炎症を緩和する6つのビタミン
赤み、浮腫、痛み、動きが制限されるなどの症状を伴う炎症は、微生物、刺激物質、そして 怪我などが引き金となりますが、その根本的な原因は体内にあると言われています。
抗酸化成分が豊富に含まれているビタミンには、炎症を緩和する働きがあるため、これらのビタミンをバランスよく毎日の食事に取り入れることが大切です。
本記事では、炎症を緩和するビタミンとそれを含む食品をご紹介します。
1. ビタミンA
ビタミンAには、筋肉や関節に発生する痛みを解消する作用と、目や肌の健康を維持する働きがあります。
免疫システムを強化するビタミンAは、筋肉組織や骨の成長を促進し、体内の炎症反応を正常に保ちながら、炎症メディエーターと呼ばれる炎症仲介物質であるMVPー1を軽減します。
ビタミンAの摂取方法
ビタミンAを豊富に含む食品をご紹介します:
- 赤ピーマン
- 赤唐辛子
- さつまいも
- 人参
- レタス
2. ビタミンE
ビタミンEは私たち人間の健康維持に欠かせない栄養素です。
私たちの体はビタミンEを作り出すことができないため、毎日の食事から摂取する必要があります。
成人が一日に摂取すべきビタミンEは15mgで、2008年に行われた研究で、ビタミンEを積極的に摂取することで、サイカトンと呼ばれる炎症仲介物質を軽減することが明らかになりました。
ビタミンEの摂取方法
ビタミンEを自然な方法で摂取するためには、以下の食品を毎日の食事に取り入れることが大切です。
切り傷ができたり、炎症の症状が起きたら、特に積極的に取り入れてください。
- ナッツ類(くるみ、ヘーゼルナッツ)
- ひまわりの種
- ベジタブルオイル
- 野菜(ほうれん草、ブロッコリー、トマト)
- 果物(マンゴー、キウイ)
こちらの記事もご覧ください:肌に良いビタミンEカプセル:5つのアプローチ
3. ビタミンC
ビタミンCは、筋肉組織を保護しながら治癒することで、筋肉痛や関節痛の症状を和らげます。
ビタミンCには以下の効能があります。
- 免疫システムの強化
- 細胞の成長を促進
- 筋肉の保護と成長促進
ビタミンCの摂取方法
一日に必要なビタミンCの摂取量は1gで、ここにフラボノイド500mg(天然の抗酸化物質)が加わります。
フラボノイドを摂取するためには、以下の食品を積極的に摂取してください。
- 野菜(アーティチョーク、ほうれん草、ブロッコリー)
- 果物(りんご、レモン、ザクロ、アプリコット、プルーン)
- 緑茶
- カカオ
いくつかの研究から、ビタミンCを積極的に摂取することで、体内の炎症を軽減することが証明されています。
ビタミンCを多く含む食品をご紹介します。
- オレンジ
- ピーマン
- キウイ
- タイム
- カリフラワー
- 唐辛子
- グアバ
4. ビタミンB
ビタミンBをはじめとするビタミンB群は、代謝を正常化しながら免疫システムを強化し、筋肉や関節の痛みや炎症を解消しながら肌を健康に保ちます。
筋肉を引き締めながら関節の炎症を軽減する働きのあるビタミンB群は、関節炎などの慢性病にお悩みの方におすすめです。
またウイルスなどが原因の急性疾患の治療にも効果を発揮します。
一日に必要な摂取量は50mg以上ですが、2回に分けて摂取することもできます。
ビタミンBを含む食品をご紹介します。
- 卵
- 脂肪分の少ない肉類
- 肝臓
- ピーナッツバター
- クルミ
- 大豆
5. ビタミンD
ビタミンDは天然の水溶性ステロイドで、太陽の光を浴びると私たちの体内で自然に生成されるため、太陽の光を適度に浴びる人は必要以上にサプリメントなどで摂取する必要はありません。
ビタミンDは炎症を軽減するのに効果的で、特にガン患者は積極的に取るべき食品です。
太陽以外で、ビタミンDを摂取するためには以下の食品がおすすめです。
- 魚
- 牡蠣
- ハム
- 豆腐
- 乳製品
6. ビタミンK
ビタミンKは、単球と呼ばれる白血球細胞による炎症成分を抑制することで炎症を予防します。
ビタミンKは心臓と骨の健康を促進することでも知られており、血管組織の石灰化や硬直を軽減することで、心臓発作を予防する効果があります。
ビタミンKが多く含まれる野菜をご紹介します:
- ほうれん草
- カブの葉
- スイスチャード(不断草)
- パセリ
- ロメインレタス
- ブロッコリー
- カリフラワー
こちらの記事もご覧ください:ビタミンK不足を示す4つのサイン
炎症を軽減する効果のあるビタミンの摂取
バランスのとれた健康な食事を心がけることで、体内に必要な栄養素を補給しながら炎症を予防・軽減します。
健康的な食事はつまらないものではありませんし、今回ご紹介したように、炎症を軽減するのはさほど難しいことではありません。
炎症を軽減する効果のある食品を毎日の食事に取り入れながら、継続して運動を行うことでさらなる効果がアップします。
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