ポリオの種類について知っておくべきこと

ポリオは、多くの国で適切に制御されているため、ほぼ過去のものとなったウイルス性疾患です。それでも、ポリオの種類について知ることは重要です。
ポリオの種類について知っておくべきこと

最後の更新: 02 1月, 2021

さまざまな種類のポリオ(急性灰白髄炎)は、主に私たちの神経系に影響を与える感染症です。世界保健機関などの国際機関の発表によるとRNAと、タンパク質でできたカプシドから構成されるRNAウイルスであるポリオウイルスがこの病気を引き起こしています。

さまざまな研究によると、専門家はポリオを3つの異なる血清型に分類しています。1999年、インドで専門家が、血清型PV-2の最後の症例を検出しました。つまり、専門家はこのポリオは根絶したと考えています。それにもかかわらず、血清型PV-1およびPV-3は、現在も集団内で循環しています。どちらも感染力が高く、麻痺型ポリオを引き起こします。

ポリオとその分布について

世界保健機関は、世界的なポリオウイルスの状況を知ることことができる数字をレポートとして発表しました。その中からいくつかを次にご紹介します。

  • 1988年、ポリオと戦うキャンペーンを行った時に世界中で35万人以上の症例が検出されました。
  • 2018年、封じ込めとワクチン接種の効果により、世界中で報告されたポリオは99%減少の18例のみでした。
  • ポリオは主に5歳未満の子供に影響を及ぼします。

ここまででご紹介したように、基本的にポリオは過去の病気と考えられていますが、それでも注意が必要です。専門家は、ウイルスを最終的に根絶しなければ、10年以内に20万件以上の新しい症例が発生する可能性があると推定しています。

ポリオの種類について知っておくべきこと 予防接種を受ける赤ちゃん
基本的にウイルスを根絶したポリオワクチンは、これまでに成功を収めています。

ポリオのタイプ

臨床研究では、ポリオには主に4つのタイプがあることが明らかになっています。4種類のポリオは次のとおりです。

  • 無症候性または無症状のポリオ:世界の症例の約90%を占めています。
  • 中枢神経系以外の軽度のポリオ:症例のの最大9%。発熱、倦怠感、吐き気、嘔吐、下痢、便秘を引き起こします。
  • 麻痺のない無菌性髄膜炎:症例の1〜2%。
  • 麻痺型ポリオ:症例の1%未満。

最初の2つのタイプは進行が良性であるため、今回は麻痺のない無菌性髄膜炎と麻痺型ポリオに注目します。ここからは、この2つのポリオの病状について知っておくべきすべてを説明します。

麻痺のない無菌性髄膜炎

科学的研究によると無菌性髄膜炎は中枢神経系(CNS)の髄膜に影響を及ぼし、感染過程で腫れが起こり、次の症状が現れます。

  • 頭痛と肩こり
  • 一般的な倦怠感
  • 筋肉痛
  • 食欲不振と嘔吐

他の文献によると、ポリオウイルスが引き起こすウイルス性無菌性髄膜炎の予後は良好です。また、エンテロウイルス、ヘルペスウイルス、またはHIVも無菌性髄膜炎を引き起こす可能性がありますが、どれも予後は良好です。

無菌性髄膜炎は良性であるという事実にもかかわらず、入院と抗生物質が必要になる場合があります。無菌性髄膜炎はウイルスによって起こりますが、医療専門家ははるかに危険な細菌性髄膜炎の予防策として、最も影響を受けた患者の治療をすぐに開始するために、抗生物質を処方します。

麻痺型ポリオ

これは、ポリオの中でも最も深刻な症状です。前述した情報などによると、200人に1人の患者が不可逆的な麻痺を患っており、そのうち最大10%が気道の筋肉の問題で死亡すると推定しています。

症状は大変な侵攻性なので、この深刻な変化を検出するのは容易です。文献の情報によると、感染から5日後に、激しい筋肉痛や制限的な筋肉のけいれんなどのプロセスが発生し、慢性的な四肢脱力が起こります。麻痺は通常、感染から1週間以内にピークに達します。

急性期の死亡率は5〜20%です。何よりも悪い点は、この症状が一度現れたら治療法はありませんが、それでも、重要な段階を経て、麻痺は通常、何年もかけて改善していきます。これは、損傷を受けていないニューロンが受ける再神経支配プロセスによるものです。

麻痺が起こる場所に応じて、麻痺型ポリオには次の3種類があります。

  • 脊髄
  • 球脊髄型
  • 延髄

この重篤なポリオの症状を生き延びた患者の50%は生涯にわたって衰弱に苦しんでおり、小児ポリオの病歴のある患者の20%から85%は、ポリオ後症候群を発症する可能性があります。これは、機能的な能力を制限する進行性の筋萎縮を引き起こします。

 

ポリオの種類について知っておくべきこと 車椅子
麻痺はポリオの深刻な症状ですが、ニューロンの再神経支配のおかげで、患者は将来的に回復することができます。

ポリオの種類について覚えておくべきこと

本記事で説明したように、ポリオは世界のほとんどの地域で正しく制御されている病気です。 さらに、症例の90%は無症候性であるため、現在の臨床像がポリオウイルスに関連している可能性は低いです。

またその一方で、非常に効果的な経口および静脈内ポリオワクチンがあり、3回の投与後に99%の有効性があります。 したがって、ポリオを根絶するための世界的な取り組みを継続すれば、ポリオはすぐに過去のものになるでしょう。

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