別れから立ち直るには?
あなたにもきっと恋人や友人、家族など、とても大切な人を失った経験があるでしょう。
今回お話するのは、死という物質的な喪失ではなく、感情的な喪失についてです。私たちの生活を一変するような別れ、私たちを傷つけ、多くの疑問を残していくような関係です。
どんな関係にしろ、関係を終わらせる時に一番辛いことは、私たちの個人的成長を促すようなポジティブなやり方でそれに向かい合うことが非常に難しいということです。
多くの場合、恋人と別れたあと、私たちの自尊心は低下します。
別れたのは自分のせいだと思い込み、自己破壊的な考え方と自責の念とにとらわれます。「もっと違う対応をすればよかった……」とか、「私には愛される資格がないんだ」とか、「私はあの人にとってふさわしくなかった……」などと考えるのです。
ひとつはっきりさせましょう:喪失の痛みを乗り越えるには、私たちの心をかけめぐるこのような考えをコントロールしなければなりません。
最大の敵はあなた自身です。別れた後の喪失は、自分自身を苦しめます。
いつまでたっても立ち直ることはできません。感情をコントロールするための、シンプルで効果的なストラテジーをいくつかご紹介します。
失ったもの、過去に置き去りにしたもの、前進するモチベーションを与えてくれるもの
人間は自分で考えているよりも壊れやすいものです。
毎日の生活の中で、私たちはすべてがうまくいっているフリをします。そうすることで、自分は何でもできる、自分を傷つけるものは何もないと考えることができるからです。
特に、愛する人たちとの強いきずなを楽しんでいる時、そう思い込みやすくなります。
親密な友情、良好な家族関係、幸せな恋愛関係などは、私たちに翼と力を与え、楽観的にしてくれます。
それでも、この完ぺきなチェーンのたった 1つの鎖がゆるむと、全体がバラバラになってしまいます。
突然ネガティブな感情に圧倒され、心を閉ざし、何をすればいいのか、何を考えればいいのか、どう反応したらいいのか分からなくなります。
私たちの存在の基盤そのものが足元から崩れてゆき、失恋や別れ、自分を置き去りにした人たちのことが頭から離れなくなるのです。
愛を求めないで
まず、怒り・絶望・悲しみ・恐れといったすべてのネガティブな感情は、脳内である種の目的を持っている、ということを理解しなければなりません。私たちがありのままの現実を見るように仕向け、「危険」に対処できるようにしてくれるのです。
ネガティブな感情は本能的なものであり、何かを用心するように仕向けます。なんらかの反応が起こそうとするのです。
もし、誰かがもうあなたを愛していないことがはっきりしているのであれば、もう一度チャンスを求めることほど破壊的なことはありません。
別れはつらいものです。悲しみを感じ、涙を流し、自分自身の想いと向き合う時間をもつことが必要です。
その後で、起こったことを受け入れられるようになり、未来に向かって歩み始めることでしょう。
過去や「もしああしていたら」という仮定の世界に焦点をあてることは、何の役にも立ちません。ただ絶望を深くするだけです。
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相手があなたを失ったのであって、その逆ではない
あなたはだれも失ってはいません、 相手があなたを失ったのです。こういうものの見方は、自分本位ではなく、心の強さの表れです。以下のことを覚えておきましょう:
- ある人があなたの希望や夢に関わらず、あなたの価値を理解せず、あなたの愛情と優しさに応えようとしないなら、大切なものを失ったのはその人であって、あなたではありません。
- このことで自分を責めてはなりません。
- 自分を恥じたり、痛めつけたりしてはなりません。相手のプランに合わせるために自分が変わる必要はないのです。
- あなたのアイデンティティや良さを失わないでください。もし、誰かがそれを気に入らないのなら、それはその人の問題です。相手があなたを理解しようとしないなら、あなたが自分を苦しめる理由は何もありません。
自分に対する愛を育て、自尊心を守りましょう。気づいてもらえないから、相手の心のカタチにあなたがフィットしないからというだけで、あなたが一生懸命作りあげてきた美しい性質を破壊しないでください。
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恋人と別れたからといって、自分自身を失わないで
どんな人にも、あなた自身を失うことはやめましょう。より近づきたいと思っている時に、相手が距離を置くことを選んだからといって、自分自身を愛することをやめるのは健康的ではありません。
- もしあなたが自分自身を大切にすることをやめてしまったり、自分自身の心から距離を置くことを選ぶなら、あなたは悲しい囚人となるでしょう。
- あなたに「ノー」と言い、目の前でドアを閉め、あなたの心に悲しみの種をまいた人にしがみついてはいけません。
- 人生のこの章を閉じ、苦しみのサイクルを終わらせましょう。
- そこから逃れ、あなた自身ともう一度親しくなりましょう。
- 気分を明るくし過去を忘れるために、代用の愛を求めてはなりません。
こういう場合にするべき最善のことは、時間をかけ、傷を癒し、あなたを幸せにするものを、 もう一度思い出すことです。あなたの夢、あなたにとって大事なことは何かを考え直しましょう。
失ってしまったものは、 もう存在しません。それは過去のできごとです。これからやって来るのは、新たな喜びと新たな希望です。
あなたがそれを望むなら、それはもうあなたの手の届くところにあるのです。
画像:Stasia Burrington
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- VV.AA.(2017).Incidencia del duelo en la ruptura amorosa en estudiantes universitarios en un Centro de Crisis, Emergencias y Atención al Suicidio (CREAS). https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2007078018300026