水虫に効く自然療法7つ

足をきれいにして乾いた状態を保つのに加えて、自然の素材の抗菌作用を利用する家庭療法が使えます。次にそれらを見ていきましょう。
水虫に効く自然療法7つ
Carlos Fabián Avila

によってレビューと承認されています。 医者 Carlos Fabián Avila.

によって書かれた Ivan Aranaga Amengual

最後の更新: 15 11月, 2022

水虫は、高温多湿という二つの条件を満たす環境を好む細菌の感染によって起こります。

水虫の見分け方がわかりますか?治療法を知っていますか?この記事で、その主な症状と原因について見きましょう。さらに、水虫に対抗するための自然療法もいくつかご紹介します。

なぜ水虫になってしまうの?

水虫になった足
水虫は、高温多湿を好む菌による感染です。

アメリカ国立生物工学情報センターによると、水虫は皮膚糸状菌の感染によって起こります。皮膚の表面の小さな割れや傷を通して中に入り込みます。

足は蒸れて暖かい状態であることが多く、この細菌が繁殖しやすくなります。水虫になる要因には以下のようなものがあります。

  • 足が濡れた状態で長時間放置する。
  • 大量の汗をかく。
  • 足を良く乾かさない。
  • 足の皮膚の小さな傷。
  • 免疫力が低下している
  • コットン製ではない靴下やタイツの着用、あるいは通気性の悪いビニール製の靴を履いている。

厄介なことに水虫は感染力が強く、指から指、足から足、シャワーの床、靴の共用などあらゆる状況で菌に感染してしまう可能性があるのです。万が一、水虫を発症してしまった場合にはすぐに治療を施し、水虫が広がらない様にしなければなりません。

こちらも併せてお読みください:水ぶくれを治す9つの方法

水虫の症状とは?

水虫はその程度によっていろいろな症状があります。よく見られるものが以下のような症状です。

  • 悪臭
  • 赤くなる
  • つま先に水虫が出来たときの痛み
  • 膿や浸出液で満たされた水ぶくれ
  • 肌の乾燥
  • 肌のヒリヒリ感やかゆみ

水虫に効く自然療法

水虫は細菌の感染によって起こります。そのため、医師に処方された薬か市販の抗菌剤を使って対処するのが一般的です。「Cochrane Library」というデータベースの情報によると、水虫治療には抗菌剤を1日2回、4週間続けて使うべきだとされています。

しかし、再感染の可能性があるために治療が長引いて何度も繰り返される場合もあります。再感染予防のためには、足を常に乾かすようにする、空気の通りが良い靴を履く、そしてプールや公共の場で裸足で歩かないようにしましょう。

これに加えて、家庭でできる自然療法も存在します。科学的裏付けは十分ではありませんが、副作用もなく、実際に効くという体験談はたくさんあります。

1.お酢

器に注がれたお酢
お酢は酸性で肌のpHを変えてしまう可能性があるため、使い過ぎに注意しましょう。大さじ2杯で十分です。

りんご酢を使った足湯は、水虫対策としてポピュラーな民間療法です。「Medscape General Medicine」という雑誌に掲載された記事によると、りんご酢には細菌感染に効果的な成分が含まれています。ただし、具体的に水虫に対して有効かどうかについては、まだデータがありません。

いずれにせよ、かゆみなどの症状を和らげてくれる安価で安全な素材であることは確かなようです。家庭で試してみたい方は以下の方法を参考にしてみてください。

材料

  • お酢 大さじ2
  • ぬるま湯 3カップ

 

やり方

  • バケツか洗面器等にお酢とぬるま湯を入れます。
  • 足を15分間浸けます。
  • 終わったら、足の水分をよく拭き取ります。これを一日2回行ってください。

2.塩

塩も水虫に効果が期待できる材料です。上同様に足湯に使いましょう。

材料

  • 塩 大さじ6
  • 水  4カップ

やり方

  • バケツ等に塩と水を入れ、足を浸します。
  • 15~20分ほど浸した後、よく乾かします。
  • これを少なくとも15日間連続で行ってください。

3.重曹

重曹
重曹と水は基本的に無害ですが、もしも副作用に気が付いたら、直ちに使用を中止してください。

民間で水虫の治療に良く使われる材料の一つに重曹があります。さらなる研究は必要ですが、「Mycopathologia」に掲載された研究で、皮膚の抗菌に重曹が効果的であることが分かっています。

しかし、まだ研究が十分でないことから、実際に利用する場合は注意してください。もしもおかしな反応がみられた場合は、すぐに使用を中止してたっぷりの水で洗い流しましょう。

材料

  • 重曹 大さじ3
  • 水 適量

やり方

  • 重曹をほんの少量の水と一緒に混ぜ合わせて、もったりとしたペーストを作ります。必要な量に応じて、水と重曹の量を調節してください。
  • 出来たペーストを患部に塗ります。20分後に洗い流しましょう。

4.玉ねぎの汁

玉ねぎには抗菌成分が含まれており、水虫菌にも効くと言われています。学術雑誌「Fitoterapia」に掲載された研究では、皮膚糸状菌による感染症の治療に対して、玉ねぎにもニンニク同様に効果が期待できることが分かっています。

ただし、前項同様、その効果と安全性を確認するためにはさらなる研究が必要です。そのため、もしも副作用が出た場合には使用を中止しましょう。

材料

  • 玉ねぎ 1~2個

やり方

  • 玉ねぎの汁が出るようミキサーにかけます。
  • 抗菌作用のある洗剤で洗っておいた足に、コットンを使って玉ねぎの汁を塗ります。
  • その後綺麗に流して、ベビーパウダーなどをつけて水気が残らないようにします。

5.紅茶

ティーバッグの水に足を浸けている
紅茶を使って足湯をすると細菌に効くという意見がありますが、科学的証拠はまだありません。

紅茶を使って足湯をすると、水虫による痒みを収める効果があります。細菌自身に効くという説もありますが、まだ科学的証拠はありません。

材料

  • 水  500ml
  • 小さじ6杯分の茶葉またはティーバッグ6袋

作り方

  • お水を火にかけ、茶葉を加えて15分間煮出します。
  • 十分に浸出させたら火からおろして冷まします。
  • 常温になったら濾して、足を浸けます。
  • 1か月ほどこれを続けて下さい。

6.プレーンヨーグルト

ヨーグルトには様々な嬉しい効果があります。Frontiers in Microbiology」という雑誌に掲載された記事によると、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が皮膚糸状菌の広がりを防ぐとされています。

やり方

  • プレーンヨーグルトを患部に塗り、そのまま乾燥させます。
  • その後、清潔な布で綺麗に拭き取り、よく乾かします。

7.清潔に保つ

 

最後に、足を清潔に保つ事が、実は感染を防ぐ上で最も効果的です

  • 常に清潔で乾いた靴下を履く。
  • 入浴時には足を石鹸で洗い、よく水分を拭きとる。
  • 公共のプールやシャワーを利用するときにはサンダルを履く。
  • ベビーパウダーの様な殺菌作用のあるパウダーで足が乾いた状態を保つ。
  • 革など自然素材で出来た靴を選ぶ。また、同じ靴ばかりを履かない。

大切なのは医学的治療

ここで紹介した家庭療法は、魔法でもなければ効果が出ないことも良くあります。また、効果が出るまでに何度も長期間にわたって使う必要があることも良くあります。そして、このような民間療法は医学的治療の代わりになるものではありません。医師が許可した場合に、補完療法として使えるものだと考えてください。


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