脂肪を燃やすために/ホルモンのバランスを取り戻す
ホルモンの分泌と脂肪や体重の増加は密接に関わりあっていると考えられています。
色々なダイエットを試し、ジムでしっかり運動をしているのになかなか痩せないのは、ホルモンバランスが原因かもしれません。
本記事では、ホルモンバランスの乱れを整えながら、ウエスト周りなど体に蓄積された脂肪を燃焼するのに役立つ方法をいくつかご紹介します。
また、ダイエットを成功させる鍵は、ホルモンバランスに加えて代謝も重要な役割を果たします。
体内に脂肪が蓄積されると私たちの体は「もっと食べたい」と考える傾向があります。この状態に陥っているときにホルモンバランスが乱れると、ダイエットが失敗に終わることが多くあります。
ダイエットには、バランスのとれた健康的な食事と、適度な運動が欠かせませんが、どれだけ頑張ってもダイエットに成功しない場合は、ホルモンの乱れを疑いましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンについて、まず基本的なことから始めましょう。
ホルモンとは体内で生成される物質で、ストレスの軽減、筋肉組織の維持、そして脂肪の蓄えなどに作用します。
東京都にある貝原レディースクリニックは、「内分泌される化学物質がホルモンと呼ばれているが、分泌物(ホルモン)が血液中に放出されるために、遠隔の細胞に作用することが可能であり、人体の調節系として作用している。」と定義しています。
多くの女性が生理の周期、もしくは妊娠中に特定の物が食べたくなる衝動に駆られるのは、ホルモンバランスがいつもと異なるからであり、このホルモンバランスを正常に保つことが、エネルギーに満ちたライフスタイルと目標体重への達成に役立つと考えられています。
こちらもご参考に:健康に影響を及ぼすホルモンバランスの乱れ9選
まず最初に、体内に蓄積された毒素を体外に排出するためのデトックスを行います。
通常、身体によくない成分を含んだ食品は、もっとも「依存性」のある食べ物だと考えられており、その証拠として、普段からポテトチップスを食べていると、体がリンゴなどの健康的な食品よりも、ポテトチップスを選びがちになります。
中毒性があり、すでに依存している場合こそ、3週間ほどデトックスを行い、完全に悪習慣を断ち切ることが大切です。
こちらもお試しください:デトックスを習慣化するための方法3選
ホルモンバランスを整えるために食べるべき物と食べてはいけない物
高GI食品(血糖値が急上昇する食品)を遠ざけましょう。
高GI食品は食に対する欲求をあおり、コントロールを失わせるからです。
つまり、生成された小麦粉などの炭水化物(パン、白米、パスタ、菓子パン)や精製された白砂糖、加えて加工食品は複数の添加物や保存料が含まれているので、控える、もしくは完全に食生活から排除することが大切です。
どの一方で、低GI食品はホルモンのバランスを保ち、体と肌にいい効果をもたらします。
食物繊維の豊富なバナナ、レーズン、アーティチョーク、オーツ麦、ナッツや豆類は、消化器官の改善を助けます。
さらに、体内に十分な水分を補給することで代謝を促進し発汗と排尿を通して体から毒素を排出します。
体の各部位の脂肪を減らす食品
体のある部位は、他の部分と比べてやせ難いというのは事実です。個人差や習慣でも違いますが、ホルモンも関係しています。
例を挙げると、女性ホルモンのエストロゲンを多く分泌していれば、太ももやお尻がふくよかになる、などです。
従って、各部位のバランスを得るためには、特定のホルモン療法があります。
お腹
もしお腹に締まりがない場合は、単に食べ過ぎているからだけではありません。お腹に蓄積された脂肪は、ストレスホルモンで知られるコルチゾールのレベルが高すぎるからです。
長時間仕事をしている人やプレッシャーを抱えている人は、この部分に脂肪を溜めやすいのです。
お腹の脂肪を自然な方法で減らすには、コルチゾールのレベルを下げてくれるバジルを食事に取り入れたり、その他にはほうれん草、柑橘、麦、豆類やナッツもいいでしょう。
背中
背中や体の中心部(一般的ではないが起こり得ます)に脂肪を蓄積しているとことが分かったら、それは通常インスリンのレベルが高すぎるからです。
リノレン酸を含むヨーグルト、赤身の肉、全粒の穀物、緑色の野菜はインスリンのレベルを下げるのを手伝ってくれる食物です。
お尻
お尻に必要以上の脂肪を蓄積している場合は、上記でも触れた通り、通常はエストロゲンが多いからでしょう。
これを解消するためには、ホルモンを中和する作用のあるファイトケミカル(植物化学物質)が豊富に含まれた、ブロッコリーやカリフラワーといったアブラナ科の野菜を食しましょう。
他には、フラックスシード(亜麻仁シード)、チアシード、紫色のグレープ、ザクロなどもあります。
引用サイト:貝原レディースクリニック(東京都)
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- León, P., & Sheen, J. (2003). Sugar and hormone connections. Trends in Plant Science. https://doi.org/10.1016/S1360-1385(03)00011-6
- Aranda, A., & Pascual, A. (2001). Nuclear hormone receptors and gene expression. PHYSIOLOGICAL REVIEWS. https://doi.org/0031-9333/01
- Klein, I., & Ojamaa, K. (2001). Hormone Action. The New England Journal of Medicine. https://doi.org/10.1056/NEJM200102153440707
- Mullur, R., Liu, Y.-Y., & Brent, G. A. (2014). Thyroid Hormone Regulation of Metabolism. Physiological Reviews. https://doi.org/10.1152/physrev.00030.2013
- Clínica Mayo. Belly fat in women: Taking — and keeping — it off. (2019). Recuperado el 10 de mayo de 2021. https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/womens-health/in-depth/belly-fat/art-20045809