人間関係における境界線を確立するために

誰かと新しい関係を築く前に私たちが愛すべき人物は自分自身です。自分を愛することで自分以外の人々との適切な境界線を築き、相手との関係をどこまで進めるのかを知ることができます。誰かを愛するとき、適切な境界線を確立することがとても大切です。
人間関係における境界線を確立するために
Bernardo Peña

によってレビューと承認されています。 心理学者 Bernardo Peña.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 06 12月, 2022

他人と自分の間に境界線はありますか?

他人との境界線、特に恋愛などの愛し合う関係において「境界線」を設定すると考えることは少ないかもしれませんが、実は人間関係における境界線は非常に重要です。

誰かを愛するとき、相手に「ノー」と言うのは簡単ではありません。自分が気に入らないことや好きではないことがあっても、それを拒絶するのは難しく、ついつい我慢する傾向があります。

しかし相手に対して自分の気持ちを伝えられない関係は、相手に過剰に依存している危険な状態です。

愛している時こそ「ノー」が必要

言い争うふたり

 

誰かを愛している時、そして恋に落ちている時こそ、自分の価値や尊厳を失われたと感じたら、それを受け入れられないときっぱり拒否するべきです。どのような人間関係においても、自分の存在価値を大切にすることが第一です。

例えば、パートナーが映画を見たい気分の時にあなたが映画を見たくないのなら、お互いの妥協点を見つけたり、お互いの考え方を尊重して行動することが大切です。

しかしパートナーが自分の思い通りにコントロールしようとする時や、友達と出かけている時に嫉妬心を抱き、友達と出かけることを禁止しようとするならば、はっきりと「いやだ」と言う気持ちを相手に伝えるべきです。

自分自身から目を背け、パートナーの思い通りに行動したり、相手に傷つけられることを良しとしてはいけません。

また、人間関係における「境界線」の設定も非常に大切です。

あなたを本当に愛している人こそがあなたを泣かせる」

「自分がいなければお前は何者でもない」

などの言葉を発するパートナーとの関係は、相手から受ける拷問を許容しているのと同じです

相手への敬意のない人と一緒にいると、常に「ノー」と言わなくてはいけないのに言えないという状況に陥ります。

愛を感じられない相手からの行動や言動をはっきりと拒絶し、愛ではなく虐待、コントロール、感情操作などであることははっきりと相手に伝える必要があります。。

恋をしている時、相手の言動を拒絶する言葉を口にするのは簡単ではありませんが、この言葉によって人間関係の境界線をしっかりと作り出すことができます。

この境界線を脅かす人に対しては、たとえパートナーでもはっきり拒絶できる習慣を身につける必要があります。

人間関係の境界線の理解と確立

海にいる男女

恋をしている時は特に、自分の限界や他人との境界線を見つけるためには、自分にとって大切なものの価値を見極め、それをリスト化することで自分の価値観を反映させる必要があります。

大切なものとは、敬意、優しさ、寛大さ、自由など、これには個人差があります

自分にとって価値のあることや大切なことをじっくりと考えることも大切ですが、必ず書き留めてください。

リストが出来上がったら各項目の隣に新たに空欄を作ります。

この空欄には自分が大切だと感じる項目を脅かす可能性のある、人間関係やパートナーとの関係における出来事や起こる可能性のある事柄を書きましょう。

これらがパートナーの元を去る理由となり、あなたの境界線ともなります。

こちらの記事もご覧ください:正直な人の5つの習慣

自分と他人の境界線について考えるのは、自分が考えるよりも難しいことです。

また恋をしている時はパートナーや恋人との間に境界線がないように感じるかもしれませんが、実は境界線が存在し、私たちは無意識のうちに我慢していることがあります。

この境界線は、不倫、虐待、嘘、または無関心である可能性もあります。

前述したリストを必ず作成し、自分が大切にしている価値観を脅かす相手の言動を決して容認してはいけません。

愛の定義

境界線の設定

相手に対する拒絶や拒否の気持ちを表現するという方法や、自分の価値や価値観を守るためにどのように境界線を設定していいかわからない人が多いのは、現代社会が不健全な愛の概念を作り出しているからです。

現代社会における愛とは、心、体、そして魂の全てを相手に捧げることだと考えられているからです。そして一人でいることは恥ずかしいことで、誰かパートナーが自分の隣にいるべきだという考え方が蔓延していることもその原因の一つです。

つまり、恋人やパートナーがいる時は、この相手を失わないように必死に努力をする人が多く、その結果、境界線を脅かすような行動さえも容認してしまいます。

ニュースなどで虐待の被害者が警察に通報せず、相手の元へ戻っていくことからもこのことは明らかです。

しかし相手の元に戻らず、そのまま自分の生活に戻るべきなのです。そのため、しっかりとした境界線を設定し、それを脅かす相手からは去るという強い考え方が必要です。

最後にこちらの記事をどうぞ:心理的虐待が与える6つの影響

相手の全てを受け入れ、自分には価値がないように扱われてまで相手を受け入れる必要はありません。これは愛ではありません。 あなたが恋をしているなら、まず自分を愛する必要があります。

自分自身を評価し、自分の価値を知りましょう。そして誰も脅かすことのできない、他人とのしっかりとした境界線を確立することが大切です。

周りとの境界線をしっかりと確立することで、あなたを心から愛してくれる相手と出会うことができます。

 


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