毎日ほうれん草を食べたい7つの理由
ほうれん草 はとても体に良い野菜です。毎日食べていると、きっと目に見える形でメリットが現れることでしょう。中には嫌いな人もいるようですが、スムージやサラダなど取り入れ方は色々ありますので、是非試してみてください。それほど、ほうれん草は身体に良いのです。
ほうれん草のすごさ
ほうれん草ほどビタミン、ミネラル、植物栄養素を多く含む野菜はあまりありません。子どもには成長に欠かせない栄養素を、そして大人には日々を乗り切る活力を、お年寄りには力とバランスを与えてくれます。また、あまり知られてはいませんが、実は認知機能にも素晴らしい効果が期待できるのです。
またほうれん草は一年中楽しめる野菜でもあります。調理方法も無限にありますので、季節や自分の味覚に合った料理を色々試してみましょう。
とはいえ、より上手にほうれん草の効能を取り入れるには、やはり調理法も重要ですので知っておくと良いでしょう。大切なのは、必ずきれいに洗うこと。そしてビタミンCを多く含む食べ物と一緒に食べるとなお良いとされています(こうすることでほうれん草の有効成分を十分に摂取できます)。とにかく工夫して毎日の食事に加えて、健康な食生活に役立てましょう。
こちらで、ほうれん草が持っている私たちの健康への7つの効能をご紹介しましょう。
1.記憶力を良くする
ほうれん草には脳の機能にとって必要不可欠な大切な栄養素が含まれています。例えば、よう素などのミネラルや、ビタミンA、B6、C、またニューロンや認知機能の劣化を防ぐ抗酸化成分を含んでおり、これらは脳の機能に欠かせない成分です。
ほうれん草に含まれるカリウムは、脳への血流を良くしますし、ほうれん草に含まれるレシチンは、脳内伝達物質であるアセチルコリンの生成に必要不可欠な成分です。長寿科学振興財団の発表によると、このアセチルコリンの減少は、アルツハイマー型認知症の一つの原因でもあり、記憶力や集中力に大きく影響する成分なのです。
2.視力をサポート
ほうれん草にはβカロチン、ルテイン、キサンテンといいた抗酸化成分が多く含まれており、これが視力をあげてくれる効果があると言われています。しかし明治大学の研究グループによると、βカロチンの持つ抗酸化成分には未だ明確な科学的根拠はないため「有望な仮説」という段階だそうです。しかし、基礎研究でのデータが認められていることから、何らかのすでに相関性は示唆されています。
さて、調理方法も少し関わってきます。例えばβカロチンは、生で取るより火を入れた方がより多くの有効成分を摂り入れることが出来ると言われています。また、ほうれん草に含まれるビタミンAは視力に直接作用する訳ではありませんが、目のかゆみや炎症、アレルギーによる不快感を和らげてくれます。
3.筋肉を引き締めるサポート
もし減量を考えていたり、たるみが気になる人は毎日ほうれん草を食べてみると良いかもしれません。サラダやスムージーに入れたり、その他お好きな方法で摂り入れてみてください。
これは、ほうれん草にはコエンザイムQ10という成分が含まれているのですが、これが欠乏すると筋肉や神経の機能を大きく損なうとされており、その補給を行うことで、筋肉の機能を保つことができるという論理が用いられており、オレゴン州大学の研究によってもその効果は指摘されています。一方で、国立健康栄養保健所は未だ筋肉との相関性は確認されていないと報告しています。
いずれにしても、ほうれん草から摂取できる量では過剰摂取になることも考えにくいですので、その効果を感じられるかどうか試してみてはいかがでしょうか。
4.骨粗しょう症を予防する
ほうれん草にはビタミンKも豊富に含まれています。このビタミンはあまり知られていませんが、骨にカルシウムを保持する役割があるのでとても大切です。歯や爪を含む骨全体を作り上げます。
こちらも合わせてご覧ください:
またマグネシウム、銅、亜鉛、リンも豊富に含んでいますし、ほうれん草の根元の方にあるピンクの部分にはマンガンという骨の形成には大切な栄養素があります。今までピンクの部分を食べずに捨てていらっしゃった方には、是非食事に取り入れることをオススメします。
5.代謝を改善する
ほうれん草には多くのタンパク質が含まれています。しかもこれらは消化がしやすく、代謝を高めてくれるのです。
・タンパク質は体が正常に機能するためのエネルギー源とも言えます。
・そして消化も楽で代謝を高めてくれますので、減量を考えているなら食事に摂りいれるべき野菜です。
こちらも合わせてご覧ください:
栄養士さんたちがほうれん草をすすめる主な理由はここにもあるでしょう。
6.アテローム性動脈硬化症を予防する
アテローム性動脈硬化症とは、動脈が硬くなることによって起こる病気です。これはとても深刻な病気なのですが、静かに進行していく傾向にあるので恐ろしい病気でもあります。
しかし、ほうれん草にはルテインというカロテノイドの一種が含まれています。これは、動脈壁の肥圧に対して効果があると言われており、アテローム性動脈硬化症はもちろん、心臓発作、脳血管の疾患の予防にも役立ちます。
