やけどの対処法
やけどは非常に痛いだけではなく、肌に深刻なダメージを与えます。
また、その重症度によって分類されています。
やけどをした場合は、どこにやけどしたかに関わらず、まず冷たい水で患部をよく濡らします。
これにより、火傷による痛みを鎮めて水ぶくれができるのを予防するため、やけどをした後はできるだけ早急に行う必要があります。
氷がすぐに手に入る場合は、氷を使うのがより効果的ですが、氷を使う場合には、溶けるまで患部に当て続けます。
やけどに氷を当てる瞬間に非常に強い痛みを感じることがありますが、数分経つとやけどの痛みそのもが治まり、その効果を実感するでしょう。
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やけどの重症度
一度から三度まであり、やけどをした際にその重症度を認識することは重要です。それによって、症状に適した処置を行い、治りを早めることができます。
やけどは医学用語で「熱傷」と呼ばれています。
一度熱傷
これは軽いやけどで、皮膚が赤くなりますが痛みはあまりなく、水ぶくれはできません。
二度熱傷
水ぶくれができます。やけどをした部分が赤くなり、多少の痛みを伴います。
三度熱傷
最も重度のものです。皮膚組織の大部分が破壊され、さらに奥深く進行することがあります。場合によっては、脂肪組織や筋肉、骨が見えることもあります。
家でアイロンをかけていてやけどをした、と言う場合は、一度か二度のやけどであることが多いでしょう。
しかし、食事の準備で沸騰したお湯や熱い油が原因の場合は、三度熱傷に達する強いやけどをする可能性があります。
三度熱傷に達するほどのやけどを負った場合は、早急に病院へ行くことが第一です。
やけどが一度か二度の場合は、次にご紹介する対処法をまず実践することができます。
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軽いやけどの対処法
まず最初にするべきことは、アクセサリーや服など、やけどの対処の邪魔になるものを一切患部から取り除くことです。
次に、冷たい水をかけるか氷を当てます。これで痛みが治まります。
水ぶくれができた場合は、つぶさないように細心の注意を払います。
水ぶくれが割れると皮膚が露出して、菌に感染する危険があるためです。
水ぶくれができたところが膿んでいる、痛みが増す、黄色や緑がかった液体が出る場合は、感染が始まっている疑いがあります。
この場合はすぐに病院へ行き、正しい治療を受けて皮膚感染を進行させないことが大切です。
また、歯磨き粉やオイルは絶対に患部に塗ってはいけません。効果がないだけではなく症状を悪化させます。また患部を覆ってしまうのも良くありません。
必要な場合は、やけど専用のクリームを塗ると感染症を防いでくれます。
どの程度のやけどなら病院へ行くべき?
やけどの範囲が広く深い場合は病院へ行く必要があります。熱湯や電気、腐食性薬品によるやけどの場合はなおさらです。
同様に、やけどが顔、性器、足、手に及ぶ場合、もしくは心臓病や呼吸器系の持病がある場合は病院へ行きましょう。こういった場合は、診察を待っている間、濡らした布を患部に当てておくことが推奨されます。
やけどの家庭療法
ここで紹介する家庭療法は、かならず軽度のやけど、つまり一度熱傷にのみ応用するようにしてください。
すったじゃがいも
すりおろしたじゃがいもは、やけどの痛みを治めるのに非常に効果的です。患部に塗って3分ほど置きます。これを一日3回繰り返しましょう。
はちみつ
はちみつは強力な抗ヒスタミン剤で、皮膚の感染を防ぎ、傷の回復を早めてくれます。
短期間で高い効果を得るには、患部にはちみつをたっぷり塗り、これを一日に何度も繰り返す必要があります。
はちみつはぬるま湯を少し混ぜて使い、新しく塗る前には毎回水で古いものを流します。この際、やけどを傷つけないようよく気をつけましょう。
カプセル状ビタミンE
ビタミンEは、やけどの処置、特に傷跡を防ぐのに効果的です。やり方は簡単で、ビタミンEのカプセル剤を割って中の液体を患部に塗ります。一日に少なくとも2回繰り返しましょう。
アロエベラ
アロエの透明な葉肉は、やけどの処置に最適です。
痛みを抑え、傷の治りを早める効果があると言われています。
一日3回塗り、ぬるま湯で洗い流します。
最後に
やけどのための家庭療法はどれもシンプルで、簡単に実践できて経済的です。
その上すばらしいのが、とても効果が高く、自然のものを使っているため副作用等がないことです。
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