家でアロエを育てましょう!
アロエの効能についてはもうご存知のことでしょう。アロエは薬用植物としてたくさんの利用法があるだけでなく、栽培法もとってもカンタン。たまに水をあげるぐらいで、ほとんど手間がかかりませんし、庭やベランダがなくても室内ですくすく育ちます。天然の薬箱として、ご家庭に一鉢あると重宝することこのうえなしです!
というわけで、今回は、観葉植物としても薬用植物としても役立つアロエを、鉢植えで育てる方法をご紹介します。まだお持ちでない方、この機会にぜひ挑戦してみませんか?
1. どうして家にアロエがあるといいの?
アロエの中でも大型で葉肉も厚く、全世界で栽培されているアロエベラ。すぐれた薬用効果があり、化粧品や薬品だけでなく、食用としてヨーグルトや健康飲料にも使われています。専門家によると、アロエベラの持つ新しい効能が、毎日のように発見されているとか。一鉢家庭に備えておくと、日々の生活の中で経験する痛みやケガなど、さまざまな問題を解決してくれます。
アロエベラの持つ効能の中でも、特に重要なものをいくつか挙げると…
- ビタミンB群・タンニン・オイル・不飽和脂肪酸(オレイン酸とリノール酸)・数多くの必須アミノ酸など、さまざまなビタミンやミネラルを含んでいます。
- 皮膚細胞を再生する効力がありますから、火傷などの治療に非常に役立ちます。
- 消化によく、便秘解消に役立ちます。
- すぐれた洗浄剤・消毒剤としての作用があります。
- 皮膚疾患に効くだけでなく、身体の内部組織を再生させるのにピッタリです。
- すぐれた天然の鎮痛剤で、副作用もありません。
- 真菌類やウィルスを排除します。
- 免疫システムを守り、強化してくれます。
- すぐれた消炎作用があります。
2. 家でアロエを育てましょう
必要なものは何?
- 大きめの素焼きの植木鉢。
- 鉢植え用の土(鉢の半分の量)と、ピートモス(残りの半分の量)。
- 水はけをよるくすために鉢の底にひく砂利。
- アロエの苗または芽(日陰で乾燥させておく)。
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どのタイプのアロエを選べばいいの?
アロエと一口で言っても、200以上もの種類があるって、ご存知でしたか。当サイトでよくご紹介しているのは上記のアロエベラですが、その他にも健康効果が期待できるアロエがいくつもあります。どれを選んだらいいか迷っていらっしゃる方のために、もっとも人気のあるタイプをご紹介すると…
- キダチアロエ:日本でアロエといえばこれ。タコのような形が特徴です。アロエベラよりも葉が細くて葉肉も薄いですが、成長が早く、4メートルぐらいの灌木にまで成長します。効能はさまざまですが、例を挙げると、火傷・皮膚疾患・組織細胞の再生を早めるなど。「医者いらず」の名で呼ばれているのもうなずけます。
- シャボンアロエ(アロエサポナリア):これは特に幅が広くて肉厚の葉を持っています。葉の長さは15~20センチほど。あまり大きくなりませんが、りっぱで美しいアロエです。皮膚疾患のほか、便秘や炎症に効果があります。
- アロエ・アリスタータ: 肉厚の葉が直径15~30センチほどの放射状に広がって育つ、美しいアロエです。白いレースで縁取りしたようで、日本では綾錦(あやにしき)と呼ばれています。観葉植物として人気がありますが、スズメバチなどによる虫さされにも効き目があります。
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どうやって育てればいいの?
- まず植木鉢の底に砂利を敷きます。これで水はけがよくなり、アロエが根腐れするのを防ぎます。
- 次に、植木鉢の半分まで鉢植え用の土を入れ、あとの半分を機能強化したピートモスで埋めます。過剰な塩分はアロエによくありませんから、砂は使わないようにしましょう。
- 選んだアロエの苗を植木鉢のまん中に植え、葉の付け根まで土をかぶせます。挿し木や挿し芽でもOKです。
- アロエは通常大きな根をはります。新しいアロエを植えたら、最初の2週間ほどは水をやらない方がよいでしょう。この間に根が育ちます。その後は、少量の水をやっても大丈夫です。
- アロエは日光が必要です。日当りのよい窓辺や、南向きのベランダなどに置きましょう。
- 水はほとんど必要ありません。2週間に1度ぐらいの頻度で水やりすると、よく育ちます。
- アロエは寒さに弱いですから、冬の間は室内に置きましょう。
- アロエは通常成長が早く、間もなく脇から子株が育ち始めます。子株が10~15センチぐらいに成長したら、引き抜いて別の植木鉢に植え直しましょう。
ご覧のように、アロエを鉢植えで育てるのはとってもカンタン。成長も早く、手間もかかりません。葉が大きくなって肉厚になってきたら、家庭療法に利用できます。 どんどん増えていきますから、短期間に子株が生えて株分けできるようになります。
子株は放っておくと親株の成長を妨げます。引き抜いて植え替えるようにすると、いつでも新鮮なアロエを利用できます。室内で手軽にできるアロエ栽培を、あなたもさっそく始めてみませんか?
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