甲状腺機能低下症の16のサイン
甲状腺はのどの気管の前にあります。蝶々のような形をした小さな器官ですが、とても重要な役割を果たしています。
甲状腺は、甲状腺ホルモンを蓄え分泌する器官で、体内の組織やその他の器官にとって不可欠なものです。
甲状腺の機能不全には次の2つの状態があります。甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症です。前者はホルモンを過多に分泌し、後者はホルモンの分泌が低下する病気です。
ここでは甲状腺機能低下症についてお伝えしていきます。
甲状腺機能低下症ってなに?
甲状腺機能低下症は不活性甲状腺として知られ、甲状腺の働きが低下した時に起こります。
甲状腺ホルモンの分泌が低下、または停止し、体内の代謝状態が悪くなります。
もしこの状態を放っておくと、体の健康はどんどん失われて行ってしまいます。
この病気の症状は他の病気の症状と重なることが多いので、なかなか気づきにくいのが難点です。
甲状腺機能低下症の16のサイン
他の病気の症状と重なる症状が多いので、体内の代謝の変化に気づくためにも、この病気の症状全てを知っておく必要があります。
もしいくつか症状がみられるようでしたら、今すぐ医者に診てもらい診断、治療を受けましょう。
1.便秘
甲状腺の機能低下は便秘を招きます。特に繊維や水分を多くとっているのに便秘になる場合は注意しましょう。
2.肌の色の変化
甲状腺機能低下症は乾燥した、血の気のない、黄色がかった肌色になります。また抜け毛や爪が弱くなったりもします。
3.肉体疲労
慢性的に疲れを感じるのもこの病気の特徴の1つです。特に何もしていないのに疲れをいつも感じるようなら医者に診てもらいましょう。
4.むくみ
朝目が覚めた時、顔や手足にむくみがありませんか? また目の下の目袋や疲労感などもそうです。手足が炎症を起こしているのかもしれません。
5.寒気を感じる
患者の中には、たとえ暑い日であっても、常に寒けを感じる人がいます。
6.体重が増加、もしくは減少する
食事に気を付けているのに体重が増えたりします。
またその逆に、どんなに炭水化物、繊維、ビタミンをたっぷり含んだ食事をたくさん摂ったとしても、体重が増えない場合もあります。
7.集中できない
病気が進行すると、集中することが困難になります。また記憶力にも影響が出ます。
8.頭痛
特に理由もなく頭痛が片頭痛がある場合は甲状腺機能低下症が原因かもしれません。
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9.甲状腺腫
甲状腺腫が出来ると、気管の前にある甲状腺が腫れあがり、まるでボールのようになります。
10.のどが渇く
水を飲んでいるのにも関わらず、のどが頻繁に乾きます。またお肌も乾燥します。
11.眉毛が抜ける
眉毛が抜けて薄くなるのもこの病気の症状の1つです。この病気自体あまり知られておりませんし、眉毛のこのような状態が代謝の低下だと気づく人もなかなかいません。
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12.妊娠しにくい
生殖機能にも問題が出ます。この病気は生理周期を乱します。
13.やる気の喪失と倦怠感
甲状腺機能低下症は、やる気の低下や倦怠感、眠気などを引き起こします。日々の生活を送る活力を失ってしまい、鬱に陥るケースもあります。
14.不整脈
これは徐脈を引き起こします。しっかりと治療しなければ心停止を起こす恐れがあります。この病気は不整脈だけでなく、心拍の乱れを招くこともあります。
15.その他引き起こされる問題
甲状腺機能低下症は血圧を上下させます。コレステロール値を上昇させたり、筋肉関節痛を引き起こします。
16.性欲の減退
甲状腺機能低下症は性欲を減退させることがあります。もし性欲が沸きにくくなった時は、医者に相談してみましょう。
甲状腺機能低下症は予防できる?
現代の医学では、まだ予防法というのは分かっていません。
出来ることと言えば、食生活の中でヨウ素を調整することです。甲状腺に影響を及ぼさない程度のヨウ素を取り入れることが大切です。
ヨウ素が少な目の食事とはどのようなものか、医者などに相談してみてください。健康的な食事と適度な運動を心がけて生活しましょう。
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