女性の日:今より平等な社会に
3月8日は「国際女性の日」です。女性の日といっても、お祭りというわけではありません。
女性の日の目的は、人々の意識を高め、反応を求めるものです。また、声をあげ、同志を募り、立ち向かっていかなくてはいけない問題がまだたくさんあるのだということを忘れないという目的もあります。
日に日に男女平等は確かなものとなりつつあります。しかし、世界の様々な場所では、未だに女性の権利や機会が失われたままの社会が多く存在しているのです。
女性だからと単にお祝いしたり、母親や姉妹、パートナーにバラの花束をあげるだけでなく、未来に大人の女性となる、現在の少女たちのためにどんな社会を築くことができるかを考えていかなくてはいけません。
全ての男性と女性が自分の夢に向かって戦うことができるような素晴らしい機会を提供できる環境を作らなくてはなりません。
そのためには、まだまだしなくてはいけないことがたくさんあります。
有名なアメリカ人人類学者であるヘレン・フィッシャーの1999年出版の本『The First Sex』では、女性は男性より優れているわけでも劣っているわけでもないと述べています。国際的な女性の動きは、平等性の原理を推奨します。社会における役割、責任、立場は同様で、確立されたものでなければならないのです。
また、女性が今日抱える最も大きなチャレンジは、家庭と仕事との両立だという点もヘレン・フィッシャーは指摘しています。女性は家事のみに責任があるという昔ながらの考え方を変えることが、現在女性運動の主な目的となっています。女性は母親だからという理由で仕事でのキャリアを諦めるべきではないのです。
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女性の力を促進する必要性
8つあるミレニアム開発目標(MDGs)は、2014年に開催された国連(UN)女性の地位委員会のアウトラインでした。
その中に、女性のエンパワーメントを促進する重要性が挙げられていました。
”エンパワーメント”、つまり女性に力を与えるといっても、男性よりも女性により力を持たせるようにするということではありません。
エンパワーメントというのは、これまで声を殺してきた女性が存在を増し、声を上げることができるようにすること、そして、これまで与えられなかった機会を与えられることです。
国連は、以下のようなことにより、エンパワーメントを達成できる述べています。
- あらゆる機関で男女平等を促進する
- 仕事では、男女を公平に扱う
- すべての労働者の健康、安全、福祉を確かなものとする
- 女性の教育、訓練、専門的発展を促進する
- 女性に力を与えるビジネス開発、サプライチェーン、マーケティング実践を行う
- 男女平等の元に行われた進歩やその考えの普及を評価する
こちらもご参考に:
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女性の日は、未来を担う少女たちのものでもある
子供達は私たちの未来です。現在の大人である私たちは、手の中に未来の平等の種を持っているのです。
- 少女たちには勇敢で強く、自分の意思を主張するよう教えましょう。
- 身体的な見た目で判断する間違いに陥らないようにしましょう。
- 少女と関わる時は、顔や着ている服が可愛いと褒める代わりに、今読んでいる本、好きな事、大きくなった時に何になりたいかなどという話をしましょう。
- 娘たちには自分で目標を選ばせ、その目標に向かって進むよう導きましょう。自己改善と根気を教えましょう。
毎年3月8日は、私たち一人一人が男女平等を促進するために行動をすべき日です。 私たちは、皆が自由に、幸せに、自分の選ぶ分野で成長する事ができる世界を創り出していかなくてはいけません。
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- Cook, R. J. (2013). GENDER, HEALTH AND HUMAN RIGHTS. Health and Human Rights in a Changing World. https://doi.org/10.2307/4065247
- Hoobler, J. M., Lemmon, G., & Wayne, S. J. (2014). Women’s Managerial Aspirations: An Organizational Development Perspective. Journal of Management. https://doi.org/10.1177/0149206311426911