世界髄膜炎デー ワクチンがある病気

世界髄膜炎デーは毎年4月24日で、髄膜炎への関心を高めるために設けられています。この病気には幸いなことに、細菌性が原因で起こるケースを防ぐためのワクチンがあります。今回の記事では、髄膜炎についてご紹介します。
世界髄膜炎デー ワクチンがある病気

最後の更新: 04 11月, 2020

世界髄膜炎デーは毎年4月24日です。現在では、この病気に対する意識を高めることに加えて、ワクチン接種に重点が置かれるようになりました。

髄膜炎は、細菌型で起こるケースを防ぐためのワクチンが摂取可能な病気です。しかし、予防接種の普及は、その他の予防接種を増やそうと提唱している医師会が全面的に推奨しているものでは未だありません。

髄膜炎は、重篤な状態です。脳の髄膜から始まる病気で、敗血症にまで進行し、結果的に死に至ることもあります。この病気の致死率は約10%、つまり感染者100人中10人が死亡することになります。

後遺症もかなり深刻です。髄膜炎を発症した子供の30%以下が、成長の遅れや発作に悩まされています。視覚や聴覚などの感覚を失うことも一般的な後遺症の1つです。

髄膜炎ワクチンは、この病気の主な原因菌であるインフルエンザ菌B型、髄膜炎球菌、肺炎球菌を防ぐことができます。国によっては、これらの予防接種がすべて入手可能な国もあれば、一部だけが入手可能な国もあります。

また、世界髄膜炎デーは情報にも重きを置いています。スペイン小児科学会の記録によると、30% 以上の人が、髄膜炎は防ぐことができる病気だということを知らないからです。このような誤った情報が、予防接種の普及の障害となっています。

髄膜炎とは

世界髄膜炎デーは、髄膜に炎症を起こすこの病気について語る機会となっています。髄膜とは、脳と頭蓋骨、脊髄と椎骨の間にある組織の層のことで、髄膜が炎症を起こすと、髄膜炎になります。

髄膜が炎症を起こすと、周りの部位を圧迫します。これが髄膜炎の特徴的な症状を引き起こします。髄膜炎の典型的な3つの症状は、発熱、頭痛、首のこりです。正確には、髄膜炎を診断するための臨床検査の1つは、患者の首が動くかどうかです。

2歳未満の幼児では診断が難しくなります。ときには、泣き声が止まずに発熱しており、首の後ろにしこりが現れたときに、医療専門家は髄膜炎を疑うことがあります。しかし、先に述べたように、長期間診断されないことがあります。

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首のこり 世界髄膜炎デー

髄膜炎の原因

髄膜炎の感染原因は、細菌、ウイルス、真菌の3つに大別されます。世界髄膜炎デーは、これらの原因に焦点を当てています。細菌性髄膜炎はワクチンで予防できます。

一般的に、症例の大半を集中させる細菌は以下の通りです。

  • 髄膜炎菌。この細菌の正式名称はNeisseria meningitidisです。そのターゲットは特に十代の若者です。通常、学校や老人ホームなどの閉鎖されたコミュニティや接触コミュニティで流行したときにニュースで聞くことが多いです。
  • 肺炎球菌肺炎球菌は、最近、乳幼児の間で最も細菌性髄膜炎の症例を引き起こしている細菌です。髄膜炎だけでなく、肺炎などの呼吸器疾患にもつながる微生物です。
  • ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Hib)。この病原体は、ワクチンの効果が大きかったこともあり、2歳未満の子どもに見られることはほぼなくなりました。ワクチン接種キャンペーンの効果が顕著に表れた結果です。
予防接種 世界髄膜炎デー
髄膜炎は、ワクチンで予防できる病気の良い例の1つです。

髄膜炎ワクチン

感染症を食い止めるには、やはりワクチン接種が最も効果的です。もちろん、髄膜炎もその一例です。

世界髄膜炎デーは、さまざまな選択肢の中からワクチン接種のスケジュールを立てる必要性を再確認しています。ヘモフィルスワクチン肺炎球菌ワクチンに加えて、髄膜炎菌ワクチンを接種する必要があり、主に下記の2種類です。

  • 4価ワクチン(ACWY)
  • セログループB髄膜炎球菌ワクチンまたはMenBワクチン

また、これらのワクチンを国民に周知し、子供に接種させることが重要です。ワクチンを接種していない人の存在は、細菌性髄膜炎が世界中に蔓延し続ける温床となります。抗体を持たない人の存在は、また、ワクチンが効かない型に微生物が変異する可能性につながってしまいます。

誤情報と闘う世界髄膜炎デー

世界髄膜炎デーのキャンペーンは、ワクチンの恩恵を多くの人に伝えることを目的としています。髄膜炎は予防できる病気なのに、その予防は医師会、必要なワクチン接種能力を導入するための政治的決断、そして地域社会に依っているのみだからです。

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ここに記載された内容は、情報提供のみを目的としたものです。専門家による診断、治療、推奨を促進したり、それらに代わるものではありません。疑問がある場合は、信頼できる専門医に相談し、許可を得てから施術を開始しましょう。