私は自分の身体がキライ、でも受け入れる
私たちの身体は完ぺきではないかもしれないけれど、それはだれだって同じこと。はたから見たら完ぺきに見える人たちだって、何らかの身体の悩みを抱えています。私たちの社会にはニセモノのボディがあふれています。テレビでも、ソーシャルネットワークでも、雑誌でも、私たちはそれが本物だと思っていますが、実は全く人工的に造られたものなのです。
インターネット上です!何が見られるでしょう? バカバカしい美の基準を守るよう奨励するアドバイスや写真の数々があります。
時にはそんな実現不可能な身体をめざすようにけしかける記事さえ見られます。
ウエストの幅はA4サイズの紙と同じでなくてはならないとか、鎖骨の上にコインを乗せられるくらいやせていなければならないとか、そんなアドバイスを読んだり聞いたりしたことはありませんか?
これは冗談ではありません。こんな「テスト」を真剣に受け止める人たちがたくさんいるのです。その多くはティーンエイジャーで、その結果として過食症や拒食症といった病気にかかってしまいます。
私は完ぺきじゃない。だから何なの?
美の基準から外れることは、他の人たちは望むものを手に入れていると考える人たちの仲間に入らないことを意味します。
私たちはそんな人たちから拒絶されないよう努力し、その過程で本当の自分を見失ってしまうことがあります。彼らの型に自分をあてはめるだけのために、あらゆるものをあきらめなければならないかもしれません。
でも、あなたの周囲を見回してください。実際に完ぺきな人なんているでしょうか? おかしな話ですが、街を歩いていて、頭の中で抱いているイメージを見つけることはまずありません。そんなイメージは、ファッション雑誌や写真や広告の中にしか存在しないのです。
完ぺきさを実現することは不可能です。
摂食障害のある人は、理想を目指そうとします。でも、鏡の中に見えるものは全くちがっています。やがて、彼らは完ぺきな人々の仲間入りをしたいと願うことをやめ、別のグループに所属することを選びます。同じ目標をシェアする人たちです。
拒食症や過食症を奨励するフォーラムやウエブサイトをのぞいたことがありますか? そのようなサイトがたくさんあり、多くの人たちがフォローしているのを知って、きっとショックを受けることでしょう。
そこではメンバーたちが、絶食をもう1日続けるよう、すべて吐き出して胃を空っぽにするよう、互いに励まし合っています。彼らはいっしょに死に向かって行進しているかのようです。
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その一方で、彼らは自分たちの写真や、やせている有名人の写真をシェアします。でも、それらの写真は修正されたものかもしれません。
現代社会において、ある画像が修正されていないと信じることは、世の中のすべての人を信じることができると考えるようなものです。
目に見えることを鵜呑みにしてはなりません。
受け入れることが癒しをもたらす
あ なたは他の人たちのようになる必要はありません。実際、他とちがっていることが高く評価されるグループがたくさんあります。他の人がまともじゃないと考えていたアイディアに従うことで成功した人たちも大勢います。
人間は食べないようにはできていない、ということを理解しましょう。もしあなたが動物好きなら、動物たちがエサを少ししかもらえず、やせ衰えるところを見たいと思いますか? ニュースで見かける飢餓に苦しむ人たちはどうでしょう。その人たちはやせこけた自分たちの身体を見て喜んでいると思いますか?
気の毒なことに彼らは健康的ではなく、健康的でないものは美しいとはいえません。
あ なたの身体は、他の女性たちとちがっており、それは悪いことではありません。ちがっているからおもしろいのです。結局、「人の好みはさまざま」なのです。
ホッソリしたウエストが欲しいと思っても体型的に無理なこともありますし、ヒップを小さくしたいと願っても、食事を断つことで骨を細くすることはできません。どんなに願っても、変えられないものもあり、それは受け入れるしかないのです。
あ なた を本当に幸せにしてくれるものや、あなたの身体で本当に美しいところに焦点をあてることを学びましょう。
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気づいていないかもしれませんが、完ぺきな身体を持たねばと心配しすぎることで、以前好きだったことから距離を置くようになります。食べ物のことで正しい判断ができなくなる前のあなたは、もっとハッピーだったはずです。
今あなたが幸せでないのは、不可能なものを手に入れようと必死になっているからです。体重を減らすことはできるかもしれませんが、骨格や基本体型は願っているように変えることはできません。
この悪循環から抜け出すには、ありのままの自分を受け入れることです。あなたの身体の中には、自分で気に入っている部分もあるでしょう。でも、他の人たちのようになりたいと焦るうちに、自分の長所を忘れてしまってはいませんか。
自分の身体がきらいですか? それはそれで構いませんし、犯罪ではありません。でも、自分の身体を受け入れないことは重大な問題です。
人と比べることなく、ないものねだりをすることなく、ありのままのあなたを愛しましょう。あなたの身体を、あなたの恐れやフラストレーション、自信のなさの犠牲にしてはなりません。
あなたがありのままを受け入れようとしないのは、あなたの身体のせいではありません。私たちはだれでも完ぺきに不完全なのです。