充実したセックスライフから得られる驚きの効果
セックスには健康促進に絶大な効果があるにもかかわらず、何世紀にもわたり抑制され、その効果が見逃されてきました。いまだにセックスをタブーで、恥ずかしい行為だと考える人が多いのも事実です。
本記事では、様々な科学的な研究により明らかになった驚くべき効果をご紹介します。セックスは私たちの気分を上昇させるだけはありません。
セックスから得られる効果:
- 不安感や気分の低下を改善
- 不眠症の解消
- 自尊心の改善
- 免疫システムと心臓血管系機能の強化
- 代謝の向上
- 長生きや若返り効果
セックスがもたらす健康促進効果
性行為中には脳内化学物質が放出されます。この物質が様々な健康促進効果をもたらします。
セックスは「魅力的になる」効果のあるホルモンの分泌を促進するため、その効果は美容液にも勝るといわれています。セックスをする時に生成されるエストロゲン、テストステロン、そしてコラーゲンは、私たちの髪質や肌の調子を良くし、顔をより健康的に見せる働きがあります。
- セックスはどんなアンチエイジングクリームよりも効果的です。性的刺激によって分泌が促進されるデヒドロエピアンドロステロン(略称 DHEA)などのホルモンは、若返りホルモンとも呼ばれます。
- 絶頂感を感じたときに分泌されるプロラクチンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、これにより私たちの体からいいニオイがする効果があるといわれています。
- セックスは、私たちの心臓を保護する働きがあります。
- セックスを行っている間は心拍数が上昇するため、運動と同等の効果があるといわれています。
- セックスによって代謝が向上します。
- セックスに使う体の部分、特に骨盤などの引き締め効果があります。
- セックスによる膣の収縮、肛門括約筋の痙攣や収縮、そして、尿道の収縮は、その周りの筋肉を強化します。
- セックスには強い鎮痛作用があります。エンドルフィンやコルチコステロイドの分泌により、身体的な痛みや不快感を抑制する働きがあります。さらにこれらの物質には、神経終末と呼ばれる神経細胞体から伸びた軸索の末端部分への鎮静効果があります。
- オキシトシンには抗ストレス効果があり、血圧や心拍数を下げる働きがあります。
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これらの効能の他にも、セックスは副作用の心配なく心身の健康を促進する効果をがあることが明らかになっています。
古代ギリシアの哲学者であるプラトンは「オリンピック競技者はレース前のセックスを控えるべきである」といったと伝えられていますが、これは現在では意味を持たない言葉となりました。
セックスの健康改善効果
セックスは私たちの健康改善に多大な影響を及ぼします。
充実したセックスライフがもたらす健康促進・改善効能は、生殖器の健康という点を越えて無限です。
また、セックスライフと夫婦関係や恋愛関係がどのように係わり合っているかも重要なポイントです。
「セックスを伴う関係」という言葉を使うとき、それはセックスだけの関係と言う意味ではなく、セックスを通じての相手とのコミュニケーションと言う意味です。また、自分と自分の感覚が何を求めているのかを探す冒険でもあります。
パートナーとのセックスライフを含めた関係に制限を設けてはいけません。セックスライフを制限することは、自分のアイデンティティも含めて、相手との関係や自分の欲望を無視して、心の壁を作りだしているのと同じです。
セックスについての相互理解を深めることで、心理的、肉体的、そして精神的なバランスを正常に保つことができます。
自分を理解してもらえない状況から生じる欲求不満は、否定的で危険な気分の低下をもたらしますが、理解を深めることでその危険を回避できます。
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セックスを楽しむ時に大切なのは冒険心
自分が何に喜び、何に不快感を感じるのか分かっていますか?自分の体、感情、そして自分の欲求を理解することは、セックスライフでは非常に大切です。前述したように、自分がどんな行為が好きなのかを理解した上で、パートナーに自分の希望を伝えましょう。
自分を大切にし、自分を尊重した満ち足りた時間を過ごす中で、自分が本当に必要なものがわかるようになり、身体的そして精神的な自分の内なる欲望を見つける能力が身につきます。
充実したセックスライフを送ると、その驚くべき効果をすぐ実感するでしょう。セックスは、人間として、そして「ありのままの自分」として生きていくために必要です。セックスをタブーだと考えず、セックスをするのは素晴らしいことだと考え、充実したセックスライフを送ってください。
参考文献
Loewenstein, G., Krishnamurti, T., Kopsic, J., & McDonald, D. (2015). Does Increased Sexual Frequency Enhance Happiness? Journal of economic behavior & Organization, 116, 206-218.
Cheng, Z. & Russel, S. (2015). Sex and happiness. Journal of economic behavior & Organization, 112, 26-32.
Brody, S., & Costa, R. M. (2012). Sexual Satisfaction and Health Are Positively Associated With Penile-Vaginal Intercourse but Not Other Sexual Activities. American Journal of Public Health, 102(1), 6–7. http://doi.org/10.2105/AJPH.2011.300428
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- Loewenstein, G., Krishnamurti, T., Kopsic, J., & McDonald, D. (2015). Does Increased Sexual Frequency Enhance Happiness? Journal of economic behavior & Organization, 116, 206-218.
- Cheng, Z. & Russel, S. (2015). Sex and happiness. Journal of economic behavior & Organization, 112, 26-32.
- Brody, S., & Costa, R. M. (2012). Sexual Satisfaction and Health Are Positively Associated With Penile-Vaginal Intercourse but Not Other Sexual Activities. American Journal of Public Health, 102(1), 6–7. http://doi.org/10.2105/AJPH.2011.300428