関節の痛みの7つの原因
関節は、人体の活動システムの大切なパーツの一つであり、関節があるから体を動かすことができると言っても過言ではありません。
この関節が痛んだことはありませんか?
関節の痛みの原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こることがほとんどです。
本記事では、関節の痛みの主な原因についてご説明します。
1.感染症
感染症は、最も一般的な痛みの原因の一つです。
傷ができているのにしっかりと消毒されないと、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌に感染してしまいます。
痛みを感じ、後に感染によって引き起こされる熱や悪寒が現れる場合は、必ず病院に行きましょう。
このような症状が発症している場合は、抗生物質を処方されることが一般的です。
医師による適切な治療を行わないと、症状が悪化して敗血症をはじめとする命の危険に関わってくる可能性もあります。
2.痛風
タンパク質を摂りすぎると、身体は余分な分を排除する代謝過程の一環として尿酸を作り出します。
しかし、タンパク質の摂取量が高すぎると身体から排出が上手くできなくなります。それにより、タンパク質が体内に溜まり、関節の炎症を引き起こします。
この状態を痛風と呼びます。症状は以下の通りです。
- 患部が熱をもつ
- 腫れ
- 敏感になる
- 患部が赤くなる
タンパク質の過剰な摂取は、痛風だけではなく他の病気も引き起こす可能性があるので注意してください。
そして、アルコールや糖分の過剰摂取、太りすぎなども痛風や関節の痛みを引き起こす原因となります。
痛風を避けるためには、バランスの良い食事と健康的な生活が必須です。
こちらもご参考に:痛風の患者さんが避けるべき/7つの食品とは?
3.ライム病
ライム病は、関節痛のもう一つの原因で、感染したダニに噛まれることにより発症します。
これは、ライム病患者の血を吸ったダニが他の人を噛むことで感染します。
症状としては:
- 発疹
- 熱
- 身体の痛み
- 首の凝り
- 疲労感
このような症状がある場合には、医師による正しい診断を受けるようにしましょう。
一般的に、感染を治す抗生物質が処方されます。
正しい治療を受ければ他の関節や内蔵に感染するのを防ぐことができます。
4.全身性エリテマトーデス
全身性エリテマトーデスは、自己免疫疾患に分類される病気で関節が痛むもう一つの理由かもしれません。
適切に治療を受けないと、大部分の関節に影響を与えてしまう可能性があります。
身体の免疫システムが、身体の様々な部位を有害物質であると間違えてしまい攻撃を始めます。
このため、全身性エリテマトーデスにかかると、関節だけではなく、皮膚、血液、腎臓、心臓、肺など他の器官にも大きな影響を与えます。
このような症状がでます:
- 発疹
- 抜け毛
- 口内の痛み
- 息苦しさ
- 記憶への障害
こちらもご参考に:自己免疫疾患:推奨される食品と禁じられる食品
5.淋病
淋病は、性器や関節に影響を及ぼす、淋菌性関節炎を引き起こす性感染症です。
この疾患があり、関節の痛みも出ている人は、婦人科医に相談して治療を行なってください。
淋病であるかわからないけれど、予防策をせずに性行為を行なっている場合は、次の症状に注意をしてください。
- 熱
- 下腹部や関節の痛み
- 腫れによる手首の痛み
- 排尿時の痛み
- 発疹
6.関節リウマチ
リウマチ性関節炎は、関節の痛みの原因に最も疑われる可能性のある病気です。
関節の腫れや起床後の関節のこわばりが、主な特徴としてあげられる自己免疫疾患です。
他の症状には、発熱、疲労、体重減少などがあります。
関節リウマチは、通常軽い症状が現れ、時間の経過と共に、ひどくなると手の変形を引き起こしてしまいます。
治療には、長い時間を必要とします。
- 理学療法
- 薬
- リハビリ
- 手術
理想的なのは、初期のうちに治療を始めることです。
7.反復的な活動
これまでにお伝えしたような症状や病気が疑われないのに、関節痛があるという人もいると思います。
その場合は、日頃の活動に注意をしてみてください。
痛む箇所、不快に感じる箇所を日頃から頻繁に使っていませんか?
反復的な動きは、このような症状を引き起こします。
- 腱炎:これは筋肉と骨を繋げる腱が腫れている状態です。関節が動きにくくなります。
- 靭帯の腫れ:靭帯は歩くための非常に大切な箇所です。靭帯が腫れていると、関節の動きを鈍めます。
関節に痛みを感じる場合には、医師に相談し、理由を調べて、原因にあった解決策を見つけましょう。
痛みを放置すると、時間が経つにつれて、痛みや炎症は大きくなり、日常生活に影響を与えるリスクが高まります。
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