愛情を伝えることの大切さ
誰かを心から思いやり、尊重する気持ちは、この世で最も美しいものの一つです。しかし、相手からの愛情や優しさを当然と考え、相手をいたわることもせず、感謝の気持ちを伝えることもなければ、その愛情はいつか永遠に失われてしまうかもしれません。
パートナーシップの専門家は、カップルが別れてしまう最も一般的な原因の一つは、どちらか一方が、相手に十分な愛情や関心を示さないことであると述べています。
パートナーから受け取る愛情や優しさを当たり前のように考えてしまう人もいますが、実際のところ、そういった感情はいつでも変わり得るものです。使い古された言葉ではありますが、花に水を与えるように、愛情も毎日育てていく必要があります。この記事では、パートナーに愛情を示すことの大切さについてお伝えします。
愛情を育てること
パートナーを愛しているのだからそれで十分と考える人は多くいますが、二人の関係を維持するためには、時には気持ちを相手にしっかりと伝える必要があります。
年齢や、一緒に過ごした時間の長さ、これまでの経験などに関わらず、愛情表現で相手との絆を確かめるのはとても大切なことです。
私たちの脳には報酬系と呼ばれるシステムがあり、愛情を感じたり、親密な関係を経験したりというような心が満たされる出来事があると、ドーパミンやオキシトシンが分泌され、脳は活性化し、心地良さを感じます。脳は、誰かと一緒に過ごし、一体感を得るという目的のために複雑に機能しています。
私たちの心は、生きていく上での目的だけではなく、愛情を注ぐ対象を必要としています。
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大切な存在
- パートナーは、家に帰ったときにただいまを言うだけの相手でもありませんし、一方的に自分の愚痴を聞かせるだけの相手でもありません。
- 自分自身を愛することももちろん大切ですが、親しい相手との関係を維持するためには、愛情を示して絆を強くすることが大切です。
- 言うまでもないことかもしれませんが、パートナーも、さまざまな感情や欲求を持っており、私たちがそうであるように、愛されることや、いたわりを必要としています。
- 共に生きていくことを決めた相手だからこそ、お互いに、相手がどれほど大切かしっかり伝える必要があります。そばにいてくれることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを表すようにしましょう。小さなことの積み重ねで、愛情は深まっていきます。反対に、言葉が足りないせいですれ違いが起きることもあります。
- 共感や関心を示すこととコミュニケーションは、二人の関係の柱となります。
毎日のささやかなことを大切に
- あなたのパートナーが必要としているものは、特別な贈り物でも、エキゾチックな土地への旅行でも、ディナーを直前にキャンセルしたことへのの言い訳でもなく、ただあなたがそこにいてくれることなのです。
- 愛情を伝えることが、毎日のささやかなことを特別にします。何気なく髪を撫でること、落ち込んでいる相手を抱きしめること、相手がどんなに素晴らしい存在で、相手といることでどんなに幸せか言葉で伝えることなど、どんな方法でもよいのです。
パートナーを支える
- パートナーとは心の支えでもあり、お互いに助け合える存在でもあります。しかし、例えば「私はこうしてあげたんだから、あなたも私にこうするべき」というように、「支える」ということに対して違った考えを持っている人もいます。いつも自分を中心に置いて、損得を考えたり、見返りを求めたりするのであれば、それは本当の愛情と言えるでしょうか?
- 幸せで長続きする関係を築いている人たちは、無条件に相手をサポートし、そばにいることの大切さを知っています。パートナーの存在は、困難な時期であっても、いつもそこに愛情とサポートがあることを思い出させてくれます。
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あなたを成長させる愛とは
あなたのことを大切に思っている人は、あなたの成長を見守ったり、支えたりすることはあっても、邪魔をしようとすることはありません。愛情は、目標に向かって進むための力をくれると同時に、心の拠り所にもなります。
- しかし、お互いの成長を理解し、支えるということを、全ての人が簡単にできるわけではありません。愛情をどうやって育てていったらよいのか知らずに、相手を束縛してしまう人や、自分の気持ちを伝えずにいる人もいます。
- 大切な人には、いつも気にかけているということや、相手の趣味、興味のあるものに関心を持っているということをしっかり伝えましょう。また、相手が大事に思っているものを尊重したいということ、そして、いつも相手の幸せを望んでいるという気持ちも表してください。
大切な人には、大げさでなくてもよいので、愛情や関心、共感を毎日伝えていきましょう。
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