離乳食に切り替える時に知っておきたいこと
赤ちゃんに離乳食を与えるのはデリケートな問題です。生後しばらくたってから、少しずつ始めていく必要があります。
妊娠中、胎盤を通して胎児は栄養を得ています。そのため、赤ちゃんの消化器系は生まれてから発達を始めます。これが、新生児がまだ食べ物は食べることができない理由です。
この記事では、離乳食の導入について、赤ちゃんが離乳食を始める準備ができているかの確認方法、おすすめの離乳食、そして注意すべき一般的なガイドラインをすべてお伝えします。
離乳食を開始して大丈夫かどうかの判断方法
赤ちゃんは、生後数ヶ月間は母乳かミルクのみで育てます。生後6ヶ月ごろになったら、離乳食を開始することができます。しかし、2歳まで母乳を与えながら、同時に離乳食も与える方法もあります。
年齢の他にも考慮しなければならない要素は、身長と体重です。生後4ヶ月頃の赤ちゃんの体重は、出生時の2倍になります。いくつかの特殊なケースを除き、離乳食を開始する必要性を身長と体重で判断する場合もあります。
考慮すべき他の点は、赤ちゃんの体が発する様々なサインです。以下に、赤ちゃんが離乳食を始める準備ができているサインをいくつか挙げます。
- 首がすわっている
- 身の回りの食べ物に興味を示す
- 口を開けて食べ物を口に入れようとする
- もぐもぐする仕草をする
こちらもお読みください:子供にとって大切な食習慣:ありがちな親の7つの間違い
この段階でおすすめの離乳食
この新たな食生活をスタートさせるために、離乳食ではさまざまな種類の食品を取り入れることができます。その中でも、特におすすめのものがいくつかあります。例えば、下記のようなものをぜひお試しください。
- 穀類。米、オーツ麦、トウモロコシ、大麦などは、ビタミンやミネラルが豊富な食品です。さらに、食物繊維の重要な供給源でもあります。
- 野菜。たっぷりの栄養素、特にタンパク質が豊富です。野菜を使って離乳食を手作りしてみましょう。
- 果物。そのままでもおいしく頂けます。できれば、缶詰ではなく、新鮮な果物を選びましょう。
- 動物性食品。肉や魚は、タンパク質、ビタミンA、鉄、亜鉛、リン、カルシウムが豊富です。ただし卵は食物アレルギーの可能性があるため、少なくとも1歳になるまで待って、少量ずつ試すことが専門家から推奨されています。
- 豆類。非動物由来のタンパク質が豊富に含まれています。
赤ちゃんに離乳食を食べさせる方法
離乳食を始めるには、赤ちゃんが新しい食べ物を拒否しないようにすることが大切です。最初のうちは嫌がることもあるかもしれませんが、根気よく続ける必要があります。
大切なのは、少量から始めることです。赤ちゃんは大人に比べて食べる量も少ないですし、消化器系が変化に適応するのには時間がかかるので、赤ちゃんがあまり量を食べなくてもイライラしないようにしましょう。
次に、母乳や粉ミルクと交互に与えることで、離乳食を導入しやすくなります。つまり、哺乳瓶や母乳で赤ちゃんのお腹をある程度満たしてからスプーン1杯分の食事を与え、その後にミルクを多めに与えるということです。そうすることで、赤ちゃんは食べ物に慣れていきます。
食事の間、赤ちゃんは食べ物で遊ぶことがあります。時には、顔、手、よだれ掛け、床などあらゆる場所に食事がついてしまうこともあるはずです。
食べ物を嫌がる原因になる可能性があるので、赤ちゃんを叱らないようにしましょう。逆に、優しく声をかけて食べさせてあげましょう。赤ちゃんが泣いたり、口を開けたがらなかったりした場合は、無理矢理食べさせるのではなく、待ってあげるのが一番です。
離乳食を食べ始めたときの赤ちゃんの変化
離乳食を導入し始めると、赤ちゃんにはさまざまな変化があることに気づくでしょう。便が固くなり、色やにおいも変わってきます。同様に、尿も濁りやすくなります。
便の中には消化されていない食物の断片が含まれていることもありますが、心配する必要はありません。便通の頻度も変化し、頻度が低くなることがありますが、これは便秘のサインではありません。
一方、赤ちゃんが固形食に慣れてくると、食欲が旺盛になり、食べる量も増えてきます。少しずつ、哺乳瓶や母乳育児をやめられるようになります。
一般的な離乳食についてのコツ
ここでは、離乳食を始める際に考慮すべき簡単なアドバイスをいくつかご紹介します。
- 赤ちゃんが手で食べられるもの。スプーンで食べさせるのがおすすめではありますが、赤ちゃんが食べたければ、手に持って食べられるようにしてあげてください。ただ、大きすぎる食べ物を口に入れないように注意が必要です。