またルテインには善玉コレステロールの働きを活性化させ、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ効果があるとされ、結果的に血中のコレステロールや脂肪を減少させてくれることも期待されています。
7.炎症を抑制する
ご存知のように、炎症は心臓の健康にとっても非常に危険なものです。また痛風や関節炎とも深いつながりがあります。ほうれん草は抗炎症成分と抗酸化成分がたっぷり含まれています。体内の炎症を抑えるには最適な食材です。
このように、ほうれん草には様々な有効成分が含まれており、体にとても良いものです。毎日少しずつ形を変えて取り入れるようにしましょう。
1日一握りの量で充分です。是非今日からお試しください!
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Akbari S, Rasouli-Ghahroudi A. A. Vitamin K and bone metabolism: a review of the latest evidence in preclinical studies. BioMed Research International. Junio 2018. 4629383.
- Bamji JE, Bamji NS. Spinach. British Medical Journal. Marzo 1953. 1 (4811): 674-675.
- Buscemi S, Coréelo D, et al. The effect of lutein on eye and extra-eye health. Nutrients. Septiembre 2018. 10 (9): 1321.
- Chang C-H, Wang Y-W, et al. A practical approach to minimize the interaction of dietary vitamin K and warfarin. Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics. Febrero 2014. 39 (1): 56:60.
- Dwyer JH, Navab M, Dwyer KM, Hassan K, Sun P, Shircore A, et al. Oxygenated carotenoid lutein and progression of early atherosclerosis: The Los Angeles atherosclerosis study. Circulation. 2001. 103 (24): 2922-7.
- Gilbert C. The eye signs of vitamin A deficiency. Community Eye Health Journal. 2013. 26 (84): 66-67.
- Koushan K, Rusovici R, et al. The role of lutein in eye-related disease. Nutrients. Mayo 2013. 5 (5): 1823-1839.
- Lewis Roberts J, Moreau R. Funcional properties of spinach (Spinacia oleracea L) phytochemicals and bioactives. Food & Function. Junio 2016. 7 (8).
- Massey L. K, Roman-Smith H, Sutton R. A. Effect of dietary oxalate and calcium on urinary oxalate and risk of formation of calcium oxalate kidney stones. Journal of the American Dietetic Association. Agosto 1993. 93 (8): 901-6.
- Mataix Albert, B. Efecto de los ácidos grasos de la dieta y la suplementación con coenzima Q10 sobre el estrés oxidativo cerebral durante el envejecimiento. 2005.
- Skough K, Krossén C, Heiwe S, Theorell H, Borg K. Effects of resistance training in combination with coenzyme Q10 supplementation in patients with post-polio: A pilot study. Journal of Rehabilitation Medicine. Octubre 2008. 40 (9): 773-5.