セラピー効果のあるマッサージ:その種類と効果
セラピー効果のあるマッサージには様々な種類があります。また、全てそれぞれのカテゴリーに分類することができます。どのテクニックも身体障害の治療に良いでしょう。痛みの軽減に影響力があるかもしれないからです。
マッサージとは、リズムのある動きをもって適切な強さを体の特定の部分に与える、軟部組織を巧妙に取り扱うものです。組織の表面層や深層部に影響を与えます。マッサージはセラピー的、衛生的、スポーツ目的があります。衛生的マッサージは、主に美容目的で行われます。スポーツ的マッサージは、体を使った身体活動の前後に行うと良いでしょう。
”マッサージ”という言葉の語源をみてみましょう。アラビア語では、massという語は”優しくさする”という意味です。一方、ギリシャ語のmassein、つまり”さすること”とヘブライ語のmashech、”手探り”と訳することができます。
今日の記事では、主にセラピーマッサージの種類についてお話しします。ですが、その前にまず、マッサージが人間の体に与える影響について見ていきましょう。
セラピー効果のあるマッサージから受ける影響
一般的に言うと、特定の状態を除いてはマッサージに対する禁忌はありません。
そして、マッサージは筋肉の状態を改善するためだけのものではありません。セラピーマッサージから得られる効果は、身体的だけでなく精神的なものもあるのです。実際、2〜3種類のマッサージを一度の施術で組み合わせることで、不均一な組織の改善にも繋がるかもしれません。
セラピーマッサージから得られる利点には以下のようなものがあります。
- 筋肉の発達
- 収縮した筋肉の膨張
- 長期的な組織の柔軟性
- 痛みの緩和
- 全体的に調子が良いと感じる
- 血液やリンパの流れの改善
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セラピー効果のあるマッサージの種類
セラピーマッサージの分類は様々です。技巧によって分けられた一般的なリストを下に挙げましょう。
- ラビングスリップ
- ネッディング
- フリクション
- コンプレッション
- パーカッション
- バイブレーション
では、それぞれ一つずつ詳しく見ていきましょう。
セラピーマッサージ:ラビングスリップ
ラビングスリップは体の部分をゆっくりとさする動きです。一般的に、縦方向や円を描く動きで行います。従って、治療を必要としない組織にまで手が滑らないようにすることが大切です。ディープラビングはこのカテゴリーに分類されるマッサージです。その目的は、血液やリンパの流れに働きかけることです。円を描くような動きでは、滞りがちな静脈還流を促進が期待できるでしょう。
摩擦を加えるフリクションスリップは、皮膚などの外部組織の循環を促し、皮膚再生を促してくれるかもしれません。
セラピーマッサージ:ネッディング
これはセラピーマッサージの中でも、パーカッションと同じく最もエネルギーを与えるタイプのマッサージです。ネッディングは深層から表面層組織を分離させ、筋肉繊維を移します。このテクニックは、配置、捻転、ストレッチなどの動きと組み合わせます。どれもリズミカルに行われるでしょう。ネッディングで組織からの毒素を排出したり、筋肉に栄養を与え、リラクゼーションを促す効果も期待できるでしょう。深いネッディングは、筋肉の収縮能力を上げてくれるかもしれません。
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セラピーマッサージ:コンプレッション
次にご紹介するテクニックは、静的なものです。組織の変位はありません。セラピストは、30秒〜1分間ほど特定の部分にじっと圧力をかけ、左右には動かしません。
セラピーマッサージ:パーカッション
セラピー的治療の種類の中でも、ネッディングとパーカッションはとてもエネルギー溢れるテクニックです。やり方は2つあります。パウンディングとハッキングです。セラピストは、手を使ってくぼませたようなポジションでパウンディングを行います。ハッキングは、手の尺骨の端で、精力的に圧力をかけ続けます。セラピストと皮膚の間の接触を失わないようにします。
パーカッションは治療する部分の循環を良くし、筋肉に栄養を与え、筋肉の収縮性を上げます。こういった結果から、刺激を与えるマッサージだとも考えられています。これは、施術を受ける人の全般的な健康を改善してくれるからです。
セラピーマッサージ:バイブレーション
このテクニックは、短くてリズミカルな動きが特徴です。また、手は皮膚と一定の接触を保ち、セラピストの前腕部は振動を引き起こす静的収縮を施します。ですが、この動きはセラピストはすぐに疲れさせてしまうでしょう。呼吸器系のトラブルを抱える患者の筋肉のリラクゼーションや循環の刺激、肺分泌物の剥離などが効果として考えられるでしょう。
セラピーマッサージについてご存知でしたか? ここでご紹介したように、その利点は単に筋肉のリラクゼーションだけではありません。どのタイプのマッサージを取り入れるべきかについては、専門家に相談しましょう。
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