うつ病と闘うビタミンとミネラル
うつ病は、慢性または重度な場合や、既に他の薬を服用している場合は、治療が困難なものですが、落胆、悲しみ、不安、その他の負の感情を感じ始める初期段階なら、そうした状況を改善するために出来ることはあります。
この記事では、直接神経系に影響を与え、人生に対しもっと前向きにさせ、自然にうつ病と闘うことのできるビタミンやミネラルについてお話したいと思います。その結果、より多くの幸せや心の平穏、喜びを感じられるようになるでしょう。
ビタミンC
ビタミンCは、強い免疫系の必須成分です。 ビタミンCの不足は疲労感や悲しみの感情につながる ため、神経系においても重要な役割を果たしています。このビタミンが十分でないことは体の害にはなりませんが、長期的にはうつ病につながる可能性があります。
大きな身体的または精神的ストレスを経験しているときにビタミンCを取る のは、負の感情の始まりを予防するために良い方法です。
ビタミンCの推奨量をとる最善の方法は、柑橘系の果物を食べることです 。その際、有機栽培であることを確認しましょう。そうすれば、さらなる有益な特性を持つ皮も食べることができます。
ビタミンCが豊富な食品は、次のとおりです 。
- グアバ
- クランベリー
- キウイ
- ラズベリー
- 赤ピーマン
- ブロッコリー
- ほうれん草
こちらの記事もご覧ください:ビタミンC欠乏症の症状
ビタミンB6
ビタミンB6(ピリドキシン)は、不安や抑うつなどの症状をコントロールする役割を担っています。このビタミンの欠乏は、あなたを神経過敏にさせますが、必要量をとればどれだけ気分が良くなるか、驚くことでしょう。
ビタミンB6は、次の食品に含まれます。
- チキン
- 魚
- バナナ
- ジャガイモ
- 豆
- 全粒穀物
ビタミンB6の1日の必要量を得る最良の方法は、パンの代わりに、玄米やオート麦を少し食事に加えることです。
葉酸
多くの研究はうつ病と、葉酸として知られるビタミンB9の欠乏との関係を強調しています。研究によると、 葉酸レベルが低いと、うつ病予防の鍵であるセロトニンの生産の減少させます 。
また、早期に治療しないと深刻な状況につながるであろう、ストレスと悲しみの期間を乗り越えるのに、この栄養素が重要であることが立証されています。
葉酸が豊富な食品は、次のとおりです。
- 牛肉、鶏肉、七面鳥の肝臓
- 緑色の葉野菜
- 全粒穀物
- アスパラガス
- メロン
- アボカド
- オレンジ
- バナナ
亜鉛
近年、亜鉛は神経系に重要な神経伝達物質であると発見され、 亜鉛の欠乏はうつ病、疲労感、その他の障害と関連しています 。
亜鉛欠乏の症状には、食欲不振、脱毛、免疫力の低下が含まれます。
このミネラルはまた、体のホルモンの変化を調整するのを助けるため、うつ病が閉経の発症に関係している場合は特に、亜鉛を多く取ることをお勧めします。
亜鉛が豊富な食品は、次のとおりです 。
- 貝
- 魚
- 肉
- 胡桃
- かぼちゃの種
- ゴマ
- 小麦胚芽
- 全粒穀物
マグネシウム
マグネシウムは身体的および精神的健康には不可欠です。これは神経系を調整し、 不眠、不安、多動性、パニック発作、恐怖症、ストレス、うつ病を防ぐ ことができます。
残念ながら、商業的農業の慣行においては、今日生産される食品にはマグネシウムがあまり含まれず、私たちは体に必要な量以下しか摂取できていないことを意味します。
こちらの記事もご覧ください:食事からマグネシウムを取り入れるべき3つの理由
マグネシウムが豊富な食品は、次のとおりです 。
- 貝
- 牛乳やチーズ
- キャビア
- 赤身肉
- かぼちゃの種
- アマランス
- キノア
- 緑色の葉野菜
- ウチワサボテン
医者の助言の下に、マグネシウムのサプリメントを取ることをお勧めします 。取りすぎても危険性ありません。体に必要な量を超えた場合は、健康への影響なしに体から除去されます。
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