関節炎 の治療に効果を発揮する5つのハーブ療法
関節炎 は、1つまたは複数の炎症が関節で起こることで、骨をつなぐ軟骨の劣化による摩擦がその原因です。慢性疼痛を感じることが特徴の 関節炎 は、身体能力の低下、患部の硬直や腫脹などを伴います。
関節炎は老化が原因で発症・進行するのが一般的ですが、自己免疫疾患、感染症、および骨の損傷などが原因となる可能性もあります。
関節炎の原因にかかわらず、その症状に対処しながら生活の質に影響を与えないようにする方法の一つが、ハーブ療法です。
ハーブ療法には、関節炎の症状を抑制するなどの効果があります。
本記事では関節炎に効果を発揮するハーブ療法を5つご紹介します。関節炎の症状が現れたらすぐにお試しください。
1. タンポポ
タンポポは、関節を覆う組織を保護するのに必要な栄養素であるビタミンAとビタミンCを豊富に含んでいます。
またタンポポに含まれる利尿作用が、組織の炎症を増加させる要因の一つである体液貯留を軽減させます。
材料
- タンポポ 10 g
- 水 1 カップ (250 ml)
使用方法
- 水を沸騰させたら火を止めてタンポポを加えます。
- 蓋をして5~10分間抽出します。
- 空腹時に1カップ飲んでください。お好みで午後にもう一度飲んでください。
- 週3回、または痛みを感じたら飲んでください。
2. カモミール
カモミールの効果は、他のハーブと比べるとさほど強力ではありませんが、関節炎に起因する痛みの軽減に役立ちます。
カモミールに含まれる鎮静作用が、関節炎により硬くなった筋肉をリラックスさせ、炎症を和らげます。
材料
- カモミールの花 大さじ1 (10 g)
- 水 1 カップ (250 ml)
使用方法
- カモミールの花を沸騰した湯に加えます。
- 蓋をして10分間抽出します。
- 濾してください。
- 毎日3杯まで飲んでください。
- 痛みが続くときは患部を休ませることが大切です。
こちらの記事もお勧めです: 関節炎を解消する自然療法
3. ローズマリー
ローズマリーの内服と患部への外用も、関節の摩耗によって引き起こされる関節炎の症状を軽減するために効果的なハーブ療法です。
ローズマリーに豊富に含まれるエッセンシャルオイル、抗酸化物質、そして強力な抗炎症成分が体内の循環を改善して症状を緩和します。
材料
- ローズマリー 大さじ1 (10 g)
- 水 1 カップ(250 ml)
使用方法
- 沸騰した湯にローズマリーを加えます。
- 蓋をして10分間抽出してください。
- 毎日2杯飲んでください。朝1杯、そして就寝前に1杯です。
- また布にローズマリー茶を含ませて、患部に湿布をする方法もおすすめです。
4. ライム
ライムは、発汗を促進することで、体内の様々な毒素を排除して関節に起こる炎症を軽減する働きがあります。そのため、尿酸の蓄積が原因の関節炎の治療に効果的です。
材料
- ライムの花 小さじ1 (5 g)
- 水 1 カップ (250 ml)
使用方法
- 沸騰した湯にライムの花を加えます。
- 蓋をして、10分間かけて抽出します。
- 濾してください。
- 1日2杯まで、2週間以上継続してください。
こちらも参考にして下さい:関節炎の症状と予防
5. ホワイトウィロウ
ホワイトウィロウ(西洋シロヤナギ)の樹皮には、体内でサリチル酸に変換されてアスピリンと同様の鎮痛効果をもたらすサリシンとして知られている活性物質が含まれています。
ホワイトウィロウに含まれる抗炎症作用などが、関節痛を軽減しながら酸素と栄養素を運ぶ血液の流れを改善します。
材料
- ホワイトウィロウ 小さじ1 (5 g)
- 水 1 カップ (250 ml)
使用方法
- 沸騰した湯の中にホワイトウィロウを入れます。
- 蓋をして、8~10分間かけて抽出します。
- 朝の遅い時間に飲んでください。
- 痛みが続くようならば、午後に再度飲むのが良いでしょう。
関節炎の発症には個人差があるため複雑な疾患としても知られています。
今回ご紹介した方法で痛みを緩和するだけではなく、生活習慣を改善することが不可欠です。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Jeon HJ, Kang HJ, Jung HJ, Kang YS, Lim CJ, Kim YM, et al. Anti-inflammatory activity of Taraxacum officinale. J Ethnopharmacol. 2008;
- Srivastava JK, Shankar E, Gupta S. Chamomile : A herbal medicine of the past with bright future. Life Sci. 2010;
- Guo Q, Wang Y, Xu D, Nossent J, Pavlos NJ, Xu J. Rheumatoid arthritis: Pathological mechanisms and modern pharmacologic therapies. Bone Research. 2018.
- Wasserman AM. Diagnosis and management of rheumatoid arthritis. Am Fam Physician. 2011;