココナッツオイルですが、このオイルに多くの健康維持効果や美容効果があることをご存知ですか?
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、ココナッツオイルを心身の健康には欠かせない1つの大切な要素として使います。
地球上で一番健康なオイルといわれているココナッツオイルの効能は無限です。
ココナッツオイルの科学的背景
1950年代、ココナッツオイルは「一瓶の薬局」と呼ばれていました。
「一瓶の薬局」と呼ばれるほどの効能を持つココナッツオイルは、腸から直接肝臓に吸収され、ケトン体を作り、エネルギーを精製する燃料として体内で使われます。その結果、代謝が向上し、血中脂肪が減少します。
ココナッツオイルの効能は無限ですが、今回はその中の主な効能をご紹介します。
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1.天然の抗菌成分と抗酸化物質
ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は、抗菌成分としての働きがあり、以下の菌や疾患を撃退します:
- ブドウ球菌:肌や血液の炎症の原因
- さまざまな種類の真菌
- ウイルス性疾患
2013年にインドのケララ大学で行われたいくつかの研究により、バージンココナッツオイルを豊富に含む食事は、アルツハイマー病からガンまで、細胞の損傷や様々な障害を引き起こす酸化ストレスを減少させる効果があると発表されました。
2.脳疾患への効果
ココナッツオイルは、アルツハイマー病などの脳疾患への治療効果が認められており、その成分には、初期のアルツハイマー病の症状を改善する効果があります。
現在でも、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸に、認知機能の低下を緩和する働きがあることを証明するための様々な研究が行われています。
3.てんかんの症状を軽減
今人気のケトジェニックダイエットは、高脂肪、十分なタンパク質、そして低炭水化物と定義づけられる食事療法です。この食事療法により、子供のてんかん発作が75%まで軽減されたと報告されています。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸がケトーシスを誘発し、てんかんの症状を緩和する効果があるといわれています。
4.減量の促進とメタボリックシンドロームを改善・解消
体を引き締めたい方や減量を目指す方は、ココナッツオイルの持つ、エネルギー代謝を向上させる働きにご注目ください。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が1日のエネルギー代謝を最大5%まで上昇させるため、1日に約120カロリーほど代謝カロリーがあがります。
またメタボリックシンドロームとは、心臓疾患、脳卒中、糖尿病などの健康問題を発症するリスクを高める要因の一つです。
5.天然保湿剤としての役割
その成分と豊富な効能から、ココナッツオイルは数多くの美容製品の成分として使われています。
肌を柔らかく、美しく、そして健康に保ちます。肌への浸透率も高く、またその香りも人気の一つです。保湿効果に加え、アトピーや乾癬の治療にも効果があるといわれています。
6.髪を美しく輝かせる
前述した通りココナッツオイルには保湿効果があります。
ココナッツオイルをコンディショナーとして使用すると、ココナッツオイルに含まれるラウリン酸が髪のタンパク質と結合して、キューティクルと毛根をダメージから守るため、髪を健康に成長させながら、その美しい輝きを保ちます。
2003年に実施された研究によると、ココナッツオイルには、髪の成分が失われるリスクを減らことが明らかになりました。
洗髪前、洗髪中、洗髪後、いつ使っても同じ効果が期待できます。
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髪に使用する際は、まず髪につけやすい温度になるまでココナッツオイルを温めます。その後、指先を使ってマッサージしながら浸透させ、根元から毛先に向けて伸ばすように髪につけて、一晩おきます。翌朝いつもの通り髪を洗ってください。
頭皮に栄養がしっかりと行き渡り、髪はこれまでにないほど美しく輝くため、初日からその効果を実感できます。
ココナッツイルは、スーパーや天然食材を扱う店で購入できます。ココナッツオイルを使った健康法は、健康的な生活習慣や食生活と組み合わせてお試しください。
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