油汚れがついた衣類を捨てる前に試したいシミ抜き法
油汚れや油染みはシミの中でも最も落としにくいといわれています。
油汚れはすぐに繊維の奥まで浸透するので通常の洗濯用洗剤では落ちません。
油汚れを落とすためには、専用の製品を買ってシミ抜きを行わなくてはいけません。
市販されているシミ抜きは非常に強い成分でできているため、私たちの健康や環境に悪影響を及ぼします。化学製品が大量に使われている市販のシミ抜き製品を使用せず、昔から使われている体への影響のない「おばあちゃんの知恵」で油汚れを落としましょう。
市販品ほどのパワフルな効果は期待できないかもしれませんが、いくつかの使用方法を守れば、油汚れをしっかりと取り除くことができます。
テレビン油とレモン果汁
松脂を水蒸気蒸留して作る精油であるテレビン油(松精油) とレモン果汁の組み合わせで、衣服に付着したエンジンオイルなどの油汚れでも、繊維の奥深くまで作用して取り除きます。
材料
- レモン果汁 1個分
- テレビン油 大さじ1(10ml)
- 水 1リットル
使用方法
- レモン果汁とテレビン油を混ぜ合わせたあと、お湯で薄めます。
- この中に衣類を1時間浸し、通常通り洗い流します。
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タルカムパウダー
ベビーパウダーとも呼ばれるタルカムパウダーは、油汚れを効果的に、そして簡単に落とすことができます。
繊維にダメージを与えないため、シルクなどのデリケートな素材におすすめですが、唯一の問題点は、付着してすぐのシミにしか効果がないということです。
材料
- タルカムパウダー(必要量)
- ブラシ 1本
使用方法
- 油汚れがついたらすぐに、タルカムパウダーを衣類にふりかけ、そのまま数時間おきます。
- その後、ブラシでこすったら、推奨されている水温と洗い方を選択して洗濯機で衣類を洗いましょう。
ペーパータオル
油汚れが広範囲に広がっているときは、前述したタルカムパウダーとペーパータオルを組み合わせてください。
材料
- タルカムパウダー(ベビーパウダー)
- ペーパータオル 1枚
- アイロン 1個
使用方法
- 前述した方法でシミの上にタルカムパウダーをふりかけたら、衣類の上にペーパータオルを置き、アイロンでわずかに熱を加えます。
- 油を吸収する効果を高め、洗うときにとても簡単に油汚れが落ちる方法です。
塩
ベルベットなどの素材に油汚れが着いた場合は、食卓塩を使って汚れを取り除きましょう。
材料
- 塩 一つかみ
- ブラシ 1本
使用方法
- 油汚れがついているところに少量の塩をのせてこすり、その後1時間そのままにします。
- 1時間が経過したらブラシでこすってから、洗濯機で洗います。
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アルコール
アルコールを使う方法は、油汚れに最も効果的な方法ですが、衣類によっては、脱色をおこすことがありますので、使用前に目立たない所でテストしてからご使用ください
材料
- アルコール(必要量)
- 熱いお湯
使用方法
- 油汚れに少量のアルコールを塗ったら、シミのついた衣類を熱いお湯の中に入れます。
- 1時間が経過したら、洗濯機で通常通り洗ってください。
ホワイトビネガー
家庭の掃除や洗濯など、様々な用途に使われるホワイトビネガーと薄い色の醸造酢はシミ抜き効果の高い食品です。
特定の油汚れ成分に働きかけてシミを抜くだけはなく、衣類の柔らかさを保ちますので、化学物質が大量に含まれた柔軟剤を使用する必要がありません。
材料
- ホワイトビネガー 1/2カップ(125ml)
- お湯 2カップ(500ml)
使用方法
- 油汚れがついている部分をホワイトビネガーをつけてこすったあと、2カップの熱いお湯にひたします。
- 1時間おいてから洗い流します。
食器洗い洗剤と重曹
しつこい油汚れを落とす、シンプルで効果的な方法です。時間はかかりますが、衣類がまるで新品のように生まれ変わります。
材料
- 液体食器洗い洗剤 大さじ1(10ml)
- 浸透性防錆潤滑剤
- 重曹 大さじ1(10g)
- 歯ブラシ
- 厚紙または段ボール 1枚
- 綿棒
使用方法
- 油汚れのついた衣類の下に厚紙を敷き、浸透性防錆潤滑剤をスプレーします。
- 綿棒で汚れをこすったらそこに重曹を塗ります。
- 小さな粉ができるまで歯ブラシでこすります。
- そこに食器用洗剤を加えてわずかにこすります。
- 洗濯機に入れて通常通り洗います。
今回ご紹介した方法はシンプルでとても簡単です。難しく考えず早速お試しください。汚れのついた衣類も新品のように生まれ変わります!
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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- Kaplan, M. L., & Kaplan, L. (1933). The Gram Stain and Differential Staining. Journal of Bacteriology, 25(3), 309–21.
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