ビーツのジュースで脳を健康に!
日本でも鮮やかな色と独特な香りがするビーツの人気が高まっています。
いくつかの研究によると、1日にグラス1杯ビーツのジュースを飲むだけで、脳への血液の流れが増加する効果があるため、認知症などの症状を改善するのに効果があると考えられています。
今日は、この脳に良いビーツについて見ていきましょう。
脳の健康に良いビーツジュース
ビーツは元々、はるか遠くアフリカの沿岸地域が原産で、その後、アジアやヨーロッパにも出回るようになりました。
ロシアの伝統料理ボルシチの赤い色はビーツだというと、日本人にも馴染みがあるのではないでしょうか。
ビーツはその根元だけではなく、実はその葉も昔から重宝されてきました。
古代ローマ帝国では特に愛されており、様々な料理で食べられていました。
またイギリスが、フランスのサトウキビ使用を禁じたため、ナポレオンは、ビーツを糖質 として使うように普及させ、現在でも一部の地域では、砂糖の生成に必要不可欠な素材として重宝されています。
糖尿病の人は医師や栄養士に相談して、代替えとしてビーツを使用できるかを尋ねるのも良い考えでしょう。
しかし「糖分が多い」と聞くと、あまり健康には良くないと感じるかもしれませんが、実際は、脳はエネルギー源として、ビーツに含まれる成分の一つであるブドウ糖を必要としますし、これ以外にもビーツには豊富な栄養素が含まれています。
では詳しく見てみましょう。
硝酸塩
ビーツには硝酸塩が非常に豊富に含まれています。硝酸塩には、血管 を広げ、血液の流れを促すため、体内に十分な酸素が供給される効果があると言われています。
この効能は、ビーツほど豊富ではありませんが、ニンニク、スイスチャードやほうれん草などの葉物野菜にもみられます。
ビーツに含まれる硝酸塩は、心臓発作になるリスクを減らすことができると考えられています。
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ビーツは慢性的な炎症に効く
さらにビーツには、心臓発作をはじめとする多くの心疾患の原因とも言われる、慢性の炎症を予防・緩和する効果がある生物活性化合物が含まれています。
体内で起こる炎症が多ければ多いほど、血液の流れがスムーズにはいかなくなり、体内における酸素の量が減り、毒素が蓄積される原因となります。
ビーツを一週間に2〜3個食べることをお勧めします。
この習慣を継続して行うことで、高血圧やアテローム性動脈硬化 のリスクを減らすことができるでしょう。同時に、認知機能にも良いでしょう。
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脳に良いビーツジュースの作り方
材料
- 生のビーツ 3個
- ニンジン 2本
- 赤キャベツ ¼個
- みかん(小) 7個
- 水 2カップ
作り方
- 最初に、ビーツとニンジンをよく洗います。
- 次に洗ったビーツとニンジンを小さめ一口大に切ります。キャベツも同様に切りましょう。
- ブレンダーまたはミキサーに切った野菜を入れます。
- なめらかになるまでブレンドし、横に置いておきます。
- 次に、みかんを絞りジュースを作ります。
- 先ほどの野菜ジュースにみかんの絞り汁と水を加え流と完成です。とてもおいしいですよ!
このドリンクは1日を通して分けて飲むと良いでしょう。
朝食に一杯、昼食または夕食時に一杯飲みましょう。
中サイズのビーツ1個と水だけで作ったジュースを飲むのも良いでしょう。とても簡単にビーツの効能を摂取することができますよ。
脳がきっと喜ぶはずです!
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- Clifford, T., Howatson, G., West, D. J., & Stevenson, E. J. (2015). The potential benefits of red beetroot supplementation in health and disease. Nutrients. https://doi.org/10.3390/nu7042801
- B.H., C., V., B., S., P., V.R., G., Y.A., V., K., K., & R.M., M. (2016). Effects of a dietary beetroot juice treatment on systemic and cerebral haemodynamics-A pilot study. Journal of Clinical and Diagnostic Research. https://doi.org/http://dx.doi.org/10.7860/JCDR/2016/20049.8113