野菜料理を美味しくするコツ
料理をするというのは、簡単な仕事とは言えませんよね。それどころか、様々な食品を家族一人ひとりの細かい好みにも沿うように組み合わせるとなると、難題と言って差し支えないでしょう。特にバランスよく野菜を取り入れるとなおさらです。
人間の味覚を感じる仕組みは、当然その食品の持つ味に左右されます。その食品がどんな味かが、食べる喜びを感じさせてくれるのです。
ところが野菜に関しては、問題は少し異なります。子供の頃から母親が口に入れてくれるものと、自分の口が感じる味とを結びつけて、野菜に対する抵抗感が変わってくるのではないでしょうか。
この記事では、あなたの料理に活用できるような理想的なコツをご紹介します。
野菜料理をおいしくするのに最適でシンプルな方法は、時間や手間がかかることではありません。ぜひ覚えて堪能してください。
野菜をおいしくするコツ
塩味、甘み、苦み、辛み、すべてOK
野菜は健康のために必要な栄養成分の宝庫であることは周知の事実です。
しかしこんな疑問もわきます。そんなに身体にいいものならどうして食べにくいんだろう? おそらく、舌に感じる味と関係があるのでしょう。
ここに一連の小さなコツをご紹介します。きっとあなた自身もあなたの新しいメニューを試食する人たちも、野菜の絶妙な味を堪能できるでしょう。
甘み
そんなことはないだろうと思うかもしれませんが、種類によって割合は違うとはいえ、大多数の野菜にはかなりの量の糖が含まれています。
例えばラディッシュとキャベツはどちらも野菜ですが、同じ量の糖が含まれているわけではなく、料理の仕方によっても変わります。
まず、焼いたり揚げたりする方法を用いれば、野菜の持つ糖をカラメル状にしてその味を強調することになり、野菜自身が持つ苦みを消すことができます。
野菜が油の外側に膜をはると、メイラード反応という反応が起こります。熱い油が素早く野菜の表面の水分を蒸発させることで、外側はカリッと中はより柔らかく仕上がります。
こうすると他の食材に添えるのに理想的なだけでなく、甘みが強調されて美味しくなります。
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塩味
ここで大いに主観が入ってくるテーマに入ります。料理に塩味をつけるということは、どんな文化的背景があるかによって変わってくるからです。
例えばインドでは、インド料理おなじみの味を出すためにカレー粉、ニンニク、チャイブ、インドの醤油、唐辛子などの調味料をたっぷり使うことが一般的です。
しかし、もしあなたが塩味がすきな人なら、野菜に関しては使い方に気をつけて。
- キノコ類、コリアンダー、ニンニク、玉ねぎを使う時には、塩の量を減らしましょう。これらの食材には十分な味があり、塩をかけすぎると逆効果になります。
- 逆に、ズッキーニやキャッサバ(芋の一種)などのように甘みのある食材の場合は、塩を使うのがおすすめです。
これは試してみればすぐに納得できるでしょう。
苦み
苦みは、不思議に思うかもしれませんが、想像するよりずっと美味しい料理を作るのに役立つものです。苦みという独特な要素のおかげで、甘みを引き立たせてくれるのです。
ハーブのスイートミントをエンドウ豆やグリーンピースとジャガイモに合わせたり、サラダにパセリと甘いドレッシングをかけたりするのが良い例です。
またクミンは、焼いたニンジンにぴったりです。
辛み
辛みに関しては、料理に使いすぎると健康に逆効果になり勝ちだということをよく覚えておきましょう。
使用頻度は調節しなければなりませんが、料理に辛みをプラスすると味に力強さとエキゾチックさが生まれます。
辛味野菜と言えば唐辛子が最も知られています。この小さな材料は、舌にピリリとした感覚を残します。他の野菜に少量加えて、料理に絶妙な感覚をプラスしてみましょう。
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酸味
野菜自体は、人間の舌に酸味を感じさせることはあまりありません。
しかし料理にはもちろん可能性があります。この場合レモン(これはフルーツですが)が最適な味方です。
果汁を多少なりとも加えれば、結果は大違いです。サラダには酸味を加えることがよくありますね。オリーブオイル、ビネガー、マスタードなどを酸味の好みに合わせて量を調節して組み合わせましょう。
料理とは、自由と創造性、それに愛と献身の芸術だということをお忘れなく。
野菜や他の材料の思い切った組み合わせを試してみたくなったら、どんどん挑戦してみましょう。