お腹が張る原因とその解決法
食後に消化を助けるお茶を飲むと、 腸にたまったガスを抜き、 お腹の張りをなくすのに役立つことがあります。また、消化を助けるスパイスを料理に加えるのもオススメです。
お腹の張りは、見かけだけの問題ではありません。それは健康上の問題であり、慢性病にまで発展してしまう前に対処する必要があります。
今回は、どうしてお腹が張るのかその原因と、お腹の張りを早く治すための自然療法とについてお話します。
食べ物をよくかまない
食事のときに食べ物をよくかまないというのは、忙しい現代社会によくみられる問題です。多くの人が、仕事しながらいそいで食事を済まそうとします。それも立ったままだったり、人と話したりしながらですから、きちんと食べ物をかまずにのみこんでしまいがちです。このため、消化に時間がかかったり、消化不良を起こしたりしてしまい、お腹の張りやその他の不快な症状が現れてくるのです。食べ物をよくかんで食べると、お腹の張りをふせぐだけでなく、満腹感を早く感じさせてくれるので食べる量が少なくてすむなど、さまざまなよい結果をもたらします。
ここで覚えておいていただきたいのは、消化のプロセスは、口の中から始まっているということです。唾液には大事な消化酵素が含まれています。食べ物をよくかめばかむほど、その後の胃腸での消化吸収がされやすくなるというわけです。
腸内に寄生虫がいる
腸内の寄生虫は、健康上深刻な問題ですが、残念なことに発見がたいへん困難です。症状がないわけではありません。ただ、その症状を寄生虫に結びつけることがむずかしいのです。たとえば、寄生虫は緊張感・いらだち・摂食障害・鼻孔内や肛門のかゆみ・お腹の張りなどの症状を引き起こします。お腹の張りは、体質にあわない物を食べたことで起こることがありますが、寄生虫が原因の場合は、食べた物に関係なく起こります。
自然療法で寄生虫をとりのぞくのは簡単なことではありません。砂糖や小麦製品は、寄生虫の栄養源となりますから、思い切ってその摂取量を減らさなければなりません。また、ニンニクやカボチャの種・コリアンダー・辛味スパイスなどを食生活に取り入れる必要があります。
このほか、ヘルシーな腸内細菌の増殖を助けるために、乳酸菌などの善玉菌(プロバイオティクス)を摂るよう心がけましょう。寄生虫による感染症を引き起こす環境を作らないために、便秘をふせぐことも大切です。
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食べすぎる
どんなにヘルシーな食品でも、たくさん食べすぎたり、カラダが必要とする以上に食べたりすると、お腹が張る結果となります。満腹感を感じた時点で、食べるのをやめるべきです。お腹いっぱいなのに食後のデザートを欲しがるのは、食べすぎのよい例です。
食べすぎ防止によい方法は、デザートのかわりに、消化を助けてくれるお茶を飲むこと。これが、次に説明するように、お腹の張りをふせいでくれます。
腸内にガスがたまる
お腹にガスがたまりやすい食品もありますし、そういう体質の人もいます。こういう場合は、アニス、ミントとレモンバームで作ったお茶を飲んだり、クミンやフェンネルなどのスパイスをスープに加えたりすることをおすすめします。ガスを引き起こしやすい豆類や野菜のスープならなおさらです。
食物不耐症がある
ある食品に対する不耐性がある(その食品を消化する酵素を持たない)ため、お腹にガスがたまる場合があります。食物不耐症を引き起こす最も一般的な物質は、グルテンまたはラクトース(乳糖)。これらに対して不耐性があるかも、と思ったら、きちんと診断を受けましょう。
食物不耐症の原因をつきとめる方法の1つは、疑わしいと思われる食べ物を 1ヶ月間食生活の中から排除し、その結果、気分がよくなったり、お腹の膨張感が減ったりするかどうかを判断することです。
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感情的な問題をかかえている
上記の原因すべてに加え、感情的な理由で消化器官に問題を引き起こすことがあります。これは、消化機能が私たちの体験や心身の健康と関わっているためです。この場合は、いつもより精神的ストレスを感じている日にお腹の張りが起こるなど、相互関係に気づくことでしょう。
この問題を解決するには、心理療法士に相談したり、ホメオパシー(同質療法)やリラクゼーションセラピー(全身マッサージ・足裏マッサージ・ヨガ・太極拳など)の可能性を模索してみたりすることをおすすめします。
不健康な夕食を摂っている
夜は、食物を消化するのに必要なエネルギーが身体にあまり残っていません。ですから、夕食は1日のうちで最も軽い食事であるべきです。朝起きたとき、お腹が張った感じがする、という方は、夕食の内容を変えた方がよいでしょう。たとえば、サラダはヘルシーな食べ物ですが、消化にあまりよくありませんから、昼のあいだに食べる方がよいのです。夕食には、温野菜やスープなど、消化によいものを食べるよう心がけましょう。