ナチュラル抗酸化物トップ6
抗酸化物質は、健全な細胞をフリーラジカル(健康に非常に有害な分子。日本語で遊離基とも)が及ぼす害から守ってくれる、人の健康には大切な分子です。
フリーラジカルは、例えばDNA、脂質、たんぱく質の性質を変えてしまいます。
長い目で見ると、フリーラジカルは変性疾患を起こす原因になり得ます。
変性疾患の代表例が、パーキンソン病とアルツハイマー病であり、その他にも、がんになる危険性を高めたり、老化を早めるなど、様々な害があります。
抗酸化物質を多く含む食べ物と言えば、もちろん新鮮な野菜や果物です。
より健康的な生活を送るために、野菜や果物を毎日の食事に加えることで、フリーラジカルが及ぼす深刻な害から私たちの体を守ってくれます。
幸い、抗酸化物質には様々な種類があります。
特にビタミンEとC、セレン、亜鉛、銅といったミネラル、システインのようなアミノ酸や、SOD酵素、GPX酵素などがあります。
同様に、抗酸化物質を含んだ食品にも様々なものがあり、健康のために毎日の食事に取り入れることができます。
本記事では、どの食品にどんな抗酸化物質が含まれているのかをご紹介します。
リモネン
リモネンは、かんきつ類の皮に含まれています。オレンジやレモン独特の香りを生み出す成分の一つがリモネンです。これは、心臓発作、高血圧、白内障、特定の変性疾患やがんのリスクを下げてくれる抗酸化物質です。
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カテキン
カテキンはポリフェノールと同じ種類に属しており、これらは毒素を排出するのに重要な肝臓の酵素を活発にする抗酸化物質です。カテキンは緑茶の主な成分で、関節炎などを予防するのに非常に効果的です。
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スルフォラフェン
これは芽キャベツの芯、ラディッシュ、クレソン、カリフラワーやブロッコリーに含まれている物質です。
スルフォラフェンは体から毒素を抜くのを助け、特に、特定の腫瘍の中に見られる発がん因子を取り除く働きをしてくれます。
レスベラトロル
これは、ブドウの皮、ワイン、ブルーベリー、ラズベリー、牡蠣、くるみ、ピーナッツに含まれている成分で、私たちの健康にとても重要かつ有効です。
レスベラトルは、特定の遺伝子の活動をコントロールする、サーチュインという酵素に直接働きかけます。
リコピン
リコピンは、トマトやスイカといった野菜や果物の赤い色を出す働きをします。
がんの予防に役立ち、心臓血管系の病気を予防して血の巡りを良くする、抗酸化物質の中でも最も重要なものの一つと考えられています。
ケルセチン
ケルセチンは自然の色素の一つで、肝臓を保護し、ぜんそくを予防し、優れた血管拡張剤にもなり、血糖値を大幅に下げ、心臓血管系の病気を予防してくれます。
自然の抗酸化物質の中でも特に重要なもので、緑茶、ブドウの果汁、たまねぎなどに含まれています。
覚えておきましょう
各食品に含まれる抗酸化効果を知り、その重要性を理解することで、より健康的な食習慣を意識することができます。
食品一つ一つの栄養とその効果を毎日の食事で楽しみましょう。
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- Recent trends in food application of antioxidants, William L. Porter, 1980, Chap 19
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- Oxidative Stress, Prooxidants, and Antioxidants: The Interplay,BioMed Research International.2014
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