倦怠感の原因!?ビタミン欠乏症
毎朝ベッドから起き上がるのが辛くありませんか?
自宅で静かに週末を過ごしても疲れが取れず、もっと休みたいと感じる時は、ビタミン不足から来る慢性的な倦怠感かもしれません。
この倦怠感の原因は生活習慣だけでなく、食生活にもあります。
何らかの栄養が欠乏しているのなら、毎日頑張るエネルギーが足りなくなって当然です。
倦怠感とその原因
誰にでも「一日中べッドの中でゴロゴロして何もしたくない」と思う日もあるでしょう。
しかしほとんどの場合、ぐっすりと眠れば普通は気分が良くなり、またいつもの生活に戻れるはずです。
問題となるのは、何もしたくない状態が数週間、もしくはそれ以上続くケースで、このような長期的な倦怠感を見逃してはいけません。
通常のストレスや現代のライフスタイルの活動に加え、以下のような事柄が倦怠感の原因となり得ます。
- 抗鬱剤や抗ヒスタミン剤などの薬の服用
- 放射線治療や化学療法などの治療
- 手術後の回復期
- 愛する人を失う
- お金の悩みや個人的な悩み
また、日々の生活習慣はとても大切です。
以下のような事柄も倦怠感の原因となり得ます。
- 運動不足
- 就寝時間が遅い、朝早く起きる
- コーヒーやお酒の飲み過ぎ
- ジャンクフードや砂糖を多く使ったものの食べ過ぎ
- やることが多すぎて常に忙しい
- 休暇を取っていない
慢性的な倦怠感に苦しむ人は多いのですが、多くの人は症状が進み、約6ヶ月以上経って深刻な状態になってから診断を受けています。
通常、倦怠感は他の病気とは関連付かず、年齢は40歳以上に多く、また男性よりも女性により多く見られます。
慢性の倦怠感の症状には以下のようなものが挙げられます。
- 頭痛
- 筋肉痛
- リンパ節の痛み
- 記憶力の衰え
- イライラ
- 無力感
ビタミン欠乏症=倦怠感
日々の生活が肉体的、精神的な疲れの原因となることはすでにお話ししましたが、何を食べるかも大変重要であるということを覚えておいてください。
一日に食べる量というだけではなく、食べるものの質が大切です。
栄養が欠乏し、”中身のない”カロリーばかり摂取していると、疲れ、絶望感、エネルギー不足など健康上のトラブルが起こります。
それでは、栄養が欠乏した時に起こり得ることを見ていきましょう。
ビタミンC
ビタミンCの影響を最も受けるのは免疫系ですが、私たちの体はビタミンCを作り出すことができないため、食べ物から摂取することが不可欠です。
柑橘系のフルーツ、トマト、パプリカはタンパク質の代謝を促し、神経伝達物質が正常に働くよう助けます。
もしビタミンCが不足したら、体は倦怠感を覚えるだけでなく、関節痛やむくみを頻繁に感じ、風邪をひきやすくなるでしょう。
ビタミンD
ビタミンDはカルシウム吸収を正常化して強い骨を維持し、筋肉の動きを増やします。
また免疫系に働きかけ、炎症を抑え倦怠感と闘います。
ビタミンDはマグロや鮭など脂の多い魚から摂取することや、一日最低15分は日光を浴びることで作り出すことができます。
鉄分
WHO世界保健機関によると、鉄分不足は世界でも最も多い栄養問題の一つです。
鉄分不足による症状として、体が弱くなる、倦怠感、認知発達の低下などが挙げられます。
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また、鉄分が不足すると仕事の業績や学校の成績などが思うようにいかなくなり、免疫系のバランスが崩れ、通常の体温を保つことが難しくなります。
マグネシウム
マグネシウムは豆類、ナッツ類、全粒穀物などに含まれています。
マグネシウムが不足すると、体の弱さを感じ、吐き気、四肢の痺れ、食欲不振などが見られます。また、心拍が乱れたり、筋収縮が起こることもあります。
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ビタミンB
ビタミンB群(B1、B6、B12)はとても大切なビタミンです。ビタミンB群が不足すると倦怠感、鬱、筋肉量の低下、食欲不振などを引き起こします。サルコペニアは骨格筋量や筋力の低下が特徴的な症候群です。
- ビタミンB1、チアミンには神経系の機能を正常化し、血糖値の代謝を促す作用があります。
- ビタミンB6は食欲をコントロールし、脂肪の代謝を促します。
- ビタミンB12は鬱や慢性的な倦怠感を予防します。
人口の約15パーセントの人々はビタミンB群(いずれか)が不足しているとされています。
ビタミンB群は乳製品、卵、魚などから摂取することができます。
ベジタリアンの人は栄養強化シリアルやイーストから摂取するとよいでしょう。
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