歩くことはどう脳の役に立つのか

歩くというシンプルな習慣が、私たちの脳をより創造的にしたり、幸せな気分にさせたりすることはできるのでしょうか?  もちろんです。 これには多くの医師が同意しています。
歩くことはどう脳の役に立つのか

最後の更新: 24 10月, 2018

歩くことと脳の関係を調べる専門家の一人が、スペイン・マドリード「総合神経科学センター」の責任者で神経科医のホセ・アンヘル・オベソ博士です。

日々の仕事の中でうつ病に苦しむ多くの患者と接することで、可能な限り自然の中で 「一時間のウォーキング」を行うことを処方 することが、どれほど大きな治療効果があるか分かったのだと語ります。

うつや、長期間にわたる大きなストレスや不安が、記憶、理解力、創造力など脳の基本的な認知プロセスの欠陥を引き起こす可能性がありますが、 毎日歩いたらならば、著しく改善するでしょう

の記事を読んだら、言い訳に負けず、まずは散歩をしましょう!

「自動化された脳」と不幸

アンハッピー

脳には覚えておくべき、非常に興味深い側面があります。

それは気づかないうちに、私たちの脳を 「自動化」させ、その結果、ストレスを受ける ことになる習慣です。次のようなことを忘れないでください。

  • 脳の最大の敵は単調さです。毎日同じことをやるという単純な行為は、私たちをうつ病の一種や、避けられない落ち込みに陥らせます。 少しずつ、私たちの脳の動作は遅くなります。注意力は以前と同じではなくなり、集中するべき新たな刺激がありません。興味があるものがほんの少ししかないため、記憶の低下が起こります。モチベーションの低さのために、記憶の活性も弱くなります。
  • 単調さは私たちの熱意を低下させ失望を与え、その結果、神経連絡やシナプスの少なさは私たちの脳に大きな影響を与えます…
  • 来る日も来る日も私たちの脳は、自動化されたように行動し始めます。 そこにはもはや楽しんだり創造的になる時間はなく、例えば、以前にプログラムされたコンピュータのように、脳は確立された指針に支配されます。 これは精神的、肉体的健康に対する大きなリスクとなります。

ホセ・アンヘル・オベソ博士によると、自動化された脳は、特に大都市で発生しやすいそうです。

汚染や 非常に高いレベルのストレス に囲まれた大きな都市に住み、自分自身の感情的ニーズに対処して過ごす人々の間に起こるのです。

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ウォーキング、個人的自由の行為

3-ウォーキング

「歩く人々には何の義務もなく、ただウォーキングの間に、一歩一歩、自分自身を解放するシンプルな喜びがあるだけです。」 ホセ・エンジェル・オベソ博士によれば、初日にはメリットを感じなくても、 最低1週間が過ぎて、ウォーキングが私たちの生活の習慣になった に、これらの治療効果に気づき始めます。

  • 歩いている間、脳は何かを心配する必要はありません。ウォーキングは簡単で、誰もが行うことができます。さらに酸素をより多く体内に取り込み、自然の中のきれいな空気を吸うことで、気分も良くなります。創造性や心の状態に関連する前頭葉が刺激され始めるのは、この瞬間です。これに加え、エンドルフィンが自然に分泌されると、魔法がかけられます。 脳は多くの陶酔感を感じ、より楽観的になります。
  • 心の状態の改善は創造性を伸ばします。プレッシャーもなく、ストレス時に分泌されるホルモンであるコルチゾールは消え、私たちをネガティブにさせていた壁が壊されます。これは、私たちが別の角度から物事を見れるようになる瞬間です。私たちは、よりリラックスし、より大きな熱意を持ち、自信が深まります。
  • 人は小さなスペース内を動き回ることに慣れています。家、職場、レストラン、スーパーマーケット…これらは、常に多くの人がいる限られた空間です。よく知っている場所は、時に私たちをより緊張させます。 しかし、自然に囲まれた広々としたスペースでの散歩は、自由と解放感に溢れた素晴らしい行為となります。
  • ホセ・アンヘル・オベソ博士は、私たちは何よりも自然と触れ合うべきだと言っています。それは私たちの始まりである、母親の胎内に戻るようなものです。それはスピリチュアルな行為ではなく、むしろ、生来必要なものです。街の中を歩く時は、汚染を多く吸い込みます。私たちの肺はきれいな酸素で満たされるほうが良く、私たちの目も、脳を豊かにする新しい景色や刺激が必要なのです。

毎日少なくとも30分歩くことをお勧めします。

公園や山、ビーチに行きましょう。わずか数週間で、心身ともに健康になっていることに気づくでしょう。ウォーキングは間違いなく、鎮痛剤やビタミンよりもはるかに優れています!


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