裏のあるほめ言葉が持つ罠:/こんな甘言にご用心!

裏のあるほめ言葉に乗せられるケースは、あなたが思っているよりももっとひんぱんに起こっています。だれだって人からほめられて嬉しくないわけがないからです。でも、そのうちにもっと傷つくことになるのなら、一時の喜びにそれだけの価値はありません。
裏のあるほめ言葉が持つ罠:/こんな甘言にご用心!

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 17 12月, 2022

裏のあるほめ言葉は、心からの賛辞ではありません。

現実には、ひとつひとつの称賛やポジティブなコメントの裏に、巧みに隠された利害関係が存在します。

だれだって、自分がどれだけいい人で、どれだけすぐれた能力を持っているかを告げられて、嬉しくないわけがありません。

でも、そんなお世辞にすっかり乗せられて、目をしっかり開いて真の意図を見抜く必要があると気づかないことがあります。

時として、自尊心が低い人はこの種のお世辞を必要とします。

他人から認められることに依存して生きているので、自分の長所のみに基づいて自分自身を判断しているからです。

これは危険な状況であり、あなたを傷つける罠に陥ってしまう可能性があります。

裏のあるほめ言葉にご用心!

あなたにも1度くらいは覚えがあることでしょう。

だれかに言われた美しいほめ言葉にすっかり乗せられてしまい、後になって初めて、その人の都合のいいように操られてしまったことに気がついたという体験が……。

以下、裏のあるほめ言葉とは実際にはどんなものなのか、その例をいくつかご紹介します。

1.「君(あなた)ってホントにいい人だね! そうそう、頼みたいことがあったんだけど……」

これは非常によく見られるパターン。賛辞に続いてリクエストがくるので、なかなか断れなくなってしまうケースです。

最初にポジティブな言葉を送ってくるので、頼まれたことを断ると、面目を失うはめになるのです。

「あなたって、とってもいい人」と言われたあとで依頼を拒否するなら、相手を失望させることになると思ってしまうかもしれません。

でも、これがまさに相手の意図するところなのです。自分で気づかないうちに、あなたは罪の意識にかられ、相手がして欲しいと望むことをやらざるをえないと感じてしまうのです。

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2. 「君(あなた)ってホントに察しがいいよね―僕(私)の言ってること、正しいと思う?」

時として裏のあるほめ言葉の罠は、ある状況についての自分の意見を相手があなたにサポートして欲しいときに現れます。

たとえば、相手が共通の友人を批判したあとで、まずあなたをおだててから、どう思うかあなたにたずねる場合です。

ほめられたあとでは、まちがっているとわかっていても、相手の判断を後押しすることを拒否しにくく感じるかもしれません。いずれにせよ、だれかを失望させたいと思う人はいないからです。

ここにも、巧妙な心の操作が見られます。

3. 「ごめんね、君(あなた)ってホントにやさしいね」

裏のあるほめ言葉を使う人たちは、傷つけた相手が自分を許してくれるよう仕向けるためにそうすることがあります。

この目標を達成するために、彼らは甘い言葉をささやき、あなたが寛大な気持ちになって自分たちを許すように仕向けるのです。

なんといっても、私たちはみんな弱い人間にすぎないのですから……。

でも、だまされてはなりません。ほとんどの場合において、こういった人たちは、あなたとの関係自体を回復しようとしているのではなく、その関係がもたらしてくれる利益を回復しようとしているのです。

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4. 「 君(あなた)を信頼できて嬉しいよ」

これは、あなたを利用して、自分だけに益をもたらす特定の目的を達成しようとする人々が常用する手段です。

自分の望む方向にあなたを動かそうとしますが、いったん自分の目的を果したら、あなたを踏みつけにし、置き去りにしてしまうでしょう。

このタイプの心の操作には十分気をつけてください。それはあなたの心を粉々に砕き、いやしがたい深い傷跡を残す可能性があるからです。

裏のあるほめ言葉を見抜くにはどうすればいい?

目をしっかり見開いて、空疎な言葉にだまされないようになるためには、経験を積むしか道がないことがあります。

でも、あなたが落ち込んでいるときにだれかにお世辞を言われたなら、ご用心ください!

だれかがついにあなたのよい所を認めてくれたと考えるときに感じる、あの幸福感に我を忘れてしまってはなりません。

裏のあるほめ言葉に乗せられるケースは、あなたが思っているよりももっとひんぱんに起こっています。だれだって人からほめられて嬉しくないわけがないからです。

でも、そのうちにもっと傷つくことになるのなら、一時の喜びにそれだけの価値がないことは言うまでもありません。


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