舌癌 5つの初期症状
舌癌は口腔、もしくは口咽頭の癌として知られ、比較的数の少ない癌の一つです。長期間喫煙していた、もしくはお酒をたくさん飲む人が舌癌にかかりやすいとされています。
統計によると女性よりも男性の方がかかりやすく、近年ではその数が増えています。
他の病気のように、何かがおかしいことを知らせる初期症状が舌癌にもあります。舌癌が心配だという方のために、ここではその初期症状5つをご紹介します。
ですがこれらはとても一般的に見られる症状なので、もちろんこういった症状が出たからと言って必ずしも癌だと言うわけではありません。体に何らかの異常が出たら、必ず診察を受けてどこが悪いのか確認しましょう。
舌癌のリスク要因
アメリカがん協会によると、以下が舌癌の主なリスク要因です。それでは一つ一つ見ていきましょう。
1.喫煙
体にとても有害である喫煙は、飲酒とともに様々ながんや病気の主なリスク要因の一つです。だから、舌癌の要因の一つなのです。
スタンフォード小児科病院の専門家は、喫煙について次のように述べています。
葉巻、シガー、パイプ煙草、噛み煙草そして普通のタバコまで、タバコ関連の商品は全て発がん性物質や中毒性のあるニコチンなどの有害成分を含んでいます。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、このような有害成分は免疫機能を低下させて細胞にダメージを与えるため、病気にかかりやすくなります。
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2.飲酒
喫煙と同様に、飲酒が舌癌を含めて様々な病気のリスクを上げることには、ほとんどの科学者が同意しています。
これに関して、アメリカ国立がん研究所は次のように述べています。
「アルコール飲料は、ニトロソアミン、アスベストの繊維、フェノール類、炭化水素といった発がん性物質が、発酵や生産の過程で混入する可能性があります。」
つまり、日常の飲酒と喫煙の量が増えれば増えるほど、舌癌を初めとする様々な癌を発症するリスクが高くなります。だから、専門家はこういった習慣を止めることを勧めるのです。
3.健康に悪い食生活
食生活が健康的でないと、体が必要とする栄養素が取れずに様々な面で体に支障をきたします。この意味でジャンクフードは、空腹を満たすことはできても、長期的・短期的どちらから見ても健康に良いことはありません。
果物や野菜の摂取量が少ない人は、舌癌や様々な病気を発症するリスクが高くなることが観察されています。
4.ヒトパピローマウイルス(HPV)
ヒトパピローマウイルス(HPV)はがん細胞の発生・発達に直に関係しているため、HPVに感染している人は舌癌になりやすくなります。
CDCの情報によれば、私たちの大多数がHPVと何かしらの接触があります。これが口を通してのどに感染すると、舌癌の原因となります。CDCは「アメリカの口腔癌の70%はHPVによって引き起こされると考えられている」としています。
舌癌の症状
口腔癌は口内、喉、扁桃腺に影響します。特に舌の根元にはっきり表れます。次に、何かがおかしい、または診察を受けるべきであることを示す初期症状について見ていきましょう。
1.舌の口内炎
薬の効果があまり出ない痛みのある口内炎は、舌や口内の癌の初期症状の1つです。口内炎はとても痛く不快なものですが、癌の場合は普通のものと比べて痛みが強く、また頻繁に表れるので違いに気が付くことができる場合もあります。
普通の口内炎や口唇ヘルペスと勘違いしやすいので、痛みの持続期間などに注意して観察してください。
2.痛み
舌癌による痛みは、舌だけではありません。口全体やのどにまで及ぶことがあります。
- 飲み物を飲む、食べ物を噛むといった日常的な動作でも痛みを感じる。
- 噛んだり飲み込む時に痛いのは舌癌の特徴だが、喉の感染症や扁桃炎、アレルギーの場合でもこの症状が出ることがある。
このため、痛みの強さや持続する期間に注意を払ってください。痛みが1週間以上続き、舌の一部の色が変化するなど他の症状が見られるようなら、すぐに診察を受けてどこに問題があるのかはっきりさせましょう。
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3.舌が部分的に変色する
舌が一部変色するのも舌癌の特徴的な初期症状の1つです。一般的に白(白斑症)、もしくは赤(赤班形成)くなり、2週間以上続きます。もしこのような症状がある場合は、今すぐ専門医に診てもらいましょう。必要であれば、生体組織検査を通した検査が実施されます。
4.口臭
これまでご紹介した症状が出ている場合、口臭も気になることが良くあります。歯磨きをすれば一時的には良くなりますが、再び臭いが戻ってきます。血の味が混ざる事もあります。
5.舌からの出血
多くの人が舌からの出血を歯茎や口内炎からの出血と勘違いしがちです。ですので、どこから出血しているのか正確に把握する事がとても大切です。
- 食事の後コットンで舌を拭いてみてください。どこから出血しているか確認しましょう。
- 繰り返し口の中で血の味がするようなら、病院で診察を受けてください。
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もしもこれらの症状に心当たりがあったら
このような症状があるからと言って必ずしも舌癌だと決まったわけではなく、様々な要因が考えられることを念頭に置きましょう。もしこのような症状がある場合は、アメリカ臨床腫瘍学協会の情報にも出ている通り、通常のクリーニング等を兼ねて歯科医を訪れるのが良いでしょう。
一般的に口腔癌の患者は症状があるものですが、そうでない場合もあるので注意してください。だから、疑問があるときは医師に相談するべきなのです。