体全体の健康のために迷走神経を呼び覚ます方法

迷走神経を呼び覚まし、その効果を実感してください。呼吸法で眠っている体の機能を呼び覚まし、新しい自分を手に入れましょう。
体全体の健康のために迷走神経を呼び覚ます方法

最後の更新: 05 11月, 2018

人間は脳から始まる12対の神経を持っています。

これらの神経の中で、10番目の神経は強力で興味深い迷走神経と呼ばれており、これは副交感神経系の一部で非常に興味深い働きをします。迷走神経は、気持ちをリラックスさせストレス、不安などと戦うための心の平穏状態をもたらします。

この神経がどうして大切なのかあまり一般的に知られていないのが事実です。

私たちは自分の内面ではなく、外的刺激に目を向ける傾向にありますが、毎日30分、自分の為に時間を使いましょう。

すぐに自分の迷走神経が目覚め、毎日の生活が改善されていくのを感じるでしょう。

それでは迷走神経についてご紹介します。

迷走神経は一体どこにあるのか?

迷走神経は延髄から始まり

・咽頭

・食道

・喉頭

・気管支

・心臓

・胃

・膵臓

・肝臓

を通り長い旅をします。頸部動脈と運動神経線維も通ります。

これは、体の前の部分に通る長距離高速道路と呼べるでしょう。そこを通りながら以下の役割を果たします。

  • 体に感度を与える
  • 声道を刺激してコミュニケーションを助ける
  • 呼吸を整える
  • オキシトシンの発生を促す(恋愛や夫婦関係を助ける「幸せホルモン」)
  • 肝臓、膵臓の働きを調節する
  • 面白いことにしゃっくりを止めることもできます

体全体の健康に関係している迷走神経

食べ過ぎて食後にソファに横になって昼寝をしたくなるような眠けに襲われる経験、皆さんよくあると思います。

  • これは、迷走神経により体が調節されている事により感じる感覚です。食後、人間の体は食べ物を消化するためにエネルギーを必要とします。この神経はいろいろな刺激で体がリラックスするように促す結果、ぼーっとしてしまうのです。
  • 迷走神経は、消化を調節しながら心臓が興奮しすぎない注意を払っています。
  • 血管迷走神経症候群と呼ばれる症候群におかされている人々もいます。これは、喜び、恐怖、どんな感情であれ体が興奮しすぎると意識を失ってしまいます。もちろん、珍しい例ですがこういった人たちもいるのです。
  • 迷走神経は、免疫系そして細胞の再生の調節も行います。
  • この神経は人に満足感を与える働きもあります。
  • 消化器官と密接な関係があるため、その調整をする働きもしています。迷走神経は満腹感を体に伝え、ストレスを感じているときには食欲をコントロールします。

迷走神経はリラックス感、満足感、体重、不安感などいろいろなところで活躍しています。

この方法は非常に簡単で、一度に30分もかかりませんが毎日同じ時間に行う必要があります。

これは呼吸を整えるのがカギである他のリラクゼーションのための集中テクニックと非常に似ています。

それでは方法をご紹介しましょう:

  • ゆったりとして締め付けのない洋服を着ます
  • 背もたれの調整ができる椅子に頭が足よりも低い状態で横になります(トレンデレンブルグポジション
  • 冷たい水で濡らしたタオルを額に乗せます
  • 鼻から6秒間呼吸をして、下腹部を空気でいっぱいにしてください(腹式呼吸)
  • お腹を誰かに殴られたようにへこませた状態で6秒間吸い込んだ息を止めます
  • そして深く7秒間息を吐きます。口をろうそくを吹くような形にして、お腹は膨らませた状態を保ちます(これが迷走神経に十分な酸素を与え、神経を活動させる一番の方法です)
  • これを7回続けてください
  • 最後にゆっくりと起き上がり、立ち上がるまで5分間休憩してください。
  • リラックスして、立ち上がった後にはあまり冷たくない水を一杯飲むと良いでしょう

画像はwikiHow.comのご好意で使用させていただいております。

 

 


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Piñeiro, D. (2012). La estimulación del nervio vago aumenta el tamaño del infarto de miocardio en un modelo experimental : ¿ paradoja u oportunidad ? REVISTA ARGENTINA DE CARDIOLOGÍA.
  • Rodríguez-Bustabad, M. T., Pérez-García, E., Ysa-Figueras, A. Y., Bardón-Valcarce, F., Vela-Orus, P., Del Campo-Garrido, A., & García-Alonso, J. A. (2006). Paraganglioma de nervio vago. Angiologia. https://doi.org/10.1016/S0003-3170(06)74963-X
  • Rodríguez, C. M., Naranjo, S., & Carbajo, M. (2015). Schwannoma intratorácico del nervio vago. Archivos de Bronconeumologia. https://doi.org/10.1016/j.arbres.2014.06.015
  • Mosqueira, A. J., López-Manzanares, L., Canneti Heredia, B., Barroso, A., García-Navarrete, E., Valdivia, A., & Vivancos, J. (2013). Estimulación del nervio vago en pacientes migrañosos. Revista de Neurologia.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。