茶色のオリモノが出る!これってどういう意味?

茶色のオリモノは、普通、大きなトラブルを意味しているものではありません。今日の記事では、どういう原因が考えられるのか、また病院に行くべき時はどのような時なのかについて見ていきましょう。
茶色のオリモノが出る!これってどういう意味?

最後の更新: 04 1月, 2021

茶色のオリモノは、それほど珍しいものではありません。また、茶色のオリモノが出たからといって、必ずしも深刻な病気を抱えているということではありません。茶色のオリモノは、一般的な生理周期の一部です。また、生理学的過程の一つでもあります。深刻になる必要はありませんが、茶色のオリモノが出ているということは認識しておくべきことでしょう。

茶色のオリモノが出る!よくある4つの原因

茶色のオリモノが出ていて、即座の医療的措置が必要でない場合があります。よくある原因を4つ挙げましょう。

  • 生理の1日目:通常のオリモノと生理の経血が少し混じった状態です。
  • ホルモン:正常な生理周期の女性でも、毎月全く同じではないことがあります。エストロゲンとプロゲステロンの値のちょっとした変化がオリモノの変化として現れることもがあります。
  • 避妊ピルの変化:特定の経口避妊薬を使用している場合、他の組みあわせに変えた場合など茶色のオリモノが出る場合があります。その理由は、ホルモンの変化です。
  • 妊娠中のセックス:妊娠中はプロゲステロンの量が増え、生殖器の血管が増生します。セックスによって起こる摩擦が茶色のオリモノの原因となるのです。セックス後すぐから数日続く場合もあります。

茶色のオリモノの原因となる病気

問題のない茶色のオリモノがあることは上述のとおりですが、中には病気が隠れていることもあります。いろいろな病気の場合がありますが、女性の生殖器の病気が原因となることもあります。一般的な原因は、ホルモンによるもので、体全体に影響を与えるでしょう。

たとえば、

  • エストロゲン値の上昇:エストロゲン値の上昇からくる生理周期の変化により、茶色のオリモノが出る場合があります。これは、ストレスと関係していることが多いでしょう。ストレスの多い状況に置かれると、エストロゲンの値が上昇し、排卵が早まり、最終的に茶色のオリモノが出たり軽い出血が起こったりするのです。
  • 不適当なホルモン避妊法:このケースはごく稀ですが、専門家によって投与されたホルモン療法の組み合わせが、その人に合っていない場合があります。生理周期が変わり、中間出血を起こします。この場合、避妊法を変えなくてはいけないかもしれません。
避妊ピル

女性の生殖系が原因である場合

女性の生殖系が原因である場合には、以下のようなものがあります。

  • 妊娠:受精卵が子宮内膜に着床した時、茶色のオリモノとが出ることがあります。薄い茶色であることが多く、次の生理の開始予定日よりも少し早いことが多いでしょう。薄く血が出ることもありますが、流産とは違います。
  • 子宮内膜ポリープ:子宮内膜ポリープは、子宮の異常な成長です。様々な大きさの良性の腫瘍で、体腔の内側にぶら下がります。子宮の内壁を変化させてしまうため、経血が茶色くなったり、塊として出ることがあるでしょう。
  • 子宮筋腫:子宮内膜ポリープと似たメカニズムで、子宮内壁を変化させてしまいます。筋腫は子宮壁内部でカプセル化する滑らかな筋肉の良性の腫瘍です。
  • がん:子宮頸がんの症状の一つに、茶色のオリモノが挙げられます。ですが、これはそれほど一般的ではありませんし、茶色のオリモノが出るからといってがんであるとは言えません。がんの場合は、鮮血や痛みなど、もっとはっきりとしたサインが現れることが多いでしょう。
デリケートゾーンを押さえる女性 茶色のオリモノ

婦人科を受診すべき時

茶色のオリモノがあるが他の症状がない場合は、心配することはないことが多いでしょう。ですが、以下のどれかに当てはまる場合は、すぐに婦人科を受診することをお勧めします。

  1. 茶色のオリモノに加え、激しい腹痛がある。
  2. 茶色のオリモノがだらだらと長期的に続く(1日以上)。
  3. 生理ではないのに、茶色のオリモノから赤い出血に変わった。

オリモノが変わった時は、専門医を受診することをお勧めします。 妊娠に関連する茶色のオリモノは、ピンク色のオリモノにも関係するかもしれません。ですが、自然に止まったのであれば、特に心配することはないでしょう。

茶色のオリモノだけでなく、黄色や白いオリモノが出た場合は、何かの感染症にかかっているサインかもしれません。こういったオリモノは、治療可能ですので、婦人科を受診しましょう。

また、茶色のオリモノが健康なものなのかどうかを確かめるには、婦人科を受診し、心配のないものか、そうでないかを調べてもらいましょう。


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