気分を明るくするのに役立つ/7つの方法とは?
情緒的な消耗や精神的疲労、次第にひどくなるうつ状態などは、身体的な過負荷をまねき、生活の質を制限してしまいます。
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ストレスレベルが高い状態にあるときや生活上の優先順位を定めることができないとき、あるいは社会的・個人的な事情に圧倒されているとき、気持ちを切り替え、気分を明るくすることはたやすいことではありません。
1週間かそこらで完了するような、そんな簡単なものではないのです。
でも、毎日小さな変化をつみかさねていくことが、ものの見方を徐々に変えてゆき、脳の化学成分を改善していくのに役立ちます。そうすることで、ドーパミンやエンドルフィンの分泌量が次第に増加していくのです。
今回は、気分を明るくするのに役立つ7つの方法についてお話します。心身ともにすこやかになれるよう、あなたを助けてくれるでしょう。
どれもちょっとしたことですが、それがやがて大きな実を結ぶこととなるでしょう。
1. 1時間半ごとに5分間休憩する
「え、なんでこんなことが?」と疑問に思われるかもしれませんね。でも、1時間半ごとに5分間休憩することで、以下のようなメリットが得られるんです!
- まず、頭をリラックスさせるのに役立ちます。
- 休憩することで、「今」を意識し、自分自身が必要とすることに焦点を当てるのに役立ちます。
- 精神的騒音や環境からのプレッシャーから逃れるのに役立ちます。
この5分間に、次のことを実行しましょう:
- 両手を胃の上に置き、5秒かけて息を吸い込みます。7秒息をとめてから、8秒かけて吐き出しましょう。
- この呼吸法を3回繰り返します。そのあいだ、目を閉じていてください。
- リラックスして、あなたがどう感じているかを意識し、何かポジティブなことを考えましょう。たとえば、いい思い出や、やる気を起させてくれることなどです。
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2. コーヒーは朝起きてから1時間半後に飲む
このアドバイスには反論する方がたくさんいらっしゃるかもしれませんね。朝は1杯のコーヒーで始めなければ、どうやって頭をすっきりさせることができるでしょうか。実は、気分を明るくし、やる気を起こすためには、代謝と脳内化学物質がどう働くかを理解する必要があります。
朝の空腹時にコーヒーを飲むと、副腎にマイナスの影響を与えかねません。これは、私たちが実際にエネルギーを失う ということを意味します。
私たちが目覚めるとき、脳は自然に適量のドーパミンを提供します。でも、 1~2 時間後にはドーパミンのレベルが低下します。このときに、適量のカフェインが最も必要とされるのです。
ですから朝起きたら、コーヒーの代わりに抗酸化物質タップリのスムージーをコップ1杯飲みましょう。コーヒーが飲みたければ、起きてから 1時間半後に飲むことをおすすめします。
3. 食後にチョコレートを食べてエネルギーと気分をアップする
チョコレートはコーヒーと同じです。
エネルギーレベルをアップして気分を明るくしたければ、午前中半ばか午後半ば、または食後 1時間してからチョコレートを食べましょう。
- ダークチョコレートを選びましょう。混ざり物も砂糖も少ないからです。
- 1日にチョコレート1かけを食べることで、エンドルフィンの分泌量を増やすことができます。
4. 静かな時間を持つ
目標は、 1日をとおして最低1時間は自然と接してリラックスし、静かで穏やかな時間をすごすことです。
これがムリなら、1時間散歩するだけでもOKです。
肝心なのは、心をリラックスさせ、外的なプレッシャーと内的な幸福感との間に距離を置くために時間をと る 、または 穏やかでバランスのとれた時を持つ、ということです。
このような静かな時を積極的に作り出しましょう。すぐれた癒し効果がありますから、おどろくほど気分が明るくなることでしょう。
5. 指圧する
ご存知のように、指圧は中国の伝統的なテクニックであり、痛みを和らげたり、身体のあちこちにあるツボを通して内臓の機能を高めることをめざしています。
やってみて損はありません。身体のあちこちをマッサージして、どういう反応があるか試してみましょう。ここでの狙いは、ツボを押すことであなたをリラックスさせ、燃え尽き感を緩和し、痛みを和らげ、気分を明るくする手助けをすることです。
やり方をご説明します:
- 親指を使って、うなじ(頭蓋骨下部が脊柱とつながっている箇所)をマッサージします。
- マッサージすべきもう1カ所は、人差し指と親指の間。上の画像を参考にしてください。
効果を得るためには、適度の圧力を2~3分間かけることをおすすめします。
6. 生活に変化をつけるため、何か新しいことをする
先ほどもお話しましたが、大きな結果を達成するには、生活の中で小さな変化を起こすだけで十分な時もあります。
私たちの気分はさまざまな要素に左右されます。気分の変化は、ストレスやなんらかの病気(例えば甲状腺機能低下症など)によって引き起こされる場合もあります。または単なる退屈のせいかもしれません。これは毎日同じ日課を繰り返すことと関連しています。
変化を起しましょう! 例えば、新しい外国語を習う・ダンスレッスンを受ける・新しい友達を作る・旅行する・絵のクラスを受ける・日記をつけ始める・髪を切る・ボランティアをする・ペットを飼う・楽器を習うなど……。可能性にかぎりはありません!
どんな刺激でも脳の働きを活発にします。これが気分を明るくするのにつながります。
7. 一価不飽和脂肪を摂る
オメガ3やオメガ6脂肪酸などのような一価不飽和脂肪は、私たちの血糖値を安定させ、脂肪を燃焼し、脳と心臓の健康を守るのに役立ちます。
アボガド・オリーブオイル・卵・鮭は、私たちの気分を明るくするのにすぐれた働きがあります。
正しい食生活を送り、自然にセロトニンのレベルを高めてくれる食品を選ぶことが、毎日気分を明るくするための最高の方法だということを覚えておきましょう!
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