見逃さないで!甲状腺に問題が生じている兆候7選
甲状腺に問題が生じている兆候をご存知ですか?
甲状腺疾患やホルモンの乱れの兆候を見分けるのは難しく見逃されがちですが、早期に発見して適切な治療を開始することが大切です。
甲状腺とは何か?
甲状腺とは鎖骨のすぐ上、または喉ぼとけの下にある蝶のような形をした内分泌器官で、ホルモンを分泌します。
甲状腺ホルモンは、カロリーの消費量から心拍数まで、多くの体内機能のリズムをコントロールしいます。また代謝にも主要な役割を果たしています。
甲状腺に問題が生じている時の兆候
1. 疲労感と怒りっぽさ
甲状腺疾患は、私たちの気分やエネルギーに影響を及ぼします。
甲状腺機能低下症を発症すると、深刻な疲労感と倦怠感、そして体が弱ったように感じます。
また睡眠障害や不安障害を発症したり、怒りっぽくなります。
2. 心拍数の変化
甲状腺は、心拍数を含むすべての体内器官に影響を与えます。
通常の心拍数は1分間に60−100です。
心拍数の測定はさほど難しいことではありません。自分の心拍数を1分間計測して、心拍数が高すぎるかまたは低すぎるかどうかを判断してください。
3. 体重の変化
突然の体重の変化は甲状腺に問題が生じている兆候の一つで、また一般的な兆候とも言えます。
短期間の体重の増減は、甲状腺ホルモンのバランスが乱れている兆候です。
4. 肌の乾燥や割れやすい爪
肌が乾燥して痒いを伴う時は甲状腺に問題が生じている可能性があります。また同時に爪が割れやすくなります。
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5.低体温
体温が低くなるのも甲状腺に問題が生じている兆候の一つです。
甲状腺ホルモンの乱れにより体温調節機能が正常に働がず、異様に寒がったり暑がったりということが続き、過剰に汗をかいたり暑さを嫌悪するようになります。
6. 首回りの腫瘍
首回りに腫瘍が発生するのも甲状腺の兆候の一つです。首回りに腫瘍などが現れたら専門医の診断を受けてください。
7. 筋痛
甲状腺機能低下症の症状の一つが筋痛で、身体中に痛みを感じます。
筋肉に浮腫が生じたり、神経を圧迫する塊が生じます。少しでも異変を感じたら医師の診断を受けてください。
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自己診断方法
甲状腺機能低下症を疑う症状が現れたら、自己診断する方法がいくつかあります。その時は、午後または夜間に自己診断することをお勧めします。
夜間に5%のヨウ素液を用意し、両手首にヨウ素の線を引きます。
甲状腺は2 つがペアとなった臓器ですが、それぞれが異なった働きをします。
翌朝どちらの手首がヨウ素を多く吸収しているかを調べ、どちらの手首のヨウ素が完全に消えているのかを確認します。ヨウ素が多く吸収された側がヨウ素を必要としています。
- ヨウ素が消えたのが右側の場合は、右側の甲状腺ホルモンが乱れています。
- 左側のヨウ素が消えていたら左側の甲状腺に問題が生じています。
どちらの場合も片側だけに問題が生じていることが多いと言われています。
ただし、自己診断だけに頼ってはいけません。何かいつもと違う症状が現れたら必ず専門医の診断を受けてください。
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