気をつけよう!赤ちゃんがチャイルドシートで眠るべきではない理由
赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて困っているお母さんも多いでしょう。
何を試してもなかなか寝てくれない赤ちゃんが、車に乗った瞬間ぐっすりと寝ることがあります。
そのため、赤ちゃんが寝ない時の対策として、赤ちゃんが眠るまで車に乗せてドライブをする人もいますが、実は赤ちゃんがチャイルドシートで寝るのはお勧めできません。
もちろん、ドライブを始めてから赤ちゃんが寝たら、帰宅する人がほとんどでしょうが、赤ちゃんをチャイルドシートから降ろすと起きてしまうため、家の中でもチャイルドシートの中で寝かせていないでしょうか。
赤ちゃんが寝ないからとこの方法を試している人は、特にぜひ読み続けてください!
車が動くとすぐに赤ちゃんが眠るのはなぜですか?
家の中のベビーベッドが置いてある部屋や赤ちゃんの生活環境はとても静かです。
お母さんのお腹の中にいる間、赤ちゃんは24時間ずっとお母さんを感じていました。
つまり、母体の心臓の鼓動や、消化や呼吸の音などに囲まれていた生活では、母親が動くとき、歩くとき、階段を上り下りするとき、そして運動をするときなど、音や動きに絶えず囲まれています。
そしてお腹の中の赤ちゃんが眠りにつくときには、これらの音や動きの中で徐々に睡眠状態に入るため、常に音が消えることはありませんでした。
車とお母さんのお腹の中は違いますが、車の振動やエンジンの回転音などの刺激は、部屋の中にある静かなベビーベットよりも良い刺激を赤ちゃんに与えている可能性があります。
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チャイルドシートについて
チャイルドシートは、赤ちゃんを車に乗せるときに必要な安全ツールで、その使用が多くの国で義務付けられています。
車内での安全に加えて、万が一車が衝突したときなどに赤ちゃんを保護する働きのあるチャイルドシートを必ず使用し、親の膝の上に乗せたり抱いたまま車に乗らないでください。
少しくらいは大丈夫と考えて、赤ちゃんを抱いたまま車に乗る人がいますが、車が衝突したときに腕の中にいる赤ちゃんがどうなるかという想像はすぐにできるでしょう。
車が事故にあった時、チャイルドシートの有無が赤ちゃんの生死を分けることもあります。
またサイズに合わないチャイルドシートを使うのも危険です。必ず月齢や年齢に合うチャイルドシートに乗せてください。
赤ちゃんが車に乗ると眠ってしまうのはよくあることで、眠らないようにすることはできません。
赤ちゃんの安全を守るために私たちができることは、赤ちゃんが車の中で眠っているときには正しい姿勢を保っているかなど、赤ちゃんの安全を常に確認することです。
カーシートで赤ちゃんが眠りに落ちないようにするべきですか?
とても繊細な赤ちゃんは、まだ自分の体を正しくコントロールすることはできません。
そのため、チャイルドシートに寝ているときも体を絶えず動かしています。
赤ちゃんを車に乗せるときには、可能であれば、赤ちゃんと一緒に大人が後部座席に座ることをお勧めします。
赤ちゃんが動いてしまい、正しい姿勢ではなくなったときも、大人がいれば修正することができるでしょう。
長時間車に乗るときには、赤ちゃん一人を後部座席のチャイルドシートに座らせるのは避けてください。
赤ちゃんと二人だけで運転をするときには、できる限り短時間で済ませるように注意してください
危険な状況
赤ちゃんが車のチャイルドシートで寝るときには、以下のことに注意してください。
- 赤ちゃんは頭の位置を自分でコントロールできないため、生まれてから数ヶ月は頭が前に傾いてしまうことがあります。頭が通常とは違う位置に傾くと、気道をふさいで窒息に繋がるリスクがあります。頭の位置に注意してください。
- 赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるときには、姿勢に注意して、シートベルトを正しく締める必要があります。正しい位置に座っていないと、体が曲がりすぎて胸と腹部を圧迫する可能性があります。
- 自分で座ったり立ったりする力のない赤ちゃんがチャイルドシートに乗ると、酸素のレベルが低下することがあります。赤ちゃんがチャイルドシートに乗るのは、できる限り短時間を心がけて、長時間チャイルドシートに座ったままにならないように気をつけましょう。
- 冬になると、赤ちゃんに厚いコートを着せたままチャイルドシートに乗せる人がいますが、これは危険です。厚いコートを着たままチャイルドシートのシートベルトをつけると、衣服の厚さのためにシートベルトが正しく赤ちゃんを保護しません。コートを脱がせてからシートベルトを装着してください。
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家に到着しても赤ちゃんが眠っている時:どうしたらいい?
家に帰ってからも赤ちゃんが眠っている場合は、必ずチャイルドシートから降ろしてください。
チャイルドシートは、車の中で赤ちゃんの安全を守るために設計されていますが、睡眠用ではありません。
赤ちゃんにしばらく寝て欲しいからと、車の中に赤ちゃんを入れたままにしたり、チャイルドシートに寝かせたまま家に連れて帰る人もいますが、赤ちゃんはチャイルドシートから降りて、正しい姿勢で眠る必要があります。
チャイルドシートの中に座ったまま寝ていると、窒息につながる可能性があることを忘れないでください。
チャイルドシートから降ろすと赤ちゃんは起きてしまうかもしれません。
しかし赤ちゃんの安全のためには、チャイルドシートから降ろすことが最善であり、必要ならば子守唄を歌ったり、赤ちゃんの隣で一緒に横になりましょう。
パパとママの愛情や優しさ、そして温かさを感じることで、赤ちゃんが再び眠りにつくのをサポートします。
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- Erich K. Batra, Jonathan D. Midgett, Rachel Y. Moon. Hazards Associated with Sitting and Carrying Devices for Children Two Years and Younger.
https://www.jpeds.com/article/S0022-3476(15)00345-5/fulltext
- Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development. National Infant Sleep Position (NISP) Study.
- On Safety. Safe Sleep: Bedding, Pillows, Safety and More. (2012).
https://onsafety.cpsc.gov/blog/2012/09/18/safe-sleep-bedding-pillows-safety-and-more/
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