応急処置でよくある間違い

5月 9, 2016
不衛生だと思っている人も多い包帯、実は、傷が開いて菌に感染してしまうのを防ぐには最適の方法。それだけではなく、かさぶたになるのも助ける働きが。

誰かがケガをしてしまったら、助けてあげたいのが人の情。でも、正しい知識に欠けているせいで、助けたつもりが逆に悪化させてしまうことも多々。もしくは、自分の傷を手当てしたつもりが、やり方が間違っているなんてこともよくあるもの。

だからこそ、ここであなたに知ってもらいたいのが、応急処置でよく見られる間違い。家や外出先で応急処置が必要な状況に出くわした時のために、これから紹介する間違いを是非覚えておいて。

応急処置でよく見られる間違い

以下が、事故にあったりケガをしてしまった人に応急処置を施そうとする時によく見られる間違い。よく注意して。

車で事故にあった人を慌てて車から引っ張り出す

燃料が漏れ出して爆発につながる危険性があるのは事実。そのせいで、車の中で動けない人を慌てて外に引っ張り出そうとしがち。

しかし、こういった場合には必ず救急車が来るまで待機を。その理由は、事故にあった人が脊椎を損傷しているかどうか、動かすことでさらに悪化させてしまわないかが、私たちには分かりにくいから。

もしも事故にあった人がバイクに乗っていた場合には、呼吸が難しい場合を除いて、ヘルメットを取らないように注意して。また、うつむきに倒れている場合には、そのままの姿勢にすること。もしどうしても動かさないといけない場合は、数人で細心の注意を払うのが理想的。

火傷を水道の蛇口から流れている水に当てる

これは完全に間違いとも言えないので慌てずに。オーブン、熱した油、沸騰した水などでやけどをした場合は、何か入れ物に水を張って、火傷した部分をそこに浸すのが理想的な方法(水はできるだけ冷たく、氷も入れたものならなお良し)。

少なくとも15分間は水から出さずにそのままで。

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アメリカの赤十字の説明によると、火傷した時の熱は皮膚の下にまで到達。水道から水を流して火傷に少し当てると、痛みは引いて患部の表面は良くなるものの、真皮のより深い部分にまで手当てが行き届かないのが問題だということ。

目まいがする時に頭の位置を低くする

急に目まいを感じると、「頭に血が回るように」と、かがんで頭を両足の間に入れる人が。しかし、これはバランス感覚を司る前庭器官を助けないため、お勧めできない対処法。

血糖が急に下がって目まいが起きた場合、心臓に血がめぐりやすくするために、横になって足を高くする方が効果的。

鼻血が出たとき鼻に詰め物をする

とても一般的で、子供のころから誰もがやる方法。鼻に詰め物をすれば、血を飲み込まずに済むと思っている人も多いはず。しかし、これは鼻血がひどい時には実は間違い。

鼻血がひどい時には、少し前かがみになって、血が外に流れて呼吸器官に流れていかないようにするのが大切。鼻に詰め物をして次第に血はとまっても、すでに流れ出してしまった血にも注意が必要。

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目にゴミが入ったときに息を吹きかける

冬場にサングラスなどもかけずに道を歩いていると、北風でいろんな塵が舞い、に入ってしまってとても煩わしいもの。

あなたのパートナーの目にゴミが入ってしまった時、息を吹きかけてゴミを飛ばそうとする人がいるのでは?

これは完全に間違い。良かれと思ってやっていることでも、目は非常に繊細で、より傷をつけたり、ひどい時には永久的な損傷を与えかねないのがこのやり方。

息を吹きかける代わりに、水ですぐに目を洗って、目に入った塵やゴミを洗い流すのが正しいやり方。コンタクトをしている場合にはすぐに外すか、目薬を使って対処を。

てんかん発作が起きたときにスプーンを口に入れる

けいれんを起こしている人が舌をかまないように、というのがこの対処法の理論。しかし、専門家はこの対処法の様々な問題を指摘。

まず、スプーン(であれなんであれ)自体にてんかんを抑える作用があるわけではないということ。それから、特に小さいものだと飲み込んでしまう危険性が。一番良いのは、患者を横向きに寝かせて、ぶつかってけがをしてしまうような家具などを遠ざけること

血が止まりきっていない傷の包帯を取る

傷を負ってガーゼなどを充てた際、ガーゼに血がすっかり染みてしまうこともあるはず。それをとって新しいものに代えるというのが、実はよくある間違い。古いガーゼの上から新しいものを被せるのがいいというのが医師の意見。

というのは、血が出続けるのを防ぐ、血が固まるのを助ける、また傷が外気に触れて、細菌による感染を防ぐといった理由から。

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小さいものを飲み込んでしまった時に吐き出させようとする

特に小さな子供を持つ人に良く知っておいてほしいのがこれ。もし飲み込んだものが丸くて尖っていないものなら、便と一緒に排出されるので心配しないで。

もし飲み込んだものが尖っているもの、長いもの、四角いものである場合は、すぐに近くの病院へ連れ行くこと。さらに、ケガをしたり喉に使えてしまう可能性があるため、絶対に吐き出させようとしないこと。

物がのどに詰まった時に背中をたたく

ロビン・ウィリアムスが女性に変装して、自分の子供のベビーシッターになる映画を観たことがある人も多いのでは? その中に、元妻の新しい恋人との夕食で、その男性が食べ物を喉につかえたのを助けようとするシーンが。

その時の行動はというと、後ろから抱えて何度も締め付けて、飲み込んだものを吐き出させようとするもの。

フィクションではあるものの、誰かがのどに物をつかえてしまった時には、背中をたたいたり腕を上げさせたりしないという意味では正解。こういった状況では、肩甲骨の間を5回叩いたら、危険が去って落ち着くまで待つのが一番良い方法。

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