骨粗しょう症について知るべき6つのこと

· 4月 7, 2018
骨粗しょう症の問題点の一つは、病状が進むまで明らかな症状が現れず、骨折して初めて気づくことも少なくないことです。

骨粗しょう症は骨格系の病気で、骨の脱灰(カルシウム分が溶け出すこと)、ビタミンD不足、あるいは遺伝的要素によって起こります。

骨の内部の微細構造が劣化し、骨密度または骨強度が低下した状態を言います。

その結果、骨折のリスクが増加し、炎症や激しい痛みも生じます。

高齢者にはよくある疾患ですが、骨を劣化させる習慣などによって早期に発症する場合もあります。

最も懸念されることは、重大な結果になることを知らなかったり、初期には無症状なため発症していることに気付かなかったりする人が多いことです。

ですからこの病気の進行について詳細を知ること、またリスク要因がある場合は医師の診察を受けることが重要です。

今回は、骨の健康について誰もが知るべき6つの重要な側面をご紹介します。

1. リスク要因

健康な骨と骨粗しょう症の骨

骨の弱体化は、特に高齢になった時にカルシウムとビタミンDの吸収不足により発生します。

  • これらの栄養素不足により骨密度が低下し、ケガや病気の時に骨折やそれに近い損傷を起こします。
  • これは、大人になってからのホルモンの変化と関連していることもありますが、遺伝的要素によっても起こり得ます。
  • タバコの吸い過ぎやアルコールの摂り過ぎも発症に影響します。
  • 更年期やその後のエストロゲン量の減少も原因だとされます。
  • 拒食症や過食症にかかっている場合は、発症の可能性が高くなります。

 

2. 症状

骨粗しょう症は、重症になるまで明らかな症状が現れないため「静かな病気」と呼ばれています。

  • 骨折して初めて発症していると診断されることが少なくありません。
  • その場合、大きな衝撃を受けたわけではないのに骨折する場合もあります。
  • 身長の減少が5cmに達する場合は、発症を疑います。
  • 背中や腰が曲がってくる場合もあります。

 

3. 診断

レントゲンの説明を受ける

骨粗しょう症の診断には、骨密度測定(主にDXAと呼ばれる方法など)が行われます。

  • ごく弱いX線を当てるレントゲン撮影をします。短時間で痛みもありません。
  • 脊椎と腰椎を検査すると、骨折や圧迫骨折が発見されることもあります。
  • 他の骨のレントゲンでは、発症しているかどうか明らかにならないことが多いでしょう。

 

4. 予防

発症の原因となるリスク要因があるとしても、健康的な習慣を継続することが、発症を最大限抑えるために大切です。

  • カルシウムとビタミンDがより吸収されるよう食生活にこれらの栄養素が含まれる食品を充実させることが重要です。
  • アメリカ骨粗しょう症財団(NOF)は、成人の場合1日1000㎎のカルシウムの摂取を、50歳以上の女性と70歳以上の男性の場合は1200㎎の摂取を勧めています。
  • カルシウムの吸収を妨げるナトリウムと飽和脂肪の摂取は控えましょう。
  • 骨密度を維持する助けとなるマグネシウムの吸収を増やすことも大切です。
  • 骨を強化し、骨格系のバランスや連携を改善するのに役立つので、毎日の運動習慣も有効です。

 

5. 症状の進行を阻止する、または改善させる薬

錠剤を手にした人

現在では、骨密度の低下を阻止する効能のある薬品が開発され、骨折などの重大な結果を防ぐことができます。

  • 骨組織を吸収する破骨細胞という細胞の不活性化によって骨の劣化を防ぐビスフォスフォネート系薬剤が有効です。
  • カルシウムとビタミンDのサプリメントも、特に食品からの吸収が難しい場合に勧められます。
  • エストロゲンを補う療法も、更年期の女性には骨粗しょう症の予防と対策となります。

 

6. 治療の副作用

骨粗しょう症治療のための薬剤は効果はありますが、多くの場合、服用が長引くと副作用を起こす場合があるということも考慮しなくてはなりません。

主な副作用は、

  • 関節や筋肉の痛み
  • 食道の炎症
  • 胃のむかつき
  • 不整脈や動悸

一方、治療法があると言っても、治療薬の効果には期限があることも重要な点です。

つまり、治療開始3年後にはその効果と副作用を分析しなければなりません。

場合によっては長期に渡る服用は危険と判断され、一定期間薬剤の服用を中断する必要があります。

この病気への対策として最も有効なのは予防です。リスク要因がある方は、定期的に骨密度測定を実施しましょう。

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