私たちが寝言をいうのはなぜ?
ルームメートやパートーナーから「夕べ、寝言をいってたよ」と言われたことがありませんか? 「え、何か聞かれたらヤバいこと言っちゃったかな?」と不安になることもあるかもしれませんね。中には眠っている間にまわりの人たちと会話したり、電話で受け答えしたりできる人だっているんです。
人間はいったいどうして眠っているあいだに話をしたりするんでしょう? 寝言を防ぐことなんてできるんでしょうか? 今回は寝言の原因とその防止法についてお話します!
何か恥ずかしいコト、しゃべっちゃったかな?
同じ部屋に寝ていた人に寝言をいうねと指摘されたとき、私たちの頭にまっさきに浮かんでくる考えは「え、まさか」、次に浮かんでくるのは「もしかして、何かヘンなこと、言っちゃったかな?」
そして、なぜ寝言なんていうのか知りたくなることでしょう。幸いなことに、寝言にはちゃんとした科学的な説明があるんです。
眠っているあいだに話しをすることはおかしなことではありません。寝言は無意識状態で起こることであり、ほとんどの場合、簡単な一言か、数秒間つづく意味不明の言葉です。
でも、もちろん例外もあるもので、毎晩のように何度も寝言をくりかえす人たちもいます。これは私たちが考えている以上によくあることで、特に子供やティーンエイジャーに見られます。
寝言はいくつかの要因によります。たとえば複雑な1日を過ごしたあとだったとか、圧倒されるように感じているとか、思っていることを口にしたくないとかいった場合です。
でも、大人が毎晩(あるいは何日もつづけて)寝言をいう場合は、睡眠障害の1つであると考えられます。
はげしい寝言は、身体的・精神的なストレス・緊張・過労が長くつづいたために起こっている可能性があります。こういう場合は、寝言だけでなく、歯ぎしりや夢中歩行も伴うかもしれません。
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寝言癖って病気?
寝言癖は危険な症状ではなく、心理学的あるいは医学的な疾病であるとは見なされていませんし、寝言癖が見られる人たちに害を及ぼすこともありません(眠っている間に重要な発言をしてしまう場合は別ですが)。
基本的には、睡眠時に現れるその人の個人的特質だと言えます。
寝言は睡眠の2つの段階で起こります。主に起こるのはレム睡眠(身体が休んで脳が活動している状態)のあいだ、それからノンレム睡眠(脳が休んでいる状態)中にも起こり得ます。
レム段階では、私たちの神経細胞は起きているときと同じように働いています。そこでこの段階に起こることは「逆説睡眠」として知られており、最もはっきりとした夢を見ます。
しかし、レム睡眠時には休止期間があります。この間には、活動をやめていた口・のど・声帯が「スイッチオン」され、ほんの数秒間だけ活動します。夢の中で話している言葉が実際に発話されるのはこの時です。
レム睡眠の段階で私たちが寝言をいうのは、夢のせいです。半覚醒している状態であるため、覚醒のメカニズムに助けられて話ができるのです。
私たちが完全に目覚めている時に起こることとは逆に、この段階に私たちが発話する言葉やフレーズは意味不明の場合が多いです。
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寝言癖がある人はどうしたらいいの?
もしパートナーやルームメートと同じ部屋で寝ているなら、その人たちはおそらく眠っているあなたが言おうとしている言葉をとらえ、その意味を理解しようと努力したことでしょう。
でも、これはムダな努力です。話している本人が何を言っているのか意識していないのですから!
寝言の内容はまったくランダムで、ほんの数秒しかつづきません。脈絡のない言葉だったり、つぶやきだったり、その日または過去数日間に体験した昼間のできごとだったり。
ですから、寝言は無意識の表れであり、夢と同じように必ずしも覚醒時の考えや感情と関連があるとは限らない、ということを理解しておくことが大切です。
これらの言葉は、あなたがその日に、あるいは2週間前に、もしかしたら1年前に体験したことの断片かもしれません。脳がいつそれを持ち出すか、あなたにはわからないのです! ですから、寝言をいう人もそれを聞いている人も、その内容について心配したり考えすぎたりするべきではありません。
くり返しますが、寝言そのものは精神科医による治療を必要とするような深刻な問題ではありません。寝言について心配するとするなら、何か恥ずかしいことや問題になるようなことを言うのではないかということにすぎません。
ただ、もし眠りの浅いパートナーがいるのなら困る場合もあるでしょう。でも、それはいびきや悪夢や寝相の悪さにも共通して言えることです。
また、もし寝言が25歳をすぎてから急に現れたり、1週間に何度も起こったりするようなら、専門医の診察を受けることをおすすめします。
それは恐れ・感情的な問題・ストレス過剰などのせいかもしれません。
重度の、または慢性の寝言癖に対して最もよく用いられる対処法は、以下のような神経をしずめる行為を寝る前の習慣とすることです:
- 温かいシャワーをあびる。
- クラシック音楽を聞く。
- 本を読む。
寝言を防ぐには以下のような行為を避けることも大切です:
- アルコール飲料や炭酸飲料を飲む。
- 夕方以降にエクササイズをする。
- ニュース番組や脳の活動を活発にするような映画を見る(たとえばホラー映画など)。
参考資料:https://lamenteesmaravillosa.com/por-que-hablamos-en-suenos
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