「謙虚さ」幸せな毎日のために大切なこと
「謙虚さ」は、毎日の生活の中で実践し、次の世代にも受け継いでいきたい美徳の一つです。
人は生きていく中でさまざまな出来事や感情、挫折などを経験し、時には強さや権力がほしいと願うこともあります。
また、人生の「成功」イコール高い社会的地位や権力であると考える人もいます。何を成功と考えるかは人によって異なるため、高い社会的地位を得ようとすることも間違いではありませんが、「成功」するために自己中心的になったり、成功したことで傲慢になったとしたら、他の大事なことを見失っているかもしれません。
しかし多くの人は、優しい心こそが人生にとって最も価値あるものの一つであると気付き、賢明 かつ謙虚に人生の問題に対処していく方法を次第に学んでいきます。
いつも謙虚でいるのは簡単なことではなく、心にちょっとした変化を起こしたり、物事に違った面からアプローチしたりすることが必要になるかもしれません。しかし、謙虚さを少しだけ心がけることで、人生はより充実することでしょう。
他人を尊重する
「謙虚な人は、他人を自分よりも優先させるため、高い収入や社会的地位を得る上で不利になる」という考えから、「謙虚さ」を欠点ととらえる人もいます。
また、「謙虚さ」を宗教的な教えや哲学と結びつけて考え、謙虚でいるためには色々なものを捨てたり、高潔な生き方をしなければならないと思い込む人もいます。
しかし、裕福であったり、権力があるからといって謙虚になれないということはありませんし、自信を持つことと、謙虚でいることは矛盾していません。また、謙虚になるために特別何かの教えを学ぶ必要もありません。
謙虚さとはとてもシンプルなものです:
- 自分だけが特別であるとか、他人よりも優れているとは考えず、一人ひとりが大切な存在と考え、他人を尊重する。他人のよいところを認めて参考にする。
- 人との関わり、相互関係を意識し、「お互い様」ということを学ぶ。
難しく考えず、毎日少しずつ実践していきましょう。
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言葉だけでなく実践する
謙虚さを形作るものに、言葉と行動が一致しているということと、行動が一貫しているということがあります。
- 公の場では、困っている人を助けることや、ものを分かち合うことの大切さ、誰もが尊重される環境づくりなど、社会貢献についての素晴らしいスピーチをしていても、家では、家族に対して思いやりを持たず、尊大に振る舞う人がいるとしたら、その人は謙虚でしょうか。
- どんなに謙虚なことを口にしても、家族や友人など、自分を大切に思っている身近な人々をないがしろにして悲しませたり、感謝の気持ちを忘れたりしたら、謙虚であると言えるでしょうか?
- また家族や友人に対して、自分がどれだけ相手のために尽くしているか、どれだけ多くのことを相手のためにあきらめてきたかと、繰り返し話して聞かせる人はどうでしょうか。
謙虚な人はいつも言葉と行動が一致しており、場面によってコロコロ態度を変えることや、恩着せがましくすることがないため、周囲の人も良い影響を受けますし、自分が本当に尊重されていると感じることができます。
誰もが謙虚になれる
心理学者のマーティン・セリグマンによって提唱されたポジティブ心理学は、謙虚さを、人生で幸せを感じるために不可欠な要素であると考えています。
心理学は、心の不調を治療するためだけのものではなく、幸せや喜び、楽観主義などに焦点を当て、今の状況をさらに充実したものにするための方法としても活用することもできます。
私たちの誰もが、より充実した毎日のために、人との関わり合いを大切にしながら、喜びや幸せを感じる心や、前向きな気持ち、謙虚さを育てていくことができます。
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