緑茶のさまざまな健康効果
お茶の葉は、発酵度合いによって緑茶・紅茶・ウーロン茶などさまざまな種類のお茶になり、それぞれが広く愛飲されていますが、中でも緑茶は、非常に古くからアジアを中心に愛されてきた飲み物です。また、多くの健康効果があることもよく知られています。
この記事では、緑茶の効能の中でも特に注目したいものをご紹介します。
緑茶の特徴
緑茶の有効成分には次のようなものがあります:
中には聞き慣れない成分もあるかもしれませんが、それぞれに優れた健康効果があります。
現在、緑茶はその豊かな風味や健康効果によって、アジアのみならず、欧米など世界各国で人気のある飲み物 となっており、最近では生産量も増加しています。
緑茶の効能
それでは緑茶のさまざまな効能のうち、特に重要なものを見ていきましょう。
収れん作用
下痢止めや、胃腸の健康改善に役立ちます。
気分をすっきりとさせる
憂鬱な気分のときや、落ち込んでいるとき、悲しいとき、朝なかなか起きられないとき・仕事に行きたくないときなどは、ぜひ緑茶を飲んでみてください。また、引っ越しの準備や転職、庭仕事などで、普段よりも体力を必要とするときにもおすすめです。
ただし、飲みすぎると動悸が激しくなることもありますので注意し、適量を心がけてください。
減量をサポート
緑茶に含まれるカテキンは、代謝を上げ、脂肪を燃焼させるのに効果的であるため、ダイエットのお供として、水に加えて緑茶を選ぶ人も多くいます。
ホットでもアイスでも構いませんので、一日1リットルまで、一日を通して何回かに分けて飲んでみてください。
利尿作用
緑茶の持つ利尿作用も、減量のサポートに効果的です。体から余分な水分を排出し、むくみの解消に役立ちます。
また、利尿作用を生かし、ある種の病気の治療に利用されることもあります。
抗酸化作用
近年の研究は、緑茶に含まれるフラボノイド(カテキン)には強力な抗酸化作用があり、がん予防効果があることを明らかにしています。
また、最近ではHIVの感染予防に対する緑茶の効能も研究されています。
偏頭痛を予防する
緑茶に含まれるカフェインには血管を収縮させる効果があるため、慢性的な偏頭痛に悩まされている人が飲むことで、頭痛が改善されるケースもあります。
こちらの記事もご覧ください:緑茶のアレンジレシピ4種
肝臓への効能
肝臓は普段あまり注目されることはありませんが、最も重要な器官の一つです。緑茶は、肝機能の改善や、肝臓の病気予防など、肝臓の健康維持に効果的です。
また、加工食品に使われている添加物など、有害な成分の排出を助ける効果もあります。デトックス効果を期待する場合は、一日3杯の緑茶を飲みましょう。
循環器系への効能
緑茶は悪玉コレステロール値の低下、心臓病の予防、血流の改善、血行促進など、循環器にもポジティブな効果をもたらします。
お口の健康の味方
緑茶には、口臭を軽減する効果と、優れた殺菌作用によって歯肉炎、口内炎などの症状や、歯石・虫歯を予防する効果があります。
緑茶の殺菌作用を生かし、マウスウォッシュとして使うこともできます。
材料
- 緑茶の葉 ひとつかみ(またはティーバッグ一つ)
- 水 250ml
用法
- 水を沸騰させ、茶葉を加えて5分間煮出してください。
- 火を止め、冷まします。
- これを漉し、少量を口に含んでください。
- 口の中全体に行き渡らせるようにして、口をすすぎましょう。
こちらの記事もご覧ください:ダイエットにオススメの緑茶の飲み方4つ
目の症状
パソコンや携帯電話を長時間使って、目が腫れたり、疲れたりしている場合、緑茶が助けになるかもしれません。炎症や疲れ目を和らげるだけでなく、目の下のクマの改善や、ものもらい、結膜炎の治療にも効果があります。
前述のマウスウォッシュと同様に緑茶を入れて冷まし、コットンボールを浸して湿らせ、目を閉じた状態でまぶたに緑茶をそっと塗ってください。
コットンを緑茶に浸して搾り、まぶたに置いて15分間湿布をしてもよいでしょう。
日焼け・軽いやけどの応急処置
日焼け止めを塗らずに日光に当たり、肌が赤くなってしまったら、緑茶の抗炎症作用を利用してケアしましょう。
緑茶のティーバッグを湿らせ、赤くなっている部分に当ててください。日焼けが広範囲に渡っている場合は、冷たい緑茶に清潔なタオルを浸し、搾ってから当てましょう。
殺菌作用
小さな切り傷を作ってしまったり、ニキビや乾癬ができたときも、緑茶が役立つかもしれません。緑茶の殺菌作用と抗炎症作用が、傷や症状の治癒を助けます。
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