寄生虫感染の6つの症状

腸内寄生虫はとても一般的です。ここでは、寄生虫の可能性を示す症状を紹介していきます。
寄生虫感染の6つの症状
Maricela Jiménez López

によってレビューと承認されています。 医者 Maricela Jiménez López.

によって書かれた Maricela Jiménez López

最後の更新: 06 12月, 2022

体内に寄生虫がいるというと、多くの人が気持ちが悪いと思ったり怖いと感じるかもしれません。しかし、寄生虫にかかっているからと言って恥ずかしがる必要はありません。寄生虫は、かなり一般的な感染であり、例えばアルゼンチンのラプラタ国立大学の研究などによれば、寄生虫が公衆衛生の問題へと発展している国もいくつかあるのです。

寄生虫がいる場合は、医師の診察を受け、その指示に従って早期回復を目指せばよいだけのことです。ただし、特に子供の場合は、寄生虫がその他の健康問題へと発展する場合もあることが分っており、症状に気を使って治療を受けることが必須です。

次に、腸内寄生虫とは何なのか、そして寄生虫がいる可能性を示す症状をいくつかご紹介します。

腸内寄生虫とは?

寄生虫とは、他の生物内外に付着し、その宿主から養分を得て生きる生物のことを言います。つまり、腸内寄生虫が生き残れるかどうかは、宿主である人間の養分と健康状態によるということです。

腸内寄生虫の感染経路は様々あります。マドリードのラモン・イ・カハル病院の感染症科による研究によると、最も一般的な感性経路は、良く調理されていない食べ物を食べることによって感染する経口感染です。幼虫は、生の牛肉や豚肉に簡単に隠れることが出来ます。

また、水や調理されていない野菜、フルーツに寄生している場合もあります。動物と接することによって感染することも研究によって明らかにされています(ネコ、イヌ、鳥類などのペットからの感染も珍しくありません)。

寄生虫には多くの種類があり、それぞれ大きさや形も異なり、現れる症状も違ってきます。

 

寄生虫感染が疑われる症状

下痢

寄生虫感染の症状に苦しむ女性

下痢は寄生虫だけでなく、多くの病気の一般的な症状です。新鮮でない食品を食べた場合や、心臓や呼吸器の感染症など、多様な原因から下痢が起こることが、サン・カルロス医療病院の研究で確認されています。

下痢は、腸内に単細胞生物が寄生している場合に非常によく見られる症状です。これらの寄生虫は目に見えない場合が多いですが、腸内寄生虫と呼ばれます。

数センチ以上の大きなサイズの寄生虫の場合、腸内の寄生数が異常に多い場合にのみ下痢の症状が現れます。この場合、便の中に肉眼で寄生虫が確認できることもあります。

腹痛

寄生虫による腹痛は、断続的でかなり強いものなので、けいれんと勘違いする人も多いです。強い生理痛に似ているため、寄生虫による症状を無視してしまう女性もいます。

寄生虫が原因の腹痛は、胃ではなく足に近い上体下部が痛みます。また、過敏性腸症候群と寄生虫の関係性を示す研究もあります。これは腸の壁を直接食べる大きな腸内寄生虫の存在を示している場合があり、これによって末梢神経が刺激されて強い痛みが感じられます。

発育の遅れ

トイレに座る子供

この症状は、子供や若者に一般的な症状です。寄生虫は成長に必要なビタミンやミネラルを多く奪ってしまいます。

パラグアイのアンスンシオン国立大学の研究によると、寄生虫に感染している子供は、他と比べて背が低く痩せている傾向があります。また、エネルギーがあまりない場合もあります。もしも子供が日中に長く眠り、疲れた状態で目を覚ますような場合、腸内寄生虫に感染している可能性があります。治療を開始するために医師に相談しましょう。

疲労

疲労は、寄生虫に感染することによって起こる栄養不良の症状であると言えます。体内の寄生虫が宿主の人間の栄養を奪ってしまっている場合、身体が弱っているような常に眠たい感覚を覚えます。自分のエナジーレベルが変わったと感じる場合、その他の症状が現れないか注意してみてみましょう。

空咳

寄生虫感染の症状に苦しむ男性

腸内に棲みついて生きる寄生虫はたくさんいます。しかし、幼虫の時点では体内の他の部分で育つことがあります。ペルーの国立サン・マルコス大学の獣医学部の研究によると、成長初期の段階に肺に進出する寄生虫がいることが分っています。

これは、より繊細な細胞組織の炎症を引き起こすこともあります。風邪薬や喉の薬で治まらない乾いた咳は、寄生虫が原因かもしれません。この症状はかなり辛く、痛みがある場合もあります。

ご存知ですか?:寄生虫に対する自然療法

食欲の変化

寄生虫というのは身体にとって体内に棲む異物ですから、その存在を感じなくても身体は継続的に刺激を受けています。

この刺激が消化中の食べ物によるものか寄生虫によるものか脳は判断できないため、腸が満たされているサインだと誤解してしまいます。

こうして食欲に急な変化が起こり、少量の食事で満足するようになってしまう可能性があります。

また一方で、非常に多くの栄養を必要とする寄生虫もいて、この場合は栄養不足が起こります。すると以前より頻繁に空腹感を覚えたり、食事の量が増えたりします。

まとめ

今回挙げたいずれかの症状が出たときは、よく注意しなければなりません。ここにあげた症状一つだけで、腸内寄生虫の存在を確定することは出来ません。しかし、2つ以上の症状が同時に現れた場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。

寄生虫に感染している場合、抗寄生虫薬が医師から処方されるでしょう。一度服用したら、二週間後にもう一度服用すると言うのが一般的です。感染が広まるのを防ぐために、家族全員が治療を受けることが賢明です。

それでも、一番の治療は予防です。子供の場合は、特に食事の前や外で遊んだ後の手洗いを徹底しましょう。爪も非常に重要な部分で、常に短く清潔に保つべきです。


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