体の１０の不思議

手が水に浸かってシワシワになった状態だと物をつかみやすい、ということをご存じですか？　これは祖先から受け継がれてきた特性です。もっともこれは、現代では昔ほど役に立つ特性ではありませんが。

このブログでは、体に良い健康法、心身の健康状態を改善する方法、美容のための簡単な家庭療法などをご紹介しています。いろいろなヒントやこつ等、新しい情報を提供していますが、今日は体の不思議について、いくつかご紹介します。

人体は精密に調整された機械のようなもので、謎に満ちています。体は人それぞれ特有で、当然ながら同じものは二つと存在しません。今日は体の興味深い秘密についてお話しましょう。

1.消化

食べた物は平均3～6時間、胃の中に留まります。胃の許容量は最大2リットルもあるため、満腹感を覚えるまでに長時間かかる人もいます。そして驚くかもしれませんが、食物は大腸の中に8～20時間も留まります。なぜなら、腸管通過の速度が遅い人もいるため、消化、ビタミンやタンパク質などの合成、排泄の過程に長時間を要することもあるからです。

2.飲まず食わずで 生き延びられる日数

これは誰もが考えたことのある疑問でしょう。最悪の状況です。飲まず食わずの状態でいたら、人はどうなるのでしょう？体はものを食べないことよりも、水を飲まないことに対して耐久力がありません。従って、人は常に十分な水分補給をする必要があるのです。水分が不足すると、体は深刻な状態に陥る可能性があります。

健康状態にもよりますが、人はものを食べなくても7日ほど生きることができます。ですが、水や水分を摂らないと 2 ～ 3 日しか生きられません。脱水状態になると、直ちに健康障害が起き始めます。

3.皮膚の不思議

皮膚はとても興味深い器官です。人は一生の間に どのぐらいの量の角質（死んだ皮膚）を落とすと言われているか、ご存じですか？13キロ以上です！気持ち悪いと思うかもしれませんが、これは健康的な人であれば普通のことです。角質を落として新しい細胞を再生することで、健康的で若々しい外見を保つことができるからです。

4.指を長時間水に浸けるとシワシワになる理由

これは不思議な現象ですよね。バスタブやプールに長時間浸かっていると、手の指や足の裏までもがシワシワになります。これは祖先から受け継がれてきた特性です。指先にシワができると、濡れた場所でも小さな種や植物を容易につかむことができます。シワが指の把握力を強くするのです。このことを試すには、バスタブの底におはじきを置き、指にシワができる前と シワができた後で、おはじきのつかみ易さの違いを比べてみればわかります。是非試してみてください。

5.舌の不思議

舌は1人に１つしかありません。平均10cmほどの長さですが、その形、溝、シワは、指紋と同様に その人特有のものです。人は生まれた時、味蕾（舌の粘膜の乳頭に分布する花の蕾状の器官。味の刺激を味覚神経に伝える。味覚芽。）の数は何百万個もありますが、その数は時間が経つと減少します。そのため、子供の頃に味わった風味は、大人になると味わえなくなってしまうのです。

6.赤ちゃん

人は生まれた時、骨が約 300 個あるのをご存じですか？それが成長するに従って いくつかの骨がくっつき合い、大人になるまでには206個にまで減少します。

赤ちゃんの不思議は他にもあります。赤ちゃんが必ずリラックスするもの、それは心臓の鼓動音です。赤ちゃんが母親の子宮の中にいる9か月間、あらゆる成長段階を通して絶えず心臓の鼓動音を聞いて過ごしてきたからです。ですから、赤ちゃんの寝つきが悪い時は、赤ちゃんの頭を自分の胸にくっつけて心臓の鼓動音を聞かせてみて下さい。

7.髪の成長

夜に十分な睡眠をとることが どれ程大切なことかを、今までに何度もご説明してきました。睡眠中には、リンパ系の解毒が行われたり、子供の時には成長ホルモンが分泌されたりします。成長期が終わった大人の場合、背が伸びることはありませんが、髪は伸びます。髪は一週間に 2 ～ 3 ナノメートル（ナノメートル＝1メートルの1億分の1）伸びるのです。

8.毎日 抗体が約3ｇ作られる

これは本当に興味深いことです。人の免疫システムは1日に約3ｇの抗体を作る能力があり、微生物、ウイルス、細菌から体を防御します。抗体がないと、常に病気に侵されている状態になるでしょう。

9.胃

赤面したり、頬が紅潮したりしている時は、同時に胃の内膜もまた赤くなっています。「胃は第二の脳」という有名な言葉を思い出して下さい。感情は胃に反映されやすいのです。

だからこそ、胃をきれいに保つことが大切なのです。

10.へそは細菌の源

へそには実にたくさんの細菌が住まうということをご存じですか？　体を洗う時、へそを洗うのを怠りがちですが、綺麗に保つことを心がけましょう。