肝臓の調子が悪くなった時に見られる症状
”沈黙の臓器”とも呼ばれる、大切な肝臓の調子が悪くなったり肥大してしまうーそれは誰にも起こりうることです。あなた自身だけではなく大切な家族のためにも、肝臓の腫れや不調について詳しく知っておきたいですよね。
なぜ肝臓が不調になるの?
ご存知かと思いますが、肝臓は私たち人間の体にとってとても重要な役割を果たしています。ビタミンの体内生成、有害物質の除去や解毒、アミノ酸と脂肪の体内レベルの最適化、などがその主な働きです。肝臓の働きは、私たちの体が正常に機能する上でとても重要な役割を果たしており、そのおかげで私たちは健康な毎日を送ることができるのです。
でも時には、肝臓に過度の負荷がかかり、うまく機能しなくなってしまう事があります。その結果、様々な不具合が起こるのです。
『肝臓の病気の原因は、遺伝要因(加齢や遺伝など)、「外部環境要因」(病原体(ウイルス、細菌)や有害物質、ストレスなど)、「生活習慣要因」(食習慣や運動習慣など)に大別される』と日本消化器病学会は述べています。
こちらもお読みください『肝臓のデトックスに役立つ自然療法』
肝臓不調の症状
1.風邪のような症状が長引く
肝臓が不調な時、最初はあたかも風邪を引いたかのような症状が続きます。具体例を挙げると、激しい疲労感、微熱がずっと続く、筋肉痛、吐き気…などです。ですが風邪と違うのは、日を追っても良くなるどころか悪化の一途をたどるという点です。
2.お腹が張って硬くなる
肝臓が腫れているせいでお腹も膨れ、腹部が硬くなってきます。腹部の痛みに悩まされるようになり、膨満感が続き、胃が重く不快に感じます。吐き気がしたり消化不良だと感じる時もあるでしょう。
3.腸の不調
次によく見られるのが、便の色の変化です。便が白っぽくなってくるでしょう。これはウィルスが原因の場合に見られる症状です。また、尿の色も濃くなることがあります。これは医師もよく指摘するポイントです。
4.口の中が変な味がする
口の中が金属のような、苦い味がするようになります。今までなんともなかったごく普通の食物やその他の匂いが耐え難くなってしまい、食欲が落ちることがあります。また、食が落ちることによって唾液の分泌量が減り、結果として口臭がひどくなるでしょう。一般的によく見られる症状です。
5.痛みと不快感
先に挙げた疲労感に加え、肋骨の辺りに強い不快感を感じるようになります。お腹の周りにホットプレートを常に抱えているように感じるでしょう。そのため、無気力になったり疲れやすく、いつも眠気がするようになってしまうのです。
6.肌の色の変化
最後に、一刻の猶予もう許さない肝腫大の症状を挙げましょう。肌や白目が急に黄色味を帯びてくる、という症状です。これは黄疸症状ですので、すぐに医師の診察を受けましょう。
肝臓の状態を確かめるために受ける検査は?
大抵の肝臓の不調は改善することができるとされています。ですが、普段から人間ドックを受け、もし不調を感じたらすぐに医師の診察を受けましょう。レントゲン撮影を行い、実際にどれほど肝臓が肥大しているかを確かめることとなるでしょう。場合によっては腹部超音波検査を受けることもあります。こういった検査には特に痛みや不快感はありません。
さらなる検査としてはMRI*(磁気共鳴画像)検査があります。この場合、病原を特定するために造影剤を注射しなければいけないでしょう。
肝臓の腫れを改善する自然療法
医師による治療はもちろんですが、自然の力を利用した方法を取り入れてみるのも一つでしょう。
- 果汁100%のジュースや野菜スムージーなどの食物繊維と水分を十分に摂ると良いでしょう。また、赤身肉、牛乳、脂っこい食べ物、化学調味料や添加物の多い食べ物は避けましょう。
- オオアザミの摂取:ある種の薬草は肝臓疾患に薬効作用があり、その一つがオオアザミです。解毒し、細胞を再生化するとともに肝臓の腫れを軽減してくれるかもしれません。自然食品店ではサプリメントやティーバッグのタイプで販売されていますので、毎日飲むようにすれば肝臓の調子が改善するかもしれませんね。
- 緑茶:緑茶には驚くほどたくさんの効能があるとされています。消化を助ける作用、利尿作用、炎症の抑制、抗酸化作用などです。そして手軽にティータイムに飲めますので、普段から飲むようにすると良いでしょう。
- タンポポ:どのお家の庭にもタンポポはあるのではないでしょうか?実はこの植物には肝臓の解毒作用があるのです。毎昼食後にお茶にして飲むと良いでしょう。シンプルですが効果的だと考えられています。
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