足からタコを取り除く家庭療法
タコ(胼胝)とは、過剰な圧迫や摩擦によって皮膚が硬くなり、黄ばんでしまった部分を言います。
これは見かけだけの問題ではありません。時には痛みをともなったり、ひび割れて感染症を引き起こしたりする可能性があります。
一番よく見られるのは足の裏ですが、継続して摩擦を受けた場合、手や身体の他の部分にもできることがあります。
タコができる原因としては、窮屈な靴をはくことや、裸足で歩き回ること、激しい運動や肉体労働をすることなどが挙げられます。
幸いなことに、硬くなった部分を減らし、もとのやわらかい肌を取り戻すのに役立つ自然療法がいくつかあります。
今回は、タコがもっと深刻な問題を引き起こす前に家庭で実行できる 5 つの自然療法をご紹介しましょう!
ひまし油&リンゴ酢療法
ひまし油とリンゴ酢は、どちらも強力な抗菌作用がありますから、損なわれた皮膚を浄化し、感染症から守ります。
用意するもの
- リンゴ酢 カップ1/2杯(125 cc)
- ひまし油 大さじ2杯(20 cc)
- お湯 2リットル
- 液状石鹸 大さじ2杯(20 cc)
- 軽石 1個
治療法
- 液状石鹸を2リットルのお湯にまぜ、大きな容器に移します。
- リンゴ酢を加えてから、足を15分間浸しましょう(熱すぎないようご注意ください)。
- 15分たったら、軽石でタコをこすり、余分な角質を取り除きます。
- やわらかいタオルで足を乾かし、患部にひまし油をすりこんだら完了です。
- これを10日間続けましょう。
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玉ネギ療法
この方法は、タコができた皮膚をやわらかくします。
また、玉ネギが持つ殺菌成分と抗真菌成分が細菌を除去し、真菌感染症のリスクを軽減するのに役立ちます。
用意するもの
- リンゴ酢 カップ1杯(250 cc)
- 玉ネギの輪切り 1切れ
- ガーゼ付絆創膏 1枚
治療法
- リンゴ酢をガラスびんに注ぎ入れ、玉ネギの輪切りを加えます。
- これを暖かいところに24時間置いたあと、玉ネギを取り出してタコにかぶせます。
- 絆創膏で玉ネギを肌に固定し、一晩そのままにしておきましょう。
- タコがやわらかくなって除去可能となるまでくり返してください。
食パン療法
パンを使った治療法はあまり知られていませんが、リンゴ酢と組み合わせることで、足にできたタコをやわらかくするのに大変役立ちます。
用意するもの
- 古い食パン 1枚
- リンゴ酢 カップ1/2杯(125 cc)
- ガーゼ付絆創膏 1枚
- 食品用ラップ
治療法
- 食パンをリンゴ酢の入った容器に浸してから患部にはりつけ、絆創膏で固定します。
- ラップで包んで、一晩そのままにしておきましょう。
- タコがなくなるまで、この治療法をくり返してください。
アスピリン療法
アスピリンにはサリチル酸という物質が含まれていますから、患部に塗ることで角質を減らし、皮膚の再生をうながすことが可能です。
アスピリンを局所使用すると、タコを小さくし、傷跡をめだたなくするほか、清潔感を与えてくれます。
用意するもの
- アスピリン 5錠
- リンゴ酢 大さじ3杯(30 cc)
- ガーゼ付絆創膏 1枚
治療法
- アスピリンをすり鉢とすりこぎを使って砕いたものをリンゴ酢にまぜあわせ、なめらかなペースト状にします。
- これを足のタコに塗ってから絆創膏で覆い、1時間そのままにしておきましょう。
- そのあと絆創膏を取り、患部を軽石でこすってから洗い流します。
- これを少なくとも1週間に3回実行しましょう。
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ニンニク&オリーブ療法
ニンニクの持つ抗真菌成分は、白癬菌(水虫の原因)を抑え、かゆみ・ひび割れ・乾燥などの問題を軽減するのに役立ちます。
オリーブオイルは硬くなった皮膚をやわらかくするほか、フリーラジカルや毒素によって引き起こされる細胞へのダメージを軽減してくれます。
用意するもの
- ニンニク 5片
- オリーブオイル 大さじ5杯(80 g)
- ガーゼ付絆創膏 1枚
- ソックス 1足
治療法
- ニンニク5片をバラバラにして薄皮をむいたものをすり鉢に入れ、すりこぎを使ってつぶしてペースト状にします。
- これをオリーブオイルとよくまぜあわせ、2時間寝かします。
- そのあと足をきれいに洗ってからこのペーストを患部に塗り、絆創膏で固定します。
- 上からソックスをはき、一晩そのままにしておきましょう。
- これを1週間に2度くり返してください。
いかがですか。足裏からタコを取り除くため、さっそくやりやすい方法を選んで実行しましょう。これらの自然療法に加え、足にあった靴をはくこと、毎日十分に水を飲むこと、保湿ローションを使うこともお忘れなく!
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