筋けいれんの治療と予防
歩いているときに突然脚が引きつり、刺すような痛みを感じたことはありませんか?これは筋けいれんといって、さまざまな原因によって起きる不随意筋収縮です。
この記事では、家庭で実践できる、筋けいれんを予防・治療するためのいくつかの自然療法をご紹介します。簡単にできるものばかりで、特に毎日の習慣を変える必要はありません。
前述のように、筋けいれんはさまざまな原因によるもので、自分自身でコントロールすることができない筋肉の動きです。一般的な原因には次のようなものがあります:
- 水分や塩分の不足
- 酸素の不足・血行不良
- 筋肉の長時間の緊張
- 乳酸の蓄積(アスリートに一般的です)
- 寒い場所で急に動いたり、何らかの動きを繰り返したり、激しく動いたりすること
- 冷たい水に急に触れること
- アルコール依存
- 肥満
- ある特定の薬を服用すること
- 腎不全
- 筋肉疲労
- 妊娠
- 代謝異常
- カルシウム・マグネシウムの欠乏
- ビタミン不足
- 不適当な姿勢で眠ること
- 仕事中・勉強中の姿勢の悪さ
- 精神的な緊張や不安
- 運動不足
胃けいれんは、ストレス、胃の病気、食べ過ぎ、便秘などさまざまな原因によって怒ります。
手や手首も、手根管症候群として知られる血行障害(コンピューターでよく仕事をする人に起こりやすい)などにより、けいれんが起こりやすい部位となっています。
しかし、前述のいくつかの原因からも予想できるように、けいれんが最も起こりやすい部位は脚です。
筋けいれんが起きると、けいれんしている部位の局所的な疼痛や、鋭い痛み・刺すような痛みを感じる場合があります。
筋けいれんを予防・治療するためのヒント
けいれんに悩まされているとき、最も良い改善方法は、痛みを和らげ、緊張した筋肉をリラックスさせるために、軽いストレッチをすることです。
理学療法やマッサージ、枕なしで眠ることも、首と肩の筋肉のけいれんを予防するために優れた方法です。ヨガや太極拳も全身に効果があります。血液がしっかり体に酸素を供給できるよう、一日30分程度のエクササイズを始めるのも良いでしょう。
脚がしばしばけいれんする場合は、脚をクッションにのせるか、壁を使って脚を上げてみてください。眠るときに、脚の間にクッションを挟んだり、お湯を入れたボトルや温熱パッドなどを使って脚を温めたりすることも効果があります。
また、けいれんを予防するためには、栄養も非常に重要です。オレンジ、アーモンド、ブロッコリー、緑色野菜、豆乳、乳製品などのカルシウムが豊富な食品や、ナッツ、全粒の穀物、カカオ、豆、海藻や大豆粉など、マグネシウムが豊富な食品を摂りましょう。一日1本バナナを食べることも効果的ですし、水分補給も忘れないようにしてください。
普段からたくさん運動するのであれば、脱水症状を防ぐために水やスポーツドリンクで十分に水分補給し、毎回しっかりとストレッチをしましょう。
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その他のヒント:
- 一日中こまめに水分補給する。
- ゆったりとした服を着る(特にボトムスと靴下)。
- 寝る前に温かいお湯にゆっくりつかる。
- リラックスするよう心がける。
- 足首周りのエクササイズをする。
- 歩くとき、爪先ではなく、かかとに体重をかける。
- 時々、うつぶせになって脚を伸ばした姿勢で眠るようにする。
- 利尿作用のある自然食品を摂る。
- けいれんする部分に、きつくなりすぎないように気を付けながら、ゴムバンドを巻く。
筋けいれんの自然療法
以下で紹介する、自然のものだけを使用した、効果的な治療法を試してみてください。
治療法その1
材料
- イチョウの葉 適量
- 水 1カップ
用法
水を沸騰させ、イチョウの葉を加えて10分間煮出し、火を止めてください。これを漉したものを毎日飲みましょう。
治療法その2
材料
- ローズマリーのエッセンシャルオイル(パインツリー、またはユーカリのエッセンシャルオイルで代用しても構いません)
- オリーブオイル
用法
2つのオイルを同じ量(数滴で十分です)手に取って混ぜ、手のひらの間で温めてください。これをけいれんしている部分に塗ることで、熱とオイルの効能が痛みを和らげるのに役立ちます。
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治療法その3
材料
- 蜂蜜 1テーブルスプーン
- りんご酢 1テーブルスプーン
- 適温のお湯 1カップ
用法
全ての材料を混ぜ、時間を置かずに飲んでください(熱すぎるお湯を使ってやけどしないように気を付けてください)。
治療法その4
材料
- マスタード・シード 1ティースプーン
- 水 1リットル
用法
水を沸騰させ、マスタード・シードを加えて10分間煮出しましょう。これをバスタブに張ったお湯に加えて、お湯が冷め始めるまで入浴してください。
治療法その5
材料
- ベイリーフ ひとつかみ
- シナモン ひとつまみ
- 水 1カップ
用法
全ての材料を使ってお茶を作り、漉してから、温かいうちに飲みましょう。一週間、毎日続けてください。
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