2型糖尿病の治療を助ける6種類のハーブ
2型糖尿病は、糖尿病の中で一番患者数の多い糖尿病です。
この病気には、インスリンが十分に作られなかったり、インスリンが体に正しく処理されない事で血液中のブドウ糖の量が増えると言う症状が伴います。このことでブドウ糖はエネルギーとして燃焼されず、血液中に残ってしまいます。
2型糖尿病を防ぐためには、運動と健康的な食生活が推奨されています。さらに詳しく知りたい方は、ぜひ2型糖尿病の治療を助けるハーブについて学んでみると良いかもしれません。
ここで、ご注意いただきたのはこれからご紹介するハーブたちは医療的治療の代わりになるわけではありません。あくまでも、医師の指導に基づいた治療をしていくうえで、その治療のサポートをしてくれるものだという事を忘れないで下さい。
1、ターメリック
まず最初にご紹介するハーブは、ターメリックです。このハーブは、インドの伝統医学において色々な効能を評価されています。
ターメリックには抗炎症効果があり、関節炎や心臓血管の疾患に対して効果があると言われています。
ターメリックに含まれるクルクミンと呼ばれる活性化合物が、血糖値を下げる手助けをしてくれます。
毎日、少しずつターメリックを摂取するだけで血中のブドウ糖のレベルの減少を手伝い、糖尿病の進行を妨げてくれます。
2、ショウガ
2型糖尿病の治療の手助けをしてくれるハーブの1つにショウガがあります。ショウガは風邪から消化器系の問題の解消まで色々な効能で知られています。
長年にわたって、ショウガの特性に関する多くの研究、調査が行われ、その研究で2型糖尿病の治療のサポートをする効能があるという結果がでました。
- ショウガの能力を利用するには、ショウガパウダーを一日小さじ二分の一杯を8週間、空腹時に摂取してください。
- ショウガには、抗炎症効果があるので体内の炎症を抑えてくれます。糖尿病に伴い起きる目の問題に繋がる炎症も抑える手助けをしてくれます。
3、シナモン
シナモンは、血糖値のレベルを安定させてくれます。シナモンには食後のブドウ糖の吸収を抑える効果があるからです。さらに、コレステロール値を下げる効果もあります。
- シナモンには主に2種類あり、そのうちのカッシア、日本語で桂皮と呼ばれる種類がブドウ糖を下げるのに最も効果的だと言われています。この種類のシナモンを長期間にわたって摂取していると肝臓にダメージを与えてしまうので注意してください。
- 副作用を避けるには、セイロンシナモンと呼ばれる種類のシナモンを毎日摂る事をお勧めします。
- もし桂皮を摂取するのであれば、一週間に1回から2回摂取すると良いでしょう。
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4、アロエ
アロエは体に非常に良いと言われています。日焼けした直後の肌を落ち着かせたり、傷を治したり、髪の毛をUVから守ってくれたり、ダイエット、そして2型糖尿病の治療のサポートもしてくれます。
- アロエは空腹時の血糖値を下げてくれます。
- アロエを活用するには、新鮮なアロエジュースを毎日少しずつ飲むことをお勧めします。
- スムージーやきゅうりとレモンと合わせて、さわやかな飲料水を作るのもよいでしょう。
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5、ベルベリン
ベルベリンは、まだ世間に広くは知られていない植物ですが血液中の糖と脂質の量を少なくする事で、 糖尿病の治療に大きく貢献してくれると言われています。その他にも、炎症を抑える効果もあります。
ところが、大量に摂取してしまうと副作用の原因になる事もあるので注意が必要です。副作用の中で、深刻なものは腹痛とガスが腹部に溜まってしまって起きる腹部の膨張です。
ベルベリンを利用する場合は、まず1週間ほど体がどう反応するか、そして副作用が現れるかどうか様子を見てください。
6、ブルーベリーリーフ
ベリー系の果物が2型糖尿病に良いと言うのは広く知られています。ブルーベリーリーフをお茶として飲むのも大変効果的です。
お茶を飲むことで、血糖値が下がったり、ブドウ糖の量が危険な値まで上がる事を妨げるなどの効果を得ることができます。
材料
- 水1リットル
- ブルーベリーリーフ10枚
作り方
- 水を沸騰させ、ブルーベリーリーフを入れます。
- 10分間そのままにして、エキスを抽出したら火から外します。
- これで完成です。お茶として飲んでも良いですし、スムージーに入れたり、冷たくして飲料水として飲むのも良いでしょう。
- 砂糖やはちみつなど、甘くするものを加えるのはおすすめできません。
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