心臓にダメージを与える7つの習慣

心臓にダメージを与える7つの習慣

最後の更新: 23 10月, 2018

人間の体は、どの部品も欠かすことのできない完璧なロボットのようなものですが、その土台となるのが心臓です。

心臓に負担がかかり健康状態が悪くなると、深刻な病気へとつながるリスクが高まるため、いつも心臓の健康に気を配ることが大切です。

本記事では、気づかない間に心臓に負担をかける習慣について詳しく学んでいきます。

何が心臓にダメージを与えるのか

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役目をしています。

心臓の健康状態を判断する基準は様々ですが、心臓の健康にダメージを与えるものには、心臓の動きを速める緊張感やストレス、心臓疾患を引き起こしたり動脈を詰まらせる不健康な食品ばかりを食べる、食生活の乱れなどがあります。

心臓発作などは、自覚症状もなく静かに前触れなくやってくることも多いため、心臓の健康には常に気を配るべきです。

心臓にダメージを与える要因について詳しくご紹介します。

1. 塩分

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料理に風味を与える塩ですが、適量を守らずに過剰摂取をすると、徐々に私たちの血圧を上げる原因となり、最終的には高血圧を引き起こすリスクが高まります。

塩分を摂取すると、血液中の塩分濃度が上昇しますが、私たちの身体は血液濃度を一定に保つために水分を増やします。

その結果、血管への圧力が上昇することで、血圧が上がります。

厚生労働省からは、男性8.9g/日未満、女性7.0g/日未満、日本高血圧学会では6.0g/日未満が推奨されています。

しかし、日本人の平均塩分摂取量は男性10.8g、女性9.2g(「平成28年 国民健康・栄養調査」より)であり、これを見ると、日本人の塩分の摂取量は基準値よりも高いことがわかります。

2. ストレスや不安感

ストレス

国立循環器病センターによると、ストレスは心臓病を悪くする重要な要因で、心臓病の原因にもなります。

ストレスがかかると、自律神経である交感神経の働きが高まり、さらに副腎皮質からより多くホルモンが分泌されるようになります。

そして、交感神経の働きが高まると副腎から分泌される物質であるアドレナリンとノルアドレナリンが大量に放出され、心臓の働きが急に活発になり、心臓に過度の負担がかかります。

適度なストレスは私たちの健康に大切だと言われますが、ストレスが長期にわたると心臓への負担がかかるため危険です。

リラクゼーションや瞑想など、ストレスを解消する方法を見つけて、できる限りストレスのたまらない生活を送りましょう。

3. 運動不足と肥満

座りっぱなし

座りっぱなしの生活や不健康な食事、そして運動不足など、現代人は多くの問題を抱えています。

そして飽和脂肪酸、糖質、精製された小麦粉などが大量に添加された食品や加工食品などは、肥満や高血圧などの私たちの健康に悪影響を与え、深刻な心臓血管系の疾患につながることがあります。

またテレビゲームやコンピューターで遊ぶ子供たちは、大人と同じような生活習慣病を発症するリスクが高まるのが現代の危険な問題です。

このような座る時間の長い生活は、大人が改善することで、子供に健康的な生活習慣を教えることが大切です。

4.空腹を満たすための不健康な食事

不安感・食べる

忙しい毎日を過ごす現代人は、仕事から帰ってきたときに健康的でバランスのとれた食事を用意するのが難しため、ついつい手軽な食事を食べてしまいがちです。

しかし、冷凍食品や電子レンジで温めるだけの加工食品やファストフードなどは、空腹を満たすだけで、私たちの体が必要としている栄養素を補給することはできません。

2012年に米国ミネソタ大学公衆衛生学科のアンドリュー・オドガード博士らが、オンライン版「サーキュレーション」に発表した研究によると、週に2回以上、定期的にファーストフードを食べた場合、アジア人でも糖尿病と心臓病のリスクが高まることが明らかになりました。

忙しい毎日でも、できる限り健康的でバランスのとれた食品を摂取するように心がけて、心臓の健康を維持してください。

5.コレステロール

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脂質異常症とは、悪玉コレステロール(LDL)が増えたり、善玉コレステロール(HDL)減る状態を指しますが、この状態を放置すると動脈硬化が起こり、この動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞といった疾患が起こるリスクが高まります。

コレステロールの上昇や高血圧、そして動脈硬化は、ほとんど自覚症状がないため、サイレントキラーと呼ばれています。

心臓に悪影響を与えるコレステロールを摂りすぎると、体外へと排出される代わりに、血液に乗って血管や動脈に蓄積され、最終的に血液の流れをさえぎることがあります。

健康的な食生活を心がけながら、定期検診を欠かさないようにしましょう!

6.睡眠不足

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私たちは、毎日7~8時間の睡眠が必要です。

しかし、総務省によれば、日本では5人に1人が睡眠に不安を抱えており、長期にわたる睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼす可能性があると言われています。

テレビやパソコンなどの電子機器に夢中になって睡眠時間が不足すると、睡眠不足になったり脳が十分な休息をとることができないなどの弊害が現れます。

睡眠時に体内で起こることをご紹介します:

  • 心臓などの体内の重要な臓器の修復
  • ホルモンのバランスの調整
  • 免疫システムの強化
  • リンパ腺や肝臓の解毒作用などの機能の回復

睡眠不足により体内の機能が回復しないと、慢性的な疲労や過剰な食欲が起こり、肥満や心臓に直接影響を及ぼす疾患を発症するリスクが高まります。

7.喫煙習慣

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あなたが喫煙者なら、今すぐ禁煙してください。

喫煙は心拍数を早めて不整脈を起こし、最終的は冠状動脈に深刻な病気を引き起こすリスクが高まる習慣です。

禁煙をすることで、寿命を延ばし、毎日の生活の質を高める効果があります。

こちらの記事もご覧ください:禁煙するための15ステップ

参考サイト:厚生労働省 国立循環器病センター講談社現代ビジネスファイザー生活習慣オンライン


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。