ケフィアの良さを発見:免疫力を強くする自然の方法
ケフィアは、健康を改善する自然な方法を求めている人々の間で、近年とても人気が高まっています。ケフィアはプロバイオティクスが多く含まれている点がヨーグルトと共通していて、腸内細菌のバランスを改善するのにも役立つと考えられています。
また、ケフィアは生成過程でラクトースが乳酸に変換されるため消化がしやすく、乳糖不耐症の人にも良いオプションです。では、次にケフィアについてもっと学び、利用の仕方についてもいくつか見てみましょう!
ところでケフィアって何?
ケフィアは牛とヤギのミルクを発酵させたものです。その独特の酸味は、発酵過程で糖分が乳酸に変化することで現れます。この変化によりラクトースが減少し、より消化しやすくなります。
「Critical Reviews in Food Science and Nutrition」という学術雑誌に掲載された記事によると、ケフィアには50以上の善玉酵母やバクテリアが含まれおり、様々な健康効果が期待できます。以下がその例です。
- 肥満予防
- 抗酸化作用
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症効果
- コレステロールを下げる
- 便秘改善
- 抗菌作用
このような効果を見れば、私たちの健康に良いのも頷けます。バランスが良くバラエティに富んだ食生活にケフィアを適量取り入れれば、健康を大きく改善できるかもしれません。次にケフィアの主な効用について見ていきましょう。
合わせて読みたい:腸内フローラがダメージを受けていることを示す12の症状
ケフィアに含まれるプロバイオティクス
腸内細菌叢を整えると聞いて最初に思い浮かぶのは、おそらく一般的に知られているプレーンヨーグルトではないでしょうか。しかし、実はケフィアの方がプロバイオティクスの含有量は多いのです。
アメリカ国立補完統合衛生センターの情報によれば、プロバイオティクスとは体内の善玉バクテリアの数を維持、もしくは増加してくれる微生物のことです。
バクテリアと聞くと体に有害な菌を思い浮かべることが多いですが、体の機能に必要不可欠なバクテリアは数多く存在します。これらのバクテリアは私たちの消化を助けたり、病気の原因となる細胞を破壊することさえあります。
抗菌・防カビ(抗真菌)の効果
ラクトバチルス・ケフィール(ケフィアにのみ見られるバクテリア。学名:Lactobacillus kefiri)を初めとするケフィアの成分は、サルモネラ菌やピロリ菌、赤痢菌、大腸菌、カンジダのような細菌に対して効果があります。
「Brazilian Journal Microbiology」の研究によれば、ケフィアの抗菌作用は有機酸、二酸化炭素、エタノールなどの生成物の効果によります。
これらの成分の組み合わせが食中毒を予防するだけでなく、消化器官の病気や膣感染症の補完療法としても効果が期待できます。
乳糖の分解を助ける
最近、乳糖不耐症である人を良く見かけます。これらの人々は、牛乳に含まれる糖が分解できません。乳糖不耐症の一般的な症状の例が以下です。
- 下痢
- 気分の悪さや嘔吐
- 胃痙攣
- おなかのはり
- ガス
「Science Daily」の情報によると、ケフィアに含まれる細菌には乳糖の消化に不可欠な酵素が含まれており、乳糖不耐症の人にも良いオプションです。
骨を改善
骨粗しょう症 は骨を弱くし、骨折のリスクを高める慢性疾患です。バランスのとれた食生活を送って継続的に運動することに加えて、カルシウムの摂取量を上げることが骨を強くすることにつながります。
上述した同じ研究に、ケフィアがカルシウム、カリウム、タンパク質の優れた供給源であることが記述されています。そのため、乳糖不耐症で乳製品が取れない人に良い選択肢です。
どうやってケフィアを飲めばいいの?
ここまで読んでみて、ケフィアをどうやって取り入れたらいいのか知りたい人も多いでしょう。幸いなことに、ケフィアは手に入れるのも様々な用途に応用するのも簡単です。次にいくつか紹介します。
- 顆粒状でよく販売されています。お好みで少しはちみつで甘みをつけるのもOK。
- 果物、コーンフレークやオーツ麦などと混ぜて食べます。
- 液状のケフィアを飲む場合は、夕食後にコップ半分(100ml)ほど飲みましょう。
ケフィアと健康的な食生活
ケフィアは、バランスのとれた食事や継続的な運動などの健康的な生活習慣にプラスして取り入れることで、私たちの健康改善が期待できる食品です。
しかし、ラクトースの含有量が極めて低いとはいえ、「乳製品」であることには変わりありません。そのため、それぞれの不耐性の度合いに応じて適切度が変わってきます。何か疑問がある場合には、必ず専門家に相談しましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Lopitz-Otsoa, F., Rementeria, A., Elguezabal, N., & Garaizar, J. (2006). Kefir: una comunidad simbiótica de bacterias y levaduras con propiedades saludables. Revista Iberoamericana de Micología. https://doi.org/10.1016/S1130-1406(06)70016-X
- Gallego Bellón, A. B., Ortega Morente, E., & Pérez Pulido, R. (2017). Análisis microbiológico de productos lácteos. Repositorio Trabajos Academicos de la Universidad de Jaén.
- Pedraza Guevara, S. (2015). Cultivo de gránulo de kéfir en zumo de uvas tintas Kefir culture pellet red grape juice. Revista ECIPerú.
- Kim, D. H., Jeong, D., Kim, H., & Seo, K. H. (2019). Modern perspectives on the health benefits of kefir in next generation sequencing era: Improvement of the host gut microbiota. In Critical Reviews in Food Science and Nutrition. https://doi.org/10.1080/10408398.2018.1428168
- Leite, A. M. de O., Miguel, M. A. L., Peixoto, R. S., Rosado, A. S., Silva, J. T., & Paschoalin, V. M. F. (2013). Microbiological, technological and therapeutic properties of kefir: A natural probiotic beverage. In Brazilian Journal of Microbiology. https://doi.org/10.1590/S1517-83822013000200001
-
Ohio State University. (2003, May 30). Kefir May Bolster Lactose Tolerance In Intolerant People. ScienceDaily. Retrieved March 14, 2020 from www.sciencedaily.com/releases/2003/05/030530081555.htm