不安感やうつ病につながる6つの食習慣
食べる物によって、うつ病になったり、憂うつ感が悪化したりすることを知っていましたか?
良い食生活から得られる恩恵は、健康的な体と理想の体型だけではなく、心も健康にしてくれます。
もちろん、食生活だけが心の健康に影響を与える唯一の要因ではありませんが、特別な理由がないのに、だるかったり、疲れて感じがしたり悲しかったり、やる気がでない時には、食習慣と不安感やうつ病との関係性を知っておくことが重要な鍵になります。
1.カフェイン依存
一日中動き続けるためには、コーヒーが唯一の頼りなのだということもあるでしょう。
朝、仕事の前に一杯。それから、気力を保ってルーティンワークをこなし続けるために、お昼にもう一杯。
残念ながら、カフェインには脳への中毒性があります。
いつも飲み続けていると、毎日カフェインが必要になってしまいます。カフェインがないと機能しない身体になってしまうのです。
そのため、カフェインが欠如するとセロトニン量が低下し、不安感やイライラ、集中力の欠如につながってしまいます。
これは、今すぐにでも止めるべき悪い習慣です。
こちらもご参考に:コーヒーを飲むことのメリットとデメリット
2.砂糖の摂りすぎ
今日、人は1日に平均大さじ16杯もの砂糖を消費しています。
砂糖を過剰に含んだ物を食べることは、最も体に悪い食生活の一つです。
砂糖は、主にセロトニン量に影響します。セロトニンは、いくつもの身体の機能を整えてくれるホルモンです。
セロトニンがサポートする体内機能のいくつかをご紹介します:
- 睡眠サイクル
- 痛みの調節
- 消化
セロトニンの量が少ないと、心の落ち込みに影響を及ぼすことがあります。
また、血圧が上がるにつれて、コルチゾール値も高まり、 甲状腺ホルモンの産生も増加し、消化器官に問題を引き起こします。
深刻なケースになると、生殖能力や流産などに関する問題が起こる危険性も含まれているため、注意が必要です。
ご存知ですか?:体内のセロトニンを高めてくれる6つの食材
3.飲酒
アルコールを飲むと身体の機能が低下することは、多くの人がご存知でしょうが、それでも2、3杯ほど飲みたくなることがあります。
しかしアルコールを過剰に摂取すると翌日には二日酔いに悩むことになります。
アルコールには抑制作用があるだけでなく、刺激性もあります。
つまり、アルコールは神経伝達物質グルタミン酸を抑制すると同時に、免疫機能を妨げるような神経伝達物質を増加させます。
アルコールを飲むと、話し方、動き、そして思考回路などのスピードが遅くなり、摂取量が進むとその影響をより強く感じるようになるのはこのためです。
また、アルコールの摂取量に関わらず、攻撃的になったり衝動的になる人もいますが、これは心身の健康と精神状態に悪影響を及ぼすことがあります。
4.油っこいものの食べ過ぎ
誰しも、時には最悪な日を過ごすことがあるでしょうし、傷ついた時に気分を良くしてくれるものに頼りたくなるのは、ごく普通のことです。
そういったケースで選びがちな食べ物は、このようなもの。
- ピザ
- ハンバーガー
- フライドポテト
しかしこれらの食品は私たちの体に悪影響を与えます。
食べているときは心が満たされているように感じるかもしれませんが、徐々に心身への悪影響を感じるでしょう。
ファストフードなどで提供される食品には、私たちの身体を傷つけ、太りやすくするトランス脂肪酸も含まれており、この油や食品添加物が私たちの心の健康にも悪影響を与えます。
5.大量の塩分を摂る
塩が好きな人がたまにいますが、塩分の摂りすぎは健康にとても悪いということを理解しましょう。
国立循環器センターでは「日本人の食塩摂取量は以前から多く、最近は減少傾向にありますが、まだ世界的に見ると多い状態です。食塩の摂り過ぎは、高血圧をはじめ種々の健康障害をもたらすと考えられています。食塩を減らすと血圧が下がることも明らかで、高血圧治療ガイドラインでは、減塩が強く推奨されています。」と警鐘を鳴らしています。
塩分は血圧を上げるので、心臓の鼓動がいつもより激しくなるだけでなく、塩分の摂りすぎは、心身の問題を助長してしまいます。
最も一般的な問題はこのようなものです。
- 落ち込み
- いらだち
- 疲労感
- 敵意
- 恨み
料理に塩は必須だと考える人も多いでしょうが、できる限り香辛料などを使って風味をつけ、塩分の使用を控えることが大切です。
6.朝食を抜く
朝ごはんをあまり取りたがらない人がいます。しかし、朝食は1日で1番大切な食事だと知っていましたか?
朝食を食べなければ、脳の機能が低下します。これは、エネルギーが不足しているのに脳を働かせようとするためです。
もし憂うつ感に悩む傾向があるなら、あなたの脳は、元気を出すためにできる限りのエネルギーを欲しています。
ずっと朝食を抜いていれば、身体はそれに慣れてしまうでしょう。その時間帯に空腹を感じないのはこのためです。
これは、必ず健康問題につながる食習慣のひとつです。
そのため、朝食はいつもとることが大切です。心も身体も、あなたに感謝してくれるでしょう!
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Lazarevich, I., Irigoyen-Camacho, M. E., & Velázquez-Alva, M. del C. (2013). Obesity, eating behaviour and mental health among university students in Mexico city. Nutricion Hospitalaria. https://doi.org/10.3305/nh.2013.28.6.6873
- Schoenberg, P. L. A., & David, A. S. (2014). Biofeedback for psychiatric disorders: A systematic review. Applied Psychophysiology Biofeedback. https://doi.org/10.1007/s10484-014-9246-9
- Nmor, J. (2014). Eating Behaviours of University Students in Southern Nigeria: An Evaluation of Sex Differences. Science Journal of Public Health. https://doi.org/10.11648/j.sjph.20140201.14