- 他の食べ物を試す。一度に何種類もの食べ物を食べさせてはいけません。言い換えれば、一度に一つの食べ物を与えるのがベストです。そうすれば、どの食べ物が一番好きなのかがわかります。今日はシリアル、明日は野菜のピューレ、というように様子を見ましょう。
- フルーツジュース。果物が新鮮であれば、哺乳瓶で飲ませることができるフルーツジュースを作ることができます。砂糖は入れないようにしましょう。
こちらもお読みください:離乳食 フルーツピューレのメリット
すべての固形食が赤ちゃんに良いわけではない
赤ちゃんが最初のうちは離乳食をあまり食べないのではないかと心配になる親御さんもいるかもしれません。しかし、赤ちゃんが順応できるように、最初はちょっとしか食べなくても全く問題ありません。
与えるのを避けるべきなのは、缶詰、お肉、保存食、ポップコーンなど、喉に詰まる可能性のある食品です。事故を避けるためには、一口分の大きさを見極めることも大切です。
飲み込みやすいようにピューレ状にしたり、すりつぶしたりするようにしてください。丸ごとのものは与えないようにしましょう。最後に、塩や調味料は赤ちゃんの味覚には必要ないので、入れないようにしましょう。事実、塩の使い過ぎは慢性疾患のリスクを高める可能性があります。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- De la Torre J. Pediatría accesible: guía para el cuidado del niño. México: Siglo XXI, 1998.
- Eisenberg A, Murkoff H, Hathaway S. El primer año del bebé. Bogotá: Norma, 2010.
- Organización Panamericana de la Salud. La alimentación del lactante y del niño pequeño: Capítulo Modelo para libros de texto dirigidos a estudiantes de medicina y otras ciencias de la salud. Washington: OPS, 2010.
- UNICEF. Estado Mundial de la Infancia. Niños, alimentos y nutrición: crecer bien en un mundo en transformación. Nueva York: UNICEF, 2019.
- UNICEF. Evaluación del crecimiento de niños y niñas. Argentina: Gobierno de la Provincia de Salta, 2012.
- Vallet M. Educar a niños y niñas de 0 a 6 años. Madrid: Wolters Kluwer, 2007.
- Walker W, Humphries C. Alimentación sana para niños. Barcelona: Paidós, 2011.
- Pérez-Escamilla, Rafael. “Evidence based breast-feeding promotion: the Baby-Friendly Hospital Initiative.” The journal of nutrition 137.2 (2007): 484-487.
- Pérez-Escamilla, Rafael, Sofia Segura-Pérez, and Megan Lott. “Feeding guidelines for infants and young toddlers: a responsive parenting approach.” Nutrition Today 52.5 (2017): 223-231.
- Madani, Shailender, Lisa Tsang, and Deepak Kamat. “Constipation in children: a practical review.” Pediatric annals 45.5 (2016): e189-e196.
- Bournez, Marie, et al. “Use of added sugar, salt and fat in the first year in France and associated factors in the ELFE cohort study.” 5. international conference on Nutrition and growth. 2018.