肝臓の不調からくる頭痛とは?ー頭痛と肝臓の関係
頭痛の原因は、緊張やストレスなど様々です。また、肝臓の不調や、肝臓に毒素が蓄積されていることなどから頭痛が起きる場合もあります。この記事では、頭痛と肝臓の関係、肝臓の不調からくる頭痛の予防方法について見ていきます。
頭痛と肝臓の関係
肝臓が正常に機能している時、私たちは元気に過ごせますし、肝臓のことなどあまり考えないものです。ですが、消化器官の不調や、激しい疲労などの症状を伴った頭痛が起きたら、もしかすると、無視してはいけない何らかの不調が肝臓に起きているサインかもしれません。
肝臓 の不調からくる頭痛は、現れたり消えたりしながら、頭の後ろやこめかみに特に強く感じられます。これは緊張型頭痛としばしば混同されますが、腹部の痛みや膨満感・不快感、口の中の苦味、白・または黄色みを帯びた舌苔、吐き気などの症状を伴っている場合は、肝臓と関連したものと言えるでしょう。
また、不眠症や、朝起きられないことといった症状を伴うこともあります。女性の場合は、PMSの症状がさらに重くなることもある かもしれません。
肝臓に不調をきたしていたり、毒素が蓄積されているせいで、脳や手足にエネルギーを送る機能が正常に働かないことがあります。これが頭痛や疲労となって現れるのです。
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肝臓の不調からくる頭痛を予防するには
1. 食事のヒント
- 一度に食べすぎないように気を付けましょう。満腹になるまで食べるのは構いませんが、食事は一日数回に分けて少量ずつ食べましょう。また、朝食は健康的な代謝を維持するために不可欠ですので、必ず食べましょう。
- 脂質、揚げ物、白砂糖、アルコール、塩分、乳製品の摂取量を減らしましょう。
- 新鮮な野菜とフルーツをしっかり摂るようにしましょう。野菜の栄養が失われないようにするためには、温野菜にするのがベストです。
- 苦味のある葉野菜のように、体をリフレッシュさせる効果のある野菜を食べましょう。この種の野菜には、肝臓の機能を改善する鎮静・抗炎症作用があるとされています。代表的なものの一つはアーティチョークです。
- オオアザミ、生姜、たんぽぽ、緑茶のような薬効のある植物もまた、肝臓の健康に非常に効果があります― これらの全てに、毒素の排出や、肝臓の機能を促進する作用があるとされています。
2. 行動と感情のヒント
生活習慣は肝臓の健康に直接影響しています。肝臓のために、少なくとも一日に30分エクササイズを行うか、15分間走るなど、心拍数を上げる何らかの運動を行うことが推奨されます。
さらに、感情をコントロールすることも大切です。ストレスや不安を減らし、健康や幸福、毎日を楽しむことを第一に考えましょう。公園で一人で考えごとをしたり、友人とコーヒーを飲んだりして(コーヒーそのものも肝臓の健康に効果的かもしれません) シンプルに過ごす時間を、短時間でも良いので持つようにしてください。愛する人や、尊敬する人、あなたの幸せを願ってくれる人と一緒に過ごすようにしましょう。もし誰かと離れたいと思っているのなら、その人間関係があなたの心身の健康を害する前に離れましょう。
日常のささいな事柄が、あなたの肝臓に悪影響を及ぼし、体に自然に備わっている健康のバランスを損なう可能性もあることを覚えておいてください。
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頭痛を予防する食事の例
以下で紹介するシンプルな食事メニューは、肝臓のケアと、肝臓の不調からくる頭痛の予防に役立つことでしょう。
1. 朝食
- コップ1杯のお湯にレモン半個分の果汁を入れたもの
- 全粒粉のパン1枚と、ノンシュガーのブルーベリージャム
- りんご半分と少量のナッツ
2. 午前中の間食
- りんご1個、または洋梨1個
- または、全粒粉パンの薄切りトースト1枚に少量のオリーブオイルを塗り、緑茶と一緒に食べる
3. 昼食
- グリルした野菜(ブロッコリー、芽キャベツなど)
- 白身魚のグリル
- 角切りにしたパパイヤ(小さいボウル1杯分)
4. 午後の間食
- ボウル1杯のオートミールかイチゴを、コップ1杯の水と一緒に摂る
5. 夕食
- ゆでたアーティチョークをオリーブオイルとビネガーで食べる
- 玄米をオリーブオイル、少量の塩、ベイリーフを使って調理する
- キウイフルーツ
- 葉野菜の消化にはたくさんのエネルギーを必要とするため、サラダは夕食には不向きです。昼食に食べるようにしましょう。
6. 就寝の一時間前に
- レモンバーム、ミントかタイムで作ったお茶を飲むと、安眠効果が期待できるでしょう。
